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メディアアート・スタディーズ2023:眼と遊ぶ

「メディアアート・スタディーズ2023:眼と遊ぶ」関連イベント

2023.07.29(土), 2023.07.30(日), 2023.08.06(日)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]、オンライン
 
開催日時
2023年7月8日(土)16:00-18:00、 7月19日(水)19:00-21:00、 7月29日(土)16:00-18:00、 7月30日(日)18:00-20:00、 8月6日(日)11:00-13:00
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]、オンライン
※イベントによって会場が異なります。
参加費
無料
申込受付期間
事前申込不要

アート、テクノロジー、デザインの多様なトピックを学ぶCCBT Meetupプログラム。岩井俊雄ディレクション「メディアアート・スタディーズ2023:眼と遊ぶ」に関連し、出展作品の解説や歴史的背景を学ぶ様々なMeetupを開催します。


古川タク×岩井俊雄 師弟対談「“眼と遊ぶ” 達人になろう!

日時:2023年7月8日(土)16:00-18:00
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
定員:60名(事前申込不要) 参加無料
ゲスト:古川 タク(アニメーション作家、イラストレーター、絵本作家)
出演:岩井俊雄(メディアアーティスト、絵本作家)
若き日の岩井が、大きな衝撃を受けた古川タクの「驚き盤」との出会い。アニメーション、イラスト、マンガ、絵本、アートとジャンルを超えて“眼と遊ぶ”ことを探求し続ける達人ふたりが、その極意を存分に語りつくします。

ゲスト
古川タク

アニメーション作家、イラストレーター、絵本作家

手塚治虫に憧れ、高校時代から漫画を描き始める。大学在学中からTCJ(現・エイケン)で働き、テレビアニメ「鉄人28号」の初期制作に参加する。卒業後の1964年、久里実験漫画工房に入社。和田誠、横尾忠則らのアニメーション制作を手伝う。1969年、「牛頭」がアヌシー国際アニメーション映画祭に入選。1975年には同アヌシー映画祭で「驚き盤」が審査委員特別賞を受賞。シンプルな画風とユーモラスな世界観が国際的な評価を受けている。活動領域は、アニメーション、イラストレーション、漫画、絵本と多岐に渡る。2004年紫綬褒章、2012年旭日小綬章を受章。日本アニメーション協会(JAA)名誉会長。日本漫画家協会参与。


「眼と遊ぶ」装置の作り方〜僕らはこうして19世紀の視覚装置を再現した!
【オンライン配信あり】

日時:2023年7月19日(水)19:00-21:00
定員:40名(事前申込不要) 参加無料
出演:岩井俊雄(メディアアーティスト、絵本作家)、橋本典久(プリミティブメディアアーティスト)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT] ※オンライン配信あり
「メディアアート・スタディーズ2023:眼と遊ぶ」総合ディレクターの岩井俊雄とプログラムディレクターの橋本典久は、長年19世紀の視覚装置の魅力に取りつかれ、自ら精巧なレプリカや実験装置の製作に取り組んできました。その成果が、今回の「体験しよう」コーナーに、ずらりと並べられています。このトークでは、それらの装置を作るノウハウや、製作中に発見した重要なポイントなどを、おふたりに徹底的に語っていただき、過去の視覚装置から学び、未来へとつなぐ意義を探っていきます。


教えてっ!草原真知子先生!メディアアート史における岩井俊雄

日時:2023年7月29日(土)16:00-18:00
定員:40名(事前申込不要) 参加無料
講師:草原真知子(メディアアート・映像文化史研究者、キュレーター)
出演:岩井俊雄(メディアアーティスト、絵本作家)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]


