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未来提案型キャンプ

【一般公開】Future Ideations Camp Vol.4「生態系をデータとしてとらえる/表現する」成果展示

2024.10.17(木)–20(日)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
 
淡いピンク色の背景にタイトル「生態系をデータとしてとらえる/表現する」がピンク色で書かれています。10月に行われる成果展示の情報が記載されており、日時と入場無料であることが強調されています。画像内には、さまざまな抽象的な形状やイラストが配置され、視覚的に興味を引くデザインが施されています。
会期
2024年10月17日(木)〜10月20日(日)
開館時間
13:00~19:00
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
観覧料
無料

データで捉え、表現することを通じ、マルチスピーシーズの視点から生態系を再認識する。総勢約42名で取り組む本キャンプの成果展示を開催します。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、多様な人々が協働し、アートとデジタルテクノロジーによる創作活動を行う短期集中ワークショップ「未来提案型キャンプ」を開催しています。本プログラムでは、選考を経た20名程度が、思考法を身につける講義、スキルセットをつくるワークショップ、グループワークによる協働制作を複数日にわたって行うほか、トークや成果展示などを一般公開します。参加者は開催毎に設定された課題について学ぶほか、グループワークを通じた協働制作により、クリエイティブなアプローチで社会課題に取り組み、未来に向けた新たな提案を創造することを目指します。
第4回目となる「未来提案型キャンプ」では、私たち人類を含む「生態系」をテーマに、生態系を再認識するための視座や技術を学び、そして新たなアイデアを構想するため、レクチャーやワークショップ、グループワーク等を実施します。一般公開となる成果展示では、講師・ファシリテーター、参加者総勢約42名で取り組んだ本キャンプの様子と参加者による作品・プロトタイプを紹介します。
DNA解析やセンサー、カメラ等を利用して微生物群の存在や動植物の観察をし、生態系をデータとして捉え、表現することに挑戦した5日間の集中キャンプ。本成果展示を通じ、各グループによる構想や提案、共創のプロセスをご覧いただくとともに、本カリキュラムを経て提案される「生態系」への新たな視座と、描かれる未来の構想をお楽しみください。

Future Ideations Camp Vol.2 setup() 成果展示
Future Ideations Camp vol.1: Import * 成果展示

出展者(予定):

・有馬いりん(クリエイティブアルケミスト)
・石渡智里(慶應義塾大学学生)
・猪口陽平(デザイナー、リサーチャー)
・上田羊介(サイエンスコミュニケーター)
・ssmtat(多摩美術大学大学院生)
・大平麻以(デザインエンジニア、東京大学大学院生)
・小川愛結(大学生)
・越智梓(デザイナー)
・川原圭汰(アーティスト)
・菅野禅(学生)
・古山寧々(多摩美術大学大学院生)
・佐野風史(サウンドアーティスト、デバイスクリエイター)
・Shion Kim(金志)(アーティスト、データアナリスト)
・志智友海(会社員)
・渋谷和史(アーティスト、多摩美術大学大学院生)
・タゴチャン(アーティスト)
・田中マサト(静岡文化芸術大学大学院生)
・Tokuno Kihiro(デザイナー)
・なかのかな
・中橋侑里(人猫作家、デザイン研究者)
・Nanami(早稲田大学学生)
・新名さくら
・橋本優花(京都大学大学院生)
・羽田光佐(アーティスト)
・平松守瑠(明星大学大学院生)
・平山理貴(デザインエンジニア)
・YO_TEISION(桑沢デザイン研究所学生、国立研究機関テクニシャン)


講師・ファシリテーター:

・池田威秀(博士(理学)/生態学、動物行動学、宇都宮大学特任助教)
・石川由佳子(アーバニスト、エクスペリエンス・デザイナー /一般社団法人 for Cities共同代表理事/一般社団法人ソーシャルグリーンデザイン協会理事 /watage ディレクター)
・石橋友也(アーティスト)
・エリザベス・エナフ(計算生物学者、アーティスト)
・オロン・カッツ(アーティスト・SymbioticA共同創設者)
・今野恵菜(プログラム、エクスペリエンスデザイナー)
・鈴木治夫(慶應義塾大学環境情報学部 准教授)
・鈴木留美子(国立遺伝学研究所 生命ネットワーク研究室 特任准教授)
・角田創(デザイナー、エンジニア)
・滝戸ドリタ(アーティスト、ディレクター、デザイナー)
・中村桂子(理学博士/JT生命誌研究館名誉館長)
・村上久(研究者/博士(理学))
・⼭辺真幸(データビジュアライズデザイナー、一橋大学特任講師)

