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キャンプ

Future Ideations Camp Vol.6:見えないルールの中で都市を取り戻す

2025.08.09(土)–11(月)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
開催日時
2025年8月9日(土)〜8月11日(月・祝)〈3日間〉
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
定員
20名程度
参加費
無料
申込受付期間
2025年6月24日(火)〜7月14日(月)

活動報告・成果展示:2025年8月13日(水)〜8月17日(日)

制度や規範が「見えないルール」となって編み込まれている都市に、個人がどのように介入できるのか?そこから生まれる新しい関係性とは?
コモンズとしての都市を、関与と創造によって、再びわたしたちの手に取り戻すための3日間の集中キャンプを開催。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、多様な人々が協働し、アートとデジタルテクノロジーによる創作活動を行う短期集中ワークショップ「未来提案型キャンプ」を開催しています。本プログラムでは、選考を経た20名程度が、思考法を身につけるレクチャー、スキルセットをつくるワークショップ、グループワークによる協働制作を複数日にわたって行うほか、トークや成果展示を一般公開します。

第6回目となる今回は、CCBTの年間テーマである「これからのコモンズ」を起点に、個人がコモンズに介入するための戦略を探るとともに、そこから生まれる新たな関係性のかたちを模索します。

都市には、制度や規範が「見えないルール」となって編み込まれています。それは、「コモンズとしての都市」を成立させるための枠組みであると同時に、わたしたちのふるまいや表現の可能性に輪郭を与えているものでもあります。こうした都市とわたしたちとの関係に対して、本キャンプでは、CCBTが面する「渋谷公園通り」を具体的なフィールドとして、ルールから都市を取りもどすための実験的アクションを試みます。

ディレクターには、定型化された日常を自由に、そして人の感性が開放されるデザインを提案する建築デザインスタジオ・ALTEMYから建築家の津川恵理氏を迎えます。さらに、空間コンピューティングのパイオニア、身体意識から都市を捉えなおすアーティスト、都市に染み込むルールをつまびらかにする法律家など、多岐にわたる実践者と協働して、多様な視点から都市に介入する糸口をさがします。

コモンズとしての都市を、関与と創造によって、再びわたしたちの手に取り戻すための準備を共に始めましょう。

参考:Future Ideations Camp Vol.4:生態系をデータとしてとらえる/表現する
参考:Future Ideations Camp Vol.5:AIは生命になり得るか?

プログラムディレクター

・津川恵理(建築家、ALTEMY代表)

講師・ファシリテーター

・川島優志(Niantic Spatial, Inc. 副社長)
・南後由和(社会学者、法政大学デザイン工学部教授)
・おおつきしゅうと(ポストシティボーイ)
・木原共(メディアアーティスト、ゲーム開発者)
・小西隆仁(アーキテクト/ALTEMY株式会社)
・杉田真理子(都市デザイナー)
・谷頭和希(都市ジャーナリスト、チェーンストア研究家)
・戸村陽(デジタルデザイナー /ALTEMY株式会社)
・水野祐(法律家/シティライツ法律事務所)
・宮内康乃(作曲家、つむぎね主宰、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ芸術監督)

プログラム・カリキュラム(予定・随時更新)

Day1:8月9日(土)
イントロダクション
参加者活動紹介
レクチャー/ハンズオン(講師:津川恵理、南後由和、川島優志)
シンポジウム(一般公開・詳細後日発表)

Day2:8月10日(日)
ワールドカフェ
グループワークによる共創
講評

Day3:8月11日(月・祝)
グループワークによる共創
成果発表(展示期間:8月13日(水)〜8月17日(日))

参考:Future Ideations Camp Vol.1:Import *
参考:Future Ideations Camp Vol.3:インクルーシブな「出会いのきっかけ」を共創す
るワークショップ

応募要項

受付期間:2025年6月24日(火)〜7月14日(月)厳守
募集人数:20名程度
年齢不問

応募要件:
・会期中のすべてのカリキュラムに参加可能であること。
・研究や創作活動等の実績を有すること。
・今後の活動目標や活動計画を有すること。

参加対象者:
・コモンズとしての都市と個人の関係に関心のある方
・都市を創造のためのフィールドと捉えて創作活動に取り組む方
・デジタルテクノロジーを用いて、都市のコモンズを探究・表現することにチャレンジしたい方
・人々の想像力を解放する都市のあり方を模索する建築家・都市計画の実践者
・異分野とのコラボレーションに関心のある研究者、学生、表現活動に携わる方