1960年代から続くアート&テクノロジーの歴史は、アーティストのアイデアとテクノロジーへの批判的な眼差し、時代の技術により、現在に至るまで多様な変化を遂げています。こうしたメディアアートの歴史において、岩井俊雄の活動はどのように位置づけられるでしょうか? 本トークでは、第24回文化庁メディア芸術祭にて功労賞を受賞したメディアアート研究者である草原真知子先生より、当時の文化・技術の動向と、メディアアート史における岩井俊雄の布石を残す重要なポイントについてレクチャーいただきます。
草原真知子さんの写真。髪が肩まであり、黒いシャツを着ている。

講師
草原真知子

メディアアート・映像文化史研究者、キュレーター

1980年代前半からキュレーターとして展示、講演、執筆、教育を通じてメディアアートの発展と国際交流に尽力してきた。つくば科学万博、世界デザイン博覧会、21世紀☆みらい体験博などの展示企画、東京都写真美術館およびNTT インターコミュニケーション・センター [ICC]の開館準備、CGアーティストの自主団体Digital Imageの設立、『Computer Graphics Anthology』(文献社、1989)などの出版、IMAGINAやベルリン国際映画祭など海外での日本の作品の展示、アルス・エレクトロニカ・フェスティバルほか国内外の公募展の審査など活動は多岐にわたり、海外での講演、講義、出版も数多い。人工生命やデバイスアートなどメディアアートの分野や写し絵、幻燈など日本の映像文化史の論文は各国で大学教育に使われている。東京工芸大学、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、早稲田大学などで教育にあたり後進を育てた。早稲田大学名誉教授、博士(工学)。
http://www.f.waseda.jp/kusahara/media/


妄想リバースエンジニアリング vol.2
「メディアアートのコンサベーション with LOVE」
【オンライン配信あり】

日時:2023年7月30日(日)18:00-20:00 
定員:40名(事前申込不要) 参加無料

ゲスト:瀧健太郎(アーティスト)、中川陽介(アーティスト、技術者)
出演:岩井俊雄(メディアアーティスト、絵本作家)、田部井勝彦(テクニカルディレクター/CCBT)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT] ※オンライン配信あり
「メディアアート・スタディーズ2023:眼と遊ぶ」では、岩井俊雄氏の初期代表作「時間層」シリーズ(1985〜90年)のうち、失われていた3作品の修復・再現に作家とともに挑戦しました。本トークでは、「時間層」シリーズの再生に携わったエンジニアのほか、アーティストの歴史的名作を譲り受けてしまった研究者などが集います。修復や再現に必要となる技術や知識、経験を話すだけでなく、ここでは何より大切な作品への「愛」について語り合います。再生を果たした「時間層」シリーズの物語はまだ始まったばかり。修理してもいつかはまた壊れるし、最新機材もいずれは時代遅れの骨董品となるのだから……。それでも直し続ける。すべては作品が動き続けるため、作品への無限の「愛」のため。
後半は岩井俊雄さんも参加して、100年後も動く「時間層」シリーズについて考察…いや、楽しく妄想します。
瀧健太郎さんの写真。作業台の椅子に座り、小さな装置を手に持っている。

ゲスト
瀧健太郎

アーティスト

1973年大阪生まれ。インスタレーションやパフォーマンス発表の傍ら、メディア芸術の作品修復やアーカイブ作業に関わる。ビデオアート先駆者の証言を集めたドキュメンタリー「キカイデミルコト 日本のヴィデオアートの先駆者たち」(現代企画室、2013年)、ハルーン・ファロッキ「世界のイメージと戦争の刻印」「隔てられた戦争 識別+追跡」(現代企画室、2018年)、研究論文に『〈モニュメント〉という記述方法 2000年代のクシシュトフ・ヴォディチコ』(「叢書セミオトポス 食の記号論」日本記号学会編、新曜社、2020年)、『飯村隆彦 VIDEO FIELD』(MORI YU GALLERY、2023)などを出版。精力的に展覧会企画も行っている。
https://kentarotaki.wixsite.com/takiscope