プログラムディレクター:

・榎本輝也(科学者・研究者)
・津田和俊(研究者)


黒い髪の男性が、壁に白い魚の絵を描いている。男性はメガネをかけていて、絵に集中している。背景には魚のシルエットがいくつか見える。

池田 威秀Ikeda Takehide

博士(理学)/生態学、動物行動学、宇都宮大学特任助教

幼少期よりカラフルな生き物に惹かれ、いろいろなものを飼育。学生時代に熱帯魚の研究を口実にアマゾン川を訪れたことをきっかけに、ブラジルにおけるアマゾンの生物多様性保全プロジェクトに企画より携わる。アマゾン先住民の文化多様性と現状を知り、先住民文化の保全活動にも関与。光と生物の体色に興味があり、現在はVR動物学の構築を目指している。

ショートヘアの女性が横を向いて立っている。女性は薄い緑色のジャケットを着ており、背景には大理石の壁と車が見える。

石川 由佳子Ishikawa Yukako

アーバニスト、エクスペリエンス・デザイナー /一般社団法人 for Cities共同代表理事/一般社団法人ソーシャルグリーンデザイン協会理事 /watage ディレクター

「自分たちの手で、都市を使いこなす」ことをモットーに東京、カイロ、ホーチミンなど国内外の都市で市民主体の小さな活動を街の中で企てていく。都市体験のデザインスタジオ「for Cities」共同代表理事。世界中のアーバニストのためのプラットフォーム「forcities.org」や学びの場「Urbanist School」を国内外で企画・運営。神田にコミュニティ拠点「watage」を立ち上げ。ユース世代のためのアーバンデザインセンターとして活動をスタート。街路樹のデータプラットフォーム「Dear Tree Project」主宰。

https://linktr.ee/YukakoIshikawa

石橋 友也Ishibashi Tomoya

アーティスト

1990年生まれ。大学では生物学を学ぶ。現代的な科学・テクノロジーの視点から、金魚、漆、文字などの自然と人為の境界に位置する対象の性質、構造、来歴に迫る実践を行う。2014年早稲田大学大学院電気・情報生命専攻修了。2023年IAMAS博士後期課程入学。主な受賞に第23回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞(2021)、WIRED CREATIVE HACK AWARDグランプリ(2019)、第25回岡本太郎現代芸術賞入選(2022)。

https://www.shibashiishibashi.com/
青いシャツを着た男性が白い背景の前で微笑んで立っている。男性は短髪で、リラックスした表情をしている。

榎本 輝也Enomoto Teruya

科学者、研究者

生命科学・工学分野で研究活動をしていた中で、全体最適を持つ生命のシステムに魅力を感じ、自然生態系や生命システム、行動の原理など生き物の本質から社会の仕組みをデザインすることに関心を持つ。その一環で分野を超えた繋がりを作る活動にも従事する。芸術制作を通じて多面的に生命を捉える活動や、芸術・デザイン系大学において科学分野と繋ぐための講義、市民による生命科学を使った活動であるオープンバイオに参加する活動などを行ってきた。また、住んでいる地域の小さな課題解決をしたり、非生命科学系企業において、生命科学分野のアドバイザー活動も行うことで、生命の本質と社会展開の繋がりに従事する。工学博士。

背景に都市の風景が広がる中、笑顔でカメラに向かっている女性が写っています。彼女は黒いジャケットを着ており、風で髪が少し乱れている様子が見られます。背景には高層ビルや工事中の建物があり、都市の一角で撮影された写真であることがわかります。全体的に明るい雰囲気があり、女性の穏やかな笑顔が印象的です。

