未来の生態系を思考しよう!私たちの生活を含む生態系全体を豊かにするための新たなアイデアを考える5日間の集中キャンプ。
微生物を含む生き物の存在や行動、それらを取り巻く環境などをデータとして捉え、情報・表現を創造する。
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、多様な人々が協働し、アートとデジタルテクノロジーによる創作活動を行う短期集中ワークショップ「未来提案型キャンプ」を開催しています。本プログラムでは、選考を経た20名程度が、思考法を身につける講義、スキルセットをつくるワークショップ、グループワークによる協働制作を複数日にわたって行うほか、トークや成果展示などを一般公開します。
第4回目のテーマは、私たち人類を含む「生態系」です。
生態系とは、人類を含む生き物同士や、それを取り巻く環境との相互作用が複雑に絡み合った関係性のシステムを指します。人類は、この生態系からの恩恵を昔から生活の中へと取り入れてきましたが、現在は、私たちの行為による負の影響も加速しています。このような状況で、生態系をより深く理解することは、科学や技術、そして芸術や文化的営みに新たな視点を与えるだけでなく、私たちの生活を含む生態系全体を豊かにするための新たな指針も示してくれるはずです。そこで、今回のキャンプでは、参加者自らが手を動かし、生態系を俯瞰し、再認識することで、現在、そして未来の社会に向けた人類の活動や役割に関する新たな提案や構想について考えることを目指します。
本カリキュラムでは、生態系に関わるデータに着目し、生き物やその周辺環境におけるデータの取得、整理、そして解釈に関連した学びと実践を行います。生態系に関わるデータは、デジタルテクノロジーの進歩とともにこれまで以上に取得・解析することが可能となっています。このキャンプでは、周辺に生息する微生物を含む生き物の存在や、生き物の行動、およびそれらを取り巻く環境などをデータとして捉えることを試行します。また、グループワークでは、目に見えない、そして整理されていない生態系に関するデータから、それらを情報として表現することを、未来の生態系について考えていきます。
講師・ファシリテーター
・池田威秀(博士(理学)/生態学、動物行動学、宇都宮大学特任助教)
・石川由佳子(アーバニスト、エクスペリエンス・デザイナー /一般社団法人 for Cities共同代表理事/一般社団法人ソーシャルグリーンデザイン協会理事 /watage ディレクター)
・石橋友也(アーティスト)
・エリザベス・エナフ(計算生物学者、アーティスト)
・オロン・カッツ(アーティスト・SymbioticA共同創設者)
・今野恵菜(プログラム、エクスペリエンスデザイナー)
・鈴木治夫(慶應義塾大学環境情報学部 准教授)
・鈴木留美子(国立遺伝学研究所 生命ネットワーク研究室 特任准教授)
・滝戸ドリタ(アーティスト、ディレクター、デザイナー)
・角田創(デザイナー、エンジニア)
・中村桂子(理学博士/JT生命誌研究館名誉館長)
・村上久(研究者)
・⼭辺真幸(データビジュアライズデザイナー、一橋大学特任講師)
プログラムディレクター
・榎本輝也(科学者・研究者)
・津田和俊(研究者)
開催概要
開催日時:2024年10月12日(土)〜10月16日(水)11:00〜19:00頃(予定)
活動報告・成果展示:10月17日(木)〜10月20日(日)
※参加者に向けた事前説明会を8月31日(土)14:00〜16:00に実施します。
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
プログラム・カリキュラム
Day 0 – 8月31日(土)
ディレクター紹介
プログラム紹介
講師の紹介
成果展示について
微生物サンプル採取
Day 1 – 10月12日(土)
イントロダクション
参加者自己紹介
微生物について調べる、データを取り扱うワークショップ(講師:鈴木治夫)
Day 2 – 10月13日(日)
データの取り扱い・ビジュアリゼーション・ツール作りのコーディング・ワークショップ(講師:山辺真幸)
Day 3 – 10月14日(月)
動物行動や植物を観察しデータ化するワークショップ(講師:池田威秀)
グループ作り
Day 4 – 10月15日(火)
グループワークによる共創
中間発表
Day 5 – 10月16日(水)
グループワークによる共創
成果発表(展示期間:10月17日(木)〜20日(日))
応募要項
応募受付期間:2024年7月23日(火)〜8月13日(火)厳守
募集人数:20名程度
年齢不問
応募要件:
・会期中のすべてのカリキュラムに参加可能であること。
・研究や創作活動等の実績を有すること。
・今後の活動目標や活動計画を有すること。
参加対象者:
・生態系の観測や公開されたデータセットとデジタルテクノロジーを用いて、新しい創作にチャレンジしたい方
・生態系情報の活用に興味がある方
・現在、創作活動に取り組んでいて、今後、生態系にまつわるデータを作品制作に導入したいと考えているアーティストやクリエイター
・生態系に関する社会的・倫理的課題について、創造的な視点から検討を試みたい方
・生態系情報の活用や、異なる分野の方々とのコラボレーションに関心のある研究者、学生
選考基準:
申込多数の場合は、応募内容をもとに主催者にて選考を行い、参加者を決定します。
選考結果の通知:
2024年8月19日(月)(予定)に応募者のメールアドレス宛にご連絡します。
応募方法:
※受付終了しました申込フォームにてお申し込みください。
もしくは、件名を「未来提案型キャンプ応募」とし、本文に以下の内容を明記の上、メールにてccbt@rekibun.or.jpまでお送りください。
【記載事項】※ は必須にて記載ください。
・氏名(ふりがな)(※)
・年齢(※)
・居住都市(※)
・メールアドレス(※)
・職業・所属先(※)
・専門分野・領域(下記よりお選びください/複数回答可)その他を選ばれた方は別途ご記入ください。(※)
(アート・現代美術、デザイン、プロダクト開発、事業開発、建築、教育、行政、生物学、化学、人文学、環境学、その他)
・未来提案型キャンプへの参加を希望する理由・期待すること(400文字以内)(※)
・未来提案型キャンプ参加にあたり希望する情報保障支援、サポートがあれば記載ください。
例:指点字通訳、触手話通訳、字幕
・このほか、ご自身の活動を紹介するポートフォリオ、映像資料、ウェブサイトやGithubなどがあればリンクを記載ください。