選考基準:
応募内容をもとに主催者にて選考を行い、参加者を決定します。

選考結果の通知:
2025年7月19日(土)(予定)に応募者のメールアドレス宛にご連絡します。

応募方法:
申込フォームにてお申し込みください。
もしくは、件名を「未来提案型キャンプ応募」とし、本文に以下の内容を明記の上、メールにてccbt@rekibun.or.jpまでお送りください。


【記載事項】※ は必須にて記載ください。
・氏名(ふりがな)(※)
・年齢(※)
・居住都市(※)
・メールアドレス(※)
・職業・所属先(※)
・専門分野・領域(下記よりお選びください/複数回答可)その他を選ばれた方は別途ご記入ください(※)
(アート・現代美術、建築、都市計画、デザイン、プロダクト開発、エンジニア、編集者、ジャーナリスト、教育、行政、生態学、環境学、物理学、人文学、その他)
・未来提案型キャンプへの参加を希望する理由・期待すること(400文字以内)(※)
・未来提案型キャンプ参加にあたり希望する情報保障支援、サポートがあれば記載ください。
 例:指点字通訳、触手話通訳、字幕
・このほか、ご自身の活動を紹介するポートフォリオ、映像資料、ウェブサイトやGithubなどがあればリンクを記載ください。

津川恵理Tsugawa Eri

建築家、ALTEMY代表

2015年早稲田大学院修了。2015〜2018年組織設計事務所勤務。2018〜2019年文化庁新進芸術家海外研修員としてDiller Scofidio+Renfro(NY)勤務。2019年に神戸市主催神戸三宮駅駅前広場コンペ最優秀賞受賞を機に帰国し、ALTEMY代表として独立。東京理科大学、早稲田大学、東京電機大学院、日本女子大学非常勤講師。ポーラ美術館「Spectra-pass」(2021年)、神戸市阪急神戸三宮駅前「サンキタ広場」(2021年)、山口情報芸術センターYCAM「Incomplete Niwa Archives」展示制作(2021年)、まちの保育園 南青山(2024年)などに従事。 国土交通省都市景観大賞特別賞、土木学会デザイン賞優秀賞、東京藝術大学エメラルド賞、日本空間デザイン賞、他受賞。

https://www.alt-emy.com

川島優志Kawashima Masashi

Niantic Spatial, Inc. 副社長

2013年、Googleの社内スタートアップとして発足したNiantic Labsの UX/Visual Designerとして参画。「Ingress」のビジュアル及びユーザーエクスペリエンスデザインを担当。2015年10月にNiantic, Inc.の設立と同時にアジア統括本部長に就任し、2019年に副社長となる。「ポケモンGO」では、開発プロジェクトの立ち上げを担当。2025年にゲーム事業を米スコープリーに売却し、ジョン・ハンケと共に、地理空間AIを手掛ける新会社 Niantic Spatialを設立。副社長を務める。

南後由和Nango Yoshikazu

社会学者、法政大学デザイン工学部教授

1979年大阪府生まれ。社会学、建築・都市論。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。博士(学術)。東京大学大学院情報学環助教、特任講師、明治大学情報コミュニケーション学部専任講師、准教授を経て、現職。デルフト工科大学、コロンビア大学、UCL客員研究員などを歴任。都市とメディア、建築と社会、物理空間と情報空間に関する理論的・実践的研究に従事。主な著書に『ひとり空間の都市論』(2018年、筑摩書房)、『商業空間は何の夢を見たか』(2016年、平凡社)、『建築の際』(2015年、平凡社)など。

おおつきしゅうとOtsuki Shuto

ポストシティボーイ

東京生まれ。東京藝術大学大学院デザイン科視覚伝達研究室修士課程卒業。 グローバル資本主義におけるビジュアルマスコミュニケーションの再構築を主題に、グラフィックデザイン・アートディレクションを行う。主なクライアントは三菱商事、東京藝術大学、AVEX、東京ビエンナーレ、LVSYM等。