エリザベス・エナフElizabeth Hénaff

計算生物学者、アーティスト

計算生物学者としてアート活動を行う。科学論文からアート作品に至るまで作品は多岐にわたり、国内外で発表されている 。「Living Interfaces Laboratory」を主宰し、デザイン、工学、生物学の学生らと共に、人為的変化に焦点をあてながら、都市環境における微生物測定 を調査している。壁面緑化構造工学、スーパーファンド用地の改善、路上浸水が都市の微生物多様性にもたらす影響などを研究し、そのために必要なソフトウェア、ハードウェア、ウェットウェアの開発を行う。現在、ニューヨーク大学タンドン工科大学院統合デザイン&メディアプログラム科の助教授を務め、バイオデザインの授業を担当している。

オロン・カッツOron Catts

アーティスト/SymbioticA共同創設者

西オーストラリア大学人間科学科併設のバイオアート研究センター「SymbioticA」共同創設者兼ディレクター。「SymbioticA」は、2007年にメディアアートの国際的コンペティション「アルス・エレクトロニカ」にて、ハイブリッドアート部門初のグランプリ(ゴールデンニカ賞)、2008年に西オーストラリア・プレミアズ・サイエンス賞を受賞。1996年にはイオナ・ズールとともに「The Tissue Culture & Art Project(組織培養&アート・プロジェクト)」を立ち上げ、プロジェクトの一環として初の培養肉の作製と実食を行ったほか、2004年には「ヴィクティムレス・レザー」という、組織培養により、動物を傷つけることなく作り出した皮革を発表した。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート教授、スタンフォード大学芸術・芸術史学科客員研究員、ヘルシンキのアールト大学芸術・デザイン・建築学科客員教授を歴任。これまでに13の展覧会を監修し、書籍の出版や100件以上の寄稿・執筆を手がける。作品はニューヨーク近代美術館、ポンピドゥー・センター、森美術館、サイエンスギャラリー(ロンドンおよびダブリン)、イエルバ・ブエナ芸術センター、アルス・エレクトロニカ、中国美術館など、世界各地の美術館の展覧会に出展されている。

若い女性がカメラに向かって微笑んでいる。彼女は黒いタートルネックを着ており、髪はすっきりとしたスタイルにまとめられている。背景はぼかされていて、温かみのある色調になっている。

今野 恵菜Konno Keina

プログラム、エクスペリエンスデザイナー

慶應義塾大学環境情報学部環境情報学科にて、ヒューマン・コンピューター・インタラクションを学ぶ。学業の傍ら、同級生たちと「乙女電芸部」を立ち上げ、自分の欲しいものを自分で作ることをテーマにしたワークショップ・イベントを多数開催。 2013年4月から2024年9月まで、山口情報芸術センター[YCAM]にて、映像エンジニア/デバイス・エンジニア、およびプログラム/エクスペリエンスデザイン担当として勤務。展示制作やパブリックプログラムの企画に携わる。コミュニケーションとそれを仲介するメディアの在り方に興味を持っている。

短髪の男性が、室内で小さな箱を持っている。男性は黒いポロシャツを着ており、背景には天井のエアコンと照明が見える。箱には「Tokyo, Japan-4」と書かれたラベルが貼られている。

鈴木 治夫Suzuki Haruo

慶應義塾大学環境情報学部 准教授

専門分野は、バイオインフォマティクス、微生物ゲノム学。2006年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科にて博士(学術)を取得。2006年に渡米し、University of Idahoでポスドクとしてプラスミド宿主予測や膣微生物群集解析に従事し、Cornell Universityで病原性細菌のゲノム解析に携わる。2012年に帰国し、山口大学准教授(特命)を経て現職。現在、都市の人工環境の微生物群集(マイクロバイオーム)に関する研究をすすめている。

鈴木 留美子Suzuki Rumiko

国立遺伝学研究所 生命ネットワーク研究室 特任准教授

専門分野は集団・進化遺伝学。2010年〜2019年、大分大学医学部でピロリ菌を指標として先史時代の人類移動を推測する研究に携わるとともに、別府温泉を巡り歩いて「別府八湯温泉道名人」となる。2019年より静岡県三島市の国立遺伝学研究所にて、日本列島のヒト、栽培植物、家畜、言語、考古学などを総合的に研究する「ヤポネシアプロジェクト」に参加し、現代日本人のゲノムデータから地域性を探った。現在はピロリ菌に関する研究を続行するとともに、環境DNAの解析にも携わっている。

