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ワークショップ「渋谷雑草栽培入門」
ワークショップ

柴田祐輔+Token Art Center
ワークショップ「渋谷雑草栽培入門」

2024.12.15(日)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]、渋谷街中
 
会期
日時:2024年12月15日(日) 13:00~17:00
※雨天決行
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]、渋谷街中
対象
食文化、渋谷の生態系、野草に興味のある方
定員
10名
参加費
無料
事前申込
必要(先着順)

2024年度 CCBTアーティスト・フェローである柴田祐輔+Token Art Centerによるプロジェクト「続・大衆割烹 代替屋」(仮)に関連し、渋谷の街で雑草を採取、栽培するワークショップを開催します。渋谷周辺に自生する雑草を観察し生態系を知った上で、それらを安全で美味しく食べるために育てるには、どのように栽培するべきか実際に植えながら学びます。

渋谷に自生する雑草を渋谷の旬の特産野菜として捉え直すことはできないだろうか。
自生する雑草を採取し、栽培することを通して、渋谷を知る。

CCBTアーティスト・フェローの「柴田祐輔+Token Art Center」は、渋谷周辺の文化や歴史や、高度に都市化され田畑のない渋谷周辺における代替食材のリサーチなどを通して「今、どう食が揺れているか」を探り、その成果を体験型パフォーマンス作品として2025年2月に発表予定です。
本ワークショップは、そのリサーチの一環として渋谷に自生する雑草を渋谷の旬の特産野菜として捉え直し、自生する雑草を観察し、それらを安全で美味しく食べるために、どのように栽培するべきか実際に植えながら学ぶものです。
※本ワークショップ内のフィールドワークやラウンドテーブルの様子は、本プロジェクトのウェブサイト(1月公開予定)や成果展示として発表予定です。

<本ワークショップについて> 柴田祐輔+Token Art Center
現在スーパーなどで出回っている野菜のほとんどはF1種(交雑第1世代)といわれています。それらは栽培しやすく、形が揃っている一方で、その名の通り1世代のみしか育たず、種を採取して次代を栽培することは困難です。つまり、多くの農家は毎年F1種の種を種苗店から購入しなければならず、そこには人間の意志が見え隠れしているようにも思えます。
ところで、雑草の中には野菜の原種となるものが多くあります。例えばキャベツは、ヤセイカンランという雑草を改良して、ダイズはツルマメという雑草を改良して誕生したものだといいます。それらは野菜のような食べやすさはなくとも野菜の何倍もの栄養価を持った優れたものもあります。
そして、高度に都市化された渋谷にもさまざまな雑草が自生していてそれらを観察してみるとツユクサやヤブカラシ、セイタカアワダチソウなど、意外にも食べられるものがたくさんあるのです。雑草は都市の移り変わりやすい環境でもすばやく成長し、種を飛ばし、子孫を残すことで命を繋いできました。野菜を栽培するのに適した環境ではない渋谷のような都市でも、雑草なら生き延びる事ができる。渋谷に自生する雑草を渋谷の旬の特産野菜として捉え直すことはできないだろうか。
今回のワークショップでは、雑草料理研究家であり、食べるための雑草を育てて販売もされている前田純さんを講師にお迎えします。渋谷周辺に自生する雑草を観察し生態系を知った上で、それらを安全で美味しく食べるために育てるには、どのように栽培するべきか実際に植えながら学びます。ワークショップ終盤には安全な場所で栽培され、波動料理家の植村遊希さんによって事前に調理した雑草の試食も行います。
育てるということを念頭に都市の中の雑草をみることで、その生育の特性が顕在化するとともに、雑草の生育の仕方から街の構造も浮かび上がってくるでしょう。人間の意志とは離れたところで気ままに生える雑草を育ててみることで、私たちが普段当たり前に口にしている野菜を含めた植物が一体どういうものなのか、参加者の皆さまと一緒に考えてみたいと思います。
                                             

