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布施琳太郎
アーティスト。スマートフォンの発売以降の都市における「孤独」や「二人であること」の回復に向けて、自ら手がけた詩やテクストに基づいた映像作品やウェブサイトの制作、展覧会のキュレーション、書籍の出版、イベント企画などを行う。

採択年度
2024年
活動名
「パビリオン・ゼロ」
活動概要
「日本の大地=根拠(ground)とはなにか?」をあらゆる手段を通じて問いかけ、拡張されたランドアートとして制作するプロジェクト。「パビリオン・ゼロ」の中心かつ最大の企画「ツアー型展覧会」では、参加者はヘッドマウントディスプレイを装着し、拡張現実(AR)と仮装現実(VR)を行き来しながら、葛西臨海公園の大地、海、空を布施のガイドにより巡る。「空」にカラとソラの2つの意味を持たせた本展では、公園の中央に建つ水族園と、取り巻く状況や環境、過去、未来そして現在から「架空の水族園」の観測を試行。さらに、その試みをプラネタリウムにおいて「かたり」と「映像」によってリプレイする「全天球上映」、アーティストや建築家、漫画家などによる寄稿文、対談等を集めた「雑誌刊行」等を実施し、複合的なアートプロジェクトとして展開した。
成果発表

市外劇=ツアー型展覧会「パビリオン・ゼロ:空の水族園」
開催日時:2025年2月8日(土)10:00〜/13:30〜、2月9日(日)10:00〜/13:30〜
会場:葛西臨海公園(東京都江戸川区臨海町6丁目2)

「パビリオン・ゼロの資料室」
開催日時:2025年3月11日(火)〜3月23日(日)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]

全天球上映「観察報告:空の証言」
開催日時:2025年3月15日(土)14:30〜/16:00〜/17:30〜
会場:コスモプラネタリウム渋谷(渋谷区文化総合センター大和田12F)

美術雑誌『ドリーム・アイランド1 特集:大地=根拠』
近年のアートシーンにおける言説や批評の不在への危機感から、プロジェクト「パビリオン・ゼロ」の一環として美術雑誌の創刊を企画・出版。記念すべき第1号の特集テーマは「大地=根拠」。多様な立場の人々が、建設設計から埋立地、水族館、万国博覧会、ヴァーチャル・リアリティ、アニメーション、モニュメントまでの広範な主題について自らの実践を通じて思考・執筆。それらは全て「一次資料」であることが徹底されている。
寄稿:水野幸司、井上岳、伊藤道史、米澤柊、村井琴音
ゲスト:椹木野衣、落合陽一、魚豊
編集:布施琳太郎、酒井瑛作 デザイン:八木幣二郎 写真提供:竹久直樹
プロフィール
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布施琳太郎
アーティスト
スマートフォンの発売以降の都市における「孤独」や「二人であること」の回復に向けて、自ら手がけた詩やテクストに基づいた映像作品やウェブサイトの制作、展覧会のキュレーション、書籍の出版、イベント企画などを行っている。 主な活動として個展「新しい死体」(2022/PARCO MUSEUM TOKYO)、廃印刷工場におけるキュレーション展「惑星ザムザ」(2022/小高製本工業跡地)、ひとりずつしかアクセスできないウェブページを会場とした展覧会「隔離式濃厚接触室」(2020)など。著書として『ラブレターの書き方』(2023/晶文社)、詩集『涙のカタログ』(2023/パルコ出版)。
CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは
CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。
詳細ページ:CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」