ゲスト
中川陽介

アーティスト、技術者

佐賀県生まれ。技術者としてタイム・ベースト・メディアを用いた作品の記録、保存、修復、収蔵などの業務を行う傍ら、美術制度やインフラにアーカイブと作品保存の技術を用いて介入するアーティストとしても活動。自ら賄った電力で映像展を行う個展『STAND! ALONE!!』、美術館の改装の様子を記録して作品化した『ここは閉じている』、膨大な時間をかけてブラウン管で表示しうる全ての画像を出現させる『(ブラウン管TVに於ける)過去と未来の全ての画像を保管する装置』、1000年保つ処理をバナナの皮に施した『Timeless BANANA』などを発表。また映像作品の販売や納品に着目した展示企画も行う。

資料と語るオンライン・トーク「時間層シリーズ」を再生する
【オンライン配信のみ】

日時:2023年8月6日(日)11:00-13:00
出演:岩井俊雄(メディアアーティスト、絵本作家)、明貫紘子(キュレーター、アーカイブ研究者)

会場:オンライン
※本イベントはオンラインのみで開催いたします。
2021年に岩井俊雄と明貫紘子が始動した「岩井俊雄アーカイブ&リサーチ」プロジェクト。このプロジェクトでは、岩井個人が保管してきた作品や関連資料の調査に取り組んでいます。本トークでは、「メディアアート・スタディーズ2023:眼と遊ぶ」で展示中の「時間層」シリーズがいかにして生まれたか、その背景や、オリジナル版と今回の再生作版、それぞれの制作プロセスや技術の違いについて、関連資料とともに作家自ら解説します。

岩井 俊雄Iwai Toshio

メディアアーティスト、絵本作家

1962年愛知県生まれ。大学時代に実験アニメーション制作を始め、驚き盤やゾートロープなど19世紀の映像玩具を立体的に発展させた作品「時間層II」で第17回現代日本美術展大賞を最年少受賞。その後メディアアートの先駆者として、テレビ番組『ウゴウゴルーガ』、三鷹の森ジブリ美術館「トトロぴょんぴょん」、ニンテンドーDS『エレクトロプランクトン』、ヤマハとの電子楽器『TENORI-ON』をはじめ、様々な作品を手がける。1996年には、坂本龍一とのパフォーマンスでアルスエレクトロニカのグランプリを受賞。2006年より、絵本作家としての活動を開始。2008年刊行の『100かいだてのいえ』は、シリーズ累計400万部を数える。2022年にはこれまでの創作活動の全貌に迫る個展「どっちがどっち? いわいとしお×岩井俊雄―100かいだてのいえとメディアアートの世界」(2022年)を茨城県近代美術館にて開催。

橋本 典久Hashimoto Norihisa

プリミティブメディアアーティスト

映像の歴史や発展にともなう様々な装置に根ざした視点から、シンプルで力強い作品を制作。映像メディアに関するワークショップも多数行う。代表作に、「Panorama Ball」(1995年)、「超高解像度人間大昆虫写真[life-size]」(2003年)。越後妻有アートトリエンナーレ2006、「橋本典久の世界 虫めがねと地球儀」(2011年、ギャラリーエークワッド)、松戸アートピクニック(2017年)、越後妻有 大地の芸術祭 2022など展覧会多数。武蔵野美術大学映像学科非常勤講師。1年次必修[映像前史]10年担当。

http://zeroworks.jp

明貫 紘子Myokam Hiroko

キュレーター、アーカイブ研究者

1976年石川県生まれ。筑波大学芸術専門学群総合造形、岐阜県立情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒業。ドナウ大学大学院メディアアートヒストリー修了。NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]学芸員を経て、「メディアアートの記録と保存」に関する研究やプロジェクトに従事。2013年からinter media art institute Duesseldorf(imai、ドイツ)にてビデオアートのデジタル化とデータベース構築に従事。2018年に木村悟之と映像ワークショップ合同会社を設立し、「眠っている文化・芸術資源を掘り起こし、次世代の創造性につなげる」ことをテーマに活動する。

