AIが見てきた風景を辿る 人工知能紀行
TMPR(岩沢兄弟+堀川淳⼀郎+美⼭有+中⽥⼀会)
デジタルとフィジカル、ハイテクと手作業、モノの視点とヒトの視点を行き来しながら、まちと遊ぶリサーチユニット。立体デザイナー、立体プログラマー、平面デザイナー、対物プランナー、対人プランナーが協働中。2023年結成。読み方は「てんぷら」。
採択年度
2023年
活動名
AIが見てきた風景を辿る 人工知能紀行
活動概要
AIをはじめとする情報社会と人間の関係性を探るプロジェクト。アプリケーション開発、ワークショップのデザインと開催、得られたデータの検討・考察、それらをまとめた記録ブックの制作を行う。その一環である、市民参加型ワークショップ「動点観測所 (35.39.36.02/139.42.5.98)」では、人間の身体による「体感」と、人間活動の軌跡や過去のデータのインプットによって成立している「人工知能(AI)」による「予測」がいかに異なり、またシンクロするかを検証。フィクショナルなストーリーのもと、日常に潜むテクノロジーの認識の更新を促し、技術と人間の「平熱の共存」に挑戦する。
記録ブック
TMPR通信
2024年1月12日(金)〜21日(日)の期間でCCBTにおいて開設された、AIと人間が協働する(おそらく)世界初の観測所「動点観測所(35.39.36.02/139.42.5.98)」が特集された記録ブック。
本書を見れば、TMPRによるプロジェクト「AIが見てきた風景を辿る 人工知能紀行」、そして、市民参加型プログラム「動点観測所」の全貌が分かります。さらには、参加者の声や、作業員により添削された日記、そしてTMPRによる制作プロセスまで大公開。
関連イベント
動点観測所(35.39.36.02/139.42.5.98)
開催日時:2024年1月12日(金)〜21日(日)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
TMPRアーティスト・トーク with 木原共
開催日時:2024年1月13日(土)18:00-19:30
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
「TMPR in 東京ビエンナーレ2023/CET」
会期:2023年10月23日(月)〜26日(木)、10月29日(日)、11月4日(土)〜11月5日(日)
会場:エトワール海渡 ショールーム1階(東京都中央区日本橋横山町7-2)
プロフィール
いわさわ ひとし
立体デザイン担当、空間デザイナー/岩沢兄弟・兄
多摩美術大学建築学科卒業。岩沢兄弟の立体物デザイン担当。空間デザイナー、車輪家具プロデューサー。空間デザインからイノベーション家具、名刺ケースまで立体的な物をつくるのが得意。動く物が好き。
いわさわ たかし
テクニカルディレクター/岩沢兄弟・弟
体験設計&空間デザインユニット「岩沢兄弟」の弟。2002年有限会社バッタネイションを兄のいわさわひとしと設⽴。 空間デザイン/家具デザインプロジェクトのコンセプト設計、ディレクションを行う。
堀川 淳⼀郎
プログラマー、アルゴミックデザイナー
1984年東京⽣まれ。Columbia University GSAPP AAD修了。幾何学や⾃然の⽣態をヒントに、アルゴリズムを利⽤した様々な形態の⽣成・研究を⻑年⾏っている。現在Youtube上で定期的にアルゴリズミック‧デザインに関するチュートリアルライブ配信や動画を上げている。主な受賞歴に2019年 The One ShowのGold Pencil、第23回メディア芸術祭アート部⾨優秀賞など。2011年より東京藝術⼤学の⾮常勤講師、2017年より株式会社gluonのCTO、早稲⽥⼤学の⾮常勤講師、2020年より東京⼤学の学術⽀援専⾨職員を兼任。主な著書に『Parametric Design with Grasshopper』『Algorithmic Design with Houdini』(2019年、ビー・エヌ・エヌ新社)がある。
美山 有
グラフィックデザイナー
横浜国立大学理工学部建築学科卒業後、インテリア設計事務所勤務を経て独立。ロゴや広報物など文字のデザインを軸に、建築、美術、インテリアなど様々な分野に携わる。近年は活動の範囲を台湾や香港など中華圏にも広げている。
中田 一会
コミュニケーションプランナー/きてん企画室代表、マガジンハウス〈こここ〉編集長
1984年東京⽣まれ、千葉在住。武蔵野美術⼤学芸術⽂化学科卒業。企業の広報・企画職などを経て、2018年にきてん企画室を設⽴、2021年にウェブマガジン「こここ」を創刊。⽂化、ものづくり、福祉分野の広報、記録、メディア編集などを中心に活動中。
CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは
CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。
詳細ページ:CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」