津田 和俊Tsuda Kazutoshi

研究者

1981年、岡山県新庄村生まれ。環境や資源、サステイナビリティの問題に関心があり、工学やデザインを軸に領域横断的な取り組みをおこなっている。特に、デジタル・ファブリケーションやパーソナル・バイオテクノロジー、サーキュラーデザイン等の応用に着目し、多様なアーティストやデザイナー、研究者との共同制作やワークショップ開発を進めると同時に、広く社会に共有することを試みている。現在、京都工芸繊維大学 未来デザイン・工学機構 講師、山口情報芸術センター[YCAM]専門委員(YCAMバイオ・リサーチ 主任研究員)。

ヘッドホンを着けた若い男性が、歪んだ効果がかかった写真で写っている。背景には本棚があり、男性のシャツには赤い文字がデザインされている。

角田 創Tsunoda Hajime

デザイナー、エンジニア

2001年生まれ。グラフィック、オーディオヴィジュアル、 ソフトウェアの領域で、コンピュテーショナルな表現とグラフィックデザインの淡いの探求をテーマに活動。電子音楽研究会のメンバー。

女性が大きな白いフクロウと一緒に写っている。女性は黒いコートを着て、微笑んでカメラを見ている。背景には緑の植物が見える。

Dorita(滝戸ドリタ)Dorita (Takido Dorita)

アーティスト、ディレクター、デザイナー

異なる機能や感覚を組み合わせ、従来の感覚がずれるような体験を創出、またはヒトと生物の新しい関係を築くことを目指す。人工筋肉を植物に装着しロボティクスと生物と植物の進化を問う作品やウナギのレプトセファルスのロボットとヒトが泳ぐ絶滅危惧について考える映像を東京国際クルーズターミナルで上映中。現在東京大学大学院修士課程にて研究と表現の間を模索中。主な受賞に、虫の足音を音と振動で体感させる「Bug’s Beat」にてARS ELECTRONICA & STARTS Prizeや文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門新人賞を受賞。

https://dorita.jp/

中村桂子Nakamura Keiko

理学博士/JT生命誌研究館名誉館長

1936年東京生まれ。東京大学理学部化学科卒。同大学院生物化学博士課程修了。理学博士。三菱化成生命科学研究所部長、早稲田大学教授、東京大学客員教授、大阪大学連携大学院教授を歴任。「人間は生きもの」という事実を基本に生命論的世界観を持つ「生命誌」を構想。1993年「JT生命誌研究館」を創設し、2002年館長、現在名誉館長。著書に「科学者が人間であること」(岩波新書)、「科学はこのままでいいのかな」(ちくまQブックス)、「中村桂子コレクション全8巻」(藤原書店)、「人類はどこで間違えたのか」(中公新書ラクレ)など。

男性がカメラに向かってまっすぐに見つめている。彼はライトブルーの柄シャツを着ており、背景は白い壁になっている。髪は肩までの長さで、自然なスタイルにまとまっている。

村上 久Murakami Hisashi

研究者/博士(理学)

2015年神戸大学大学院理学研究科博士後期課程修了、博士(理学)。早稲田大学基幹理工学部博士研究員、神奈川大学工学部特別助教、東京大学先端科学研究センター特任助教を経て、2021年より京都工芸繊維大学情報工学・人間科学系助教。ミナミコメツキガニ、オキナワハクセンシオマネキ、アユ、ヒトを対象としながら、群れ行動、探索行動、ナビゲーションに関する実験と計算機モデル構築を行なっている

短髪の男性がカメラに向かって微笑んでいる。男性は薄紫色のシャツを着ており、背景はぼかされたグレーの壁になっている。

山辺 真幸Yamabe Masaki

データビジュアライズデザイナー、一橋大学特任講師

1977年東京生まれ。一橋大学大学院ソーシャル・データサイエンス研究科特任講師、武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科非常勤講師、京都精華大学メディア表現学部非常勤講師。法政大学工学部、IAMAS国際情報科学芸術アカデミー修了、グラフィックデザイナーとして活動後、慶應義塾大学大学院 社会人博士コースにて博士号(政策・メディア)取得。企業や研究機関の複雑な大規模データの可視化に関する研究や、メディア・アートの開発に関わる。グッドデザイン賞、可視化情報学会賞(技術賞)、可視化情報シンポジウムアート賞大賞を受賞。

主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]