http://www.eizo.ws

古川 タクFurukawa Taku

アニメーション作家、イラストレーター、絵本作家

手塚治虫に憧れ、高校時代から漫画を描き始める。大学在学中からTCJ(現・エイケン)で働き、テレビアニメ「鉄人28号」の初期制作に参加する。卒業後の1964年、久里実験漫画工房に入社。和田誠、横尾忠則らのアニメーション制作を手伝う。1969年、「牛頭」がアヌシー国際アニメーション映画祭に入選。1975年には同アヌシー映画祭で「驚き盤」が審査委員特別賞を受賞。シンプルな画風とユーモラスな世界観が国際的な評価を受けている。活動領域は、アニメーション、イラストレーション、漫画、絵本と多岐に渡る。2004年紫綬褒章、2012年旭日小綬章を受章。日本アニメーション協会(JAA)名誉会長。日本漫画家協会参与。

撮影:杉山知之

草原 真知子Kusahara Machiko

メディアアート・映像文化史研究者、キュレーター

1980年代前半からキュレーターとして展示、講演、執筆、教育を通じてメディアアートの発展と国際交流に尽力してきた。つくば科学万博、世界デザイン博覧会、21世紀☆みらい体験博などの展示企画、東京都写真美術館およびNTT インターコミュニケーション・センター [ICC]の開館準備、CGアーティストの自主団体Digital Imageの設立、『Computer Graphics Anthology』(文献社、1989)などの出版、IMAGINAやベルリン国際映画祭など海外での日本の作品の展示、アルス・エレクトロニカ・フェスティバルほか国内外の公募展の審査など活動は多岐にわたり、海外での講演、講義、出版も数多い。人工生命やデバイスアートなどメディアアートの分野や写し絵、幻燈など日本の映像文化史の論文は各国で大学教育に使われている。東京工芸大学、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)、早稲田大学などで教育にあたり後進を育てた。早稲田大学名誉教授、博士(工学)。

http://www.f.waseda.jp/kusahara/media/
瀧健太郎さんの写真。作業台の椅子に座り、小さな装置を手に持っている。

瀧 健太郎Taki Kentaro

アーティスト

1973年大阪生まれ。インスタレーションやパフォーマンス発表の傍ら、メディア芸術の作品修復やアーカイブ作業に関わる。ビデオアート先駆者の証言を集めたドキュメンタリー「キカイデミルコト 日本のヴィデオアートの先駆者たち」(現代企画室、2013年)、ハルーン・ファロッキ「世界のイメージと戦争の刻印」「隔てられた戦争 識別+追跡」(現代企画室、2018年)、研究論文に『〈モニュメント〉という記述方法 2000年代のクシシュトフ・ヴォディチコ』(「叢書セミオトポス 食の記号論」日本記号学会編、新曜社、2020年)、『飯村隆彦 VIDEO FIELD』(MORI YU GALLERY、2023)などを出版。精力的に展覧会企画も行っている。

https://kentarotaki.wixsite.com/takiscope

中川 陽介Nakagawa Yosuke

アーティスト、技術者

佐賀県生まれ。技術者としてタイム・ベースト・メディアを用いた作品の記録、保存、修復、収蔵などの業務を行う傍ら、美術制度やインフラにアーカイブと作品保存の技術を用いて介入するアーティストとしても活動。自ら賄った電力で映像展を行う個展「STAND! ALONE!!」、美術館の改装の様子を記録して作品化した「ここは閉じている」、膨大な時間をかけてブラウン管で表示しうる全ての画像を出現させる「(ブラウン管TVに於ける)過去と未来の全ての画像を保管する装置」、1000年保つ処理をバナナの皮に施した「Timeless BANANA」などを発表。また映像作品の販売や納品に着目した展示企画も行う。

主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]