木原共Tomo Kihara

メディアアーティスト、ゲーム開発者

新たな問いを人々から引き出す遊びをテーマに、実験的なゲームやインスタレーションの開発を行う。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、オランダのデルフト工科大学院のインタラクションデザイン科を修了。その後、アムステルダムに拠点を置く研究機関Waag Futurelabや米国のMozilla FoundationとAIの社会的影響に焦点を当てたプロジェクトを行う。近年の作品はアルスエレクトロニカ STARTS PRIZE(リンツ、2021年)にノミネートされたり、Victoria & Albert Museum(ロンドン、2022年)で展示された。

https://www.tomokihara.com

小西隆仁Konishi Takahito

アーキテクト/ALTEMY株式会社

1995年大阪府生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程建築専攻修了。デザインにおける「その前」と「その後」にも焦点を当て、建築的実践を通じた状況の構築に関心がある。個人の活動として、観光地である熱海を舞台に複数の主観的地図を用いた都市の様相を捉える実践や、東京郊外の超高齢化ニュータウンに移住し、生活を通じた私的空間の公的活用のための小さな建築の企画・提案を連続的に行う運動などのデザインリサーチがある。

杉田真理子Sugita Mariko

都市デザイナー

ブリュッセル自由大学アーバン・スタディーズ修了。都市体験のデザインスタジオfor Cities共同代表理事。都市・建築・まちづくり分野でのキュレーションや新規プログラムのプロデュース、ディレクション、ファシリテーション、アーティストとしての表現活動ほか、京都左京区にて元小児科の洋館を改修したアート・アーバンセンター「Bridge Studio」の運営や同エリアでのまちづくり活動を行う。

https://marikosugita.com/

谷頭和希Tanigashira Kazuki

都市ジャーナリスト、チェーンストア研究家

1997年生まれ。「いま」だけでなく「むかし」にも着目して、チェーンストアやテーマパークといった対象を語る。著作に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(2022年、集英社新書)、『ニセコ化するニッポン』(2025年、KADOKAWA)。テレビ・動画出演は「ABEMA Prime」「めざまし8」「DayDay」など。ウェブ連載に東洋経済オンライン、現代ビジネス、ITメディアビジネスオンライン、楽待新聞など多数。

戸村陽Tomura Yo

デジタルデザイナー/ALTEMY株式会社

1991年東京都生まれ。SCI-Arc(南カリフォルニア建築大学) M.Arch II修了、Gehry Technologiesで複雑な大型建築の3Dモデルを構築・合理化を担当。 その後、建築を軸にデザイン・モデリング・アニメーション・ビジュアライゼーション・コーディングを横断し、技術が創造にもたらす新領域を探求している。

https://www.yotomura.com/

水野祐Mizuno Tasuku

法律家、弁護士/シティライツ法律事務所

九州大学グローバルイノベーションセンター(GIC)客員教授。Creative Commons Japan理事。Arts and Law理事。グッドデザイン賞審査員。note株式会社などの社外役員。テック、クリエイティブ、都市・地域活性化分野のスタートアップから大企業、公的機関まで、新規事業、経営戦略等に関するハンズオンのリーガルサービスを提供している。著作に『法のデザイン −創造性とイノベーションは法によって加速する』(フィルムアート社)、連載に『新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕』(WIRED JAPAN)など。

https://twitter.com/TasukuMizuno

宮内康乃Miyauchi Yasuno

作曲家、つむぎね主宰、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ芸術監督

作曲家・音楽パフォーマンスグループ「つむぎね」主宰。人の声や身体などに焦点を当てた、楽譜を用いない独自の作曲法に取り組む。主宰するグループ「つむぎね」での声や空間を用いたパフォーマンスの発表や、老若男女様々な人たちと世代、人種、言葉の壁を越えて声を重ねるワークショップ活動「わ・つむぎプロジェクト」などを、国内外で多数実施。その他、聲明や邦楽器、ガムランなど、アジアの伝統音楽をもとにした新しい創作にも取り組んでいる。2025年より富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ芸術監督。

https://www.yasunomiyauchi.com/
主催
東京都、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT](公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)