「続・大衆割烹 代替屋」(仮)
柴田祐輔+Token Art Center
現実世界の曖昧さや不確かさに着目し制作を行うアーティストの柴田祐輔と、気鋭のアーティストの展覧会や街中における変則的なパフォーマンスイベントを手がけるToken Art Centerが協働。食にまつわる様々なリサーチを行い、それらをもとに飲食体験型作品を制作する。
採択年度
2024年
活動名
「続・大衆割烹 代替屋」(仮)
活動概要
近代以降の日本食文化を構成する重要な要素である「代替」をコンセプトに、バイオテクノロジーによって生まれた食材等を用いて、食べること、そして生きることについて探求するプロジェクト。大都市としての特有の生態系をもつ渋谷を舞台に食に関する文化・歴史のリサーチを行い、本来の食材や料理法を代替して作る料理を創作。参加者が実際に食することのできる体験型パフォーマンス作品の発表を予定。プロジェクトを通じて、本物と偽物、自然と人工、善と悪といった二元論を超えて、代替できない個々人の「人間らしさ」を検討する。
プロフィール
柴田 祐輔
アーティスト
1980年福岡県生まれ。2007年武蔵野美術大学大学院美術専攻版画コース修了。現実世界の曖昧さや不確かさに着目し、映像・写真・オブジェなど様々なメディアを使ったインスタレーションを国内外で発表。2019年には東南アジア6カ国でビデオに関するリサーチを行った。近年、「大衆割烹 代替屋 -Culture Dish-」(2023年、やひろ食堂、東京)、「ニュー本場」(2023年、ya-gins、群馬)、「指入鮨」(2022年、フィンガーインザスープ、東京)など、食に関係するプロジェクトを行なっている。
Token Art Center
2019年より東京都墨田区でアートセンターを運営。コマーシャルで扱いにくいプロジェクトベースの作品やインスタレーション作品を手がけるアーティストの展覧会を積極的に行っている。美術館やギャラリーではなく開かれた街中の公園や河川、工場、プラネタリウムなどでも展覧会、イベントを企画、開催している。また、ホワイトキューブ以外のスペースでの作品の成立や受容に関心を持ち、社会の中での新たな芸術のあり方を模索している。
CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは
CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。
詳細ページ:CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」