■開催概要
柴田祐輔+Token Art Center
「渋谷雑草栽培入門」ワークショップ
日時:2024年12月15日(日) 13:00~17:00 ※雨天決行
講師:前田純(雑草料理研究家、合同会社つむぎて代表社員) 
ファシリテーター:Token Art Center(秋葉大介、高村瑞世)、柴田祐輔
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]、渋谷街中
定員:10名 ※事前申込/先着順


※調理協力:植村遊希(波動料理家、波動セラピスト)


■申込方法・留意事項
申込方法:応募フォームより申し込みください。(別ページに移動します)
※集合場所等の詳細については申込時の返信メールでご連絡いたします。
※親子で参加される方はお子様から目を離さないようお願いいたします。
※イベント中、動画、写真撮影を行い、後日記録として公開する予定です。予めご了承ください。

■当日のワークショップについて
集合場所:渋谷駅 ※集合場所の詳細は、申込後に参加者宛にメールでご連絡いたします。
対象:食文化、渋谷の生態系、野草に興味のある方
服装・持ち物:汚れてもよい動きやすい服装
<予定>
13:00 渋谷駅前集合
13:15-13:30 ワークショップ内容説明
13:30-15:30 街中での観察・採取後、CCBTへ移動
15:30-16:15 プランター等への植え付け
16:15-17:00 雑草料理の試食、参加者を交えたラウンドテーブル

講師

前田純

雑草料理研究家、合同会社つむぎて代表社員

1982年石川県生まれ。京都大学農学研究科農学専攻雑草学研究室で雑草学を学び、在学時より、NPOや野外調査にて雑草や野草などの身近な植物を題材として、ダッチオーブンや七輪等を用いて料理を行う。2013年11月にフラグミテス株式会社を設立し、貿易業や雑草ビジネスなどを広く展開している。和萵苣(わちさ)として雑草性の高い野菜を耕作放棄地などで栽培している。2015年2月に5人のメンバーで合同会社つむぎてを設立して、雑草ビジネスを拡大中である。また、2017年3月に3人のメンバーでMIW株式会社を設立して貿易業も拡大している。

調理協力

植村遊希

波動料理家、波動セラピスト

1980年埼玉県生まれ。2003年武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業。「食べること」の不思議を探求するために2016年にcafe comuni(コムユニ)を開業。日常の食卓の先にある景色をつくるためのパーティーケータリングやスタイリングを行う。2020年に始まったパンデミックを経て、真の健康を問う経験をする。現在は食と健康における波動を探求する活動にシフト。家庭料理と酒のアテが得意料理。犬がとにかく好き。


CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは

CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。
詳細ページ:CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」

柴田 祐輔Shibata Yusuke

アーティスト

1980年福岡県生まれ。2007年武蔵野美術大学大学院美術専攻版画コース修了。現実世界の曖昧さや不確かさに着目し、映像・写真・オブジェなど様々なメディアを使ったインスタレーションを国内外で発表。2019年には東南アジア6カ国でビデオに関するリサーチを行った。近年、「大衆割烹 代替屋 -Culture Dish-」(2023年、やひろ食堂、東京)、「ニュー本場」(2023年、ya-gins、群馬)、「指入鮨」(2022年、フィンガーインザスープ、東京)など、食に関係するプロジェクトを行なっている。

http://yusukeshibata.com

Token Art CenterToken Art Center

2019年より東京都墨田区でアートセンターを運営。コマーシャルで扱いにくいプロジェクトベースの作品やインスタレーション作品を手がけるアーティストの展覧会を積極的に行っている。美術館やギャラリーではなく開かれた街中の公園や河川、工場、プラネタリウムなどでも展覧会、イベントを企画、開催している。また、ホワイトキューブ以外のスペースでの作品の成立や受容に関心を持ち、社会の中での新たな芸術のあり方を模索している。

http://token-artcenter.com
主催
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]