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未来提案型キャンプ

【一般公開】Future Ideations Camp Vol.4 基調講演02〜04|エリザベス・エナフ/村上久/中村桂子

2024.10.12(土), 2024.10.13(日), 2024.10.15(火)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT] 
 
開催日時
2024年10月12日(土)19:30〜21:00(開場:19:15) 2024年10月13日(日)18:30~20:00(開場:18:15) 2024年10月15日(火)19:00~20:30(開場:18:45)
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT] 
定員
各回40名(先着順)
参加費
無料
事前申込
不要
情報保障支援
10月12日(土)は日英同時通訳付

データで捉え、表現することを通じ、マルチスピーシーズの視点から生態系を再認識する。CCBTにおいて2024年10月に開催する「未来提案型キャンプ」に関連し、国内外のアーティスト、研究者を招き、アート、デザイン、行動学、生命の歴史物語の4つのテーマから、基調講演を開催!
第2回〜第4回目では、都市生態系、動物の「群れ」、生命誌の研究の第一人者を迎え、私たち人類を含む「生態系」を再認識するための多様な視座を紹介します。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、生態系のデータを取得・解析する技術と、それらをデータビジュアライゼーションやアート表現として構想する「Future Ideations Camp Vol.4|生態系をデータとしてとらえる/表現する」を2024年10月に開催します。これに関連し、アート、デザイン、行動学、生命の歴史物語の4つのテーマから、全4回の基調講演を開催します。

第2回目は、ヒトと他種とが共存する新たな都市生態系を提案するアーティスト・エリザベス・エナフ氏、第3回目には、数理モデルによる動物の「群れ」の動態を研究し、イグ・ノーベル賞受賞者でもある村上久氏が登壇。さらに、第4回目には、生命科学により38億年の生物の壮大な歴史物語を読み取る「生命誌」を構想し、新しい生命観を見出してきた研究者・中村桂子氏が登壇します。
人間の行為による生態系への負の影響が課題となる現在、私たちの生活を含む生態系全体を捉える方法と、それら全体を豊かにするための新たな指針を、国内外のアーティスト、研究者の実践から学ぶ機会です。

【基調講演02】
エリザベス・エナフ「多種が共存する都市と微生物による指標:科学的で創造的な実践から」

日時:2024年10月12日(土)19:30~21:00
登壇:エリザベス・エナフ(計算生物学者、アーティスト)
申込不要/日英同時通訳付

本講演にあたって エリザベス・エナフ(計算生物学者、アーティスト):
ヒトが作り出した都市には特有の微生物生態系が存在します。DNA 解析により、このような目には見えない生命のデータが可視化できるようになってきました。都市における建築素材と微生物生態系の関係を調べた自身の実践などから、ヒトと他種とが共存する都市生態系についてお話しします。

背景に都市の風景が広がる中、笑顔でカメラに向かっている女性が写っています。彼女は黒いジャケットを着ており、風で髪が少し乱れている様子が見られます。背景には高層ビルや工事中の建物があり、都市の一角で撮影された写真であることがわかります。全体的に明るい雰囲気があり、女性の穏やかな笑顔が印象的です。

【基調講演03】
村上久「群れの科学:バラバラな足並みと動きの読み合い」

日時:2024年10月13日(日)18:30~20:00
登壇:村上久(研究者/博士(理学))
申込不要

本講演にあたって 村上久(研究者/博士(理学)):
鳥や魚の群れ、また人の歩行者の流れなどは、リーダーや司令塔がいなくても、全体として一個の生き物のように秩序だった振る舞いを見せます。こうした群れはどのようなメカニズムで形成されるのか、「バラバラな足並み」や「動きを読み合う」をキーワードにお話しします。

男性がカメラに向かってまっすぐに見つめている。彼はライトブルーの柄シャツを着ており、背景は白い壁になっている。髪は肩までの長さで、自然なスタイルにまとまっている。

【基調講演04】
中村桂子「38億年の生命の歴史物語に学ぶー生命誌」

日時:2024年10月15日(火)19:00~20:30
登壇:中村桂子(理学博士/JT生命誌研究館名誉館長)
申込不要

本講演にあたって 中村桂子(理学博士/JT生命誌研究館名誉館長):
人間は生きものであり自然の一部という事実を踏まえて生態系の一員としての生き方を考えます。自然離れをし、一律の進歩を求める現代文明の行き詰まりを、近年明らかにされた「生きもの本来の生き方」への転換で明るく乗り越えたいと願っています。

淡い黄色の背景に「生態系をデータとしてとらえる/表現する」というタイトルがピンク色の文字で書かれています。画像の中央には、実験装置の写真が配置されており、その周囲には抽象的なイラストが散りばめられています。また、イベントの日時や内容が記載されており、基調講演「変わりゆく生命の概念」がテーマとして紹介されています。

Future Ideations Camp Vol.4 基調講演01|オロン・カッツ「変わりゆく生命の概念」

日時:2024年9月21日(土)17:00~18:30
登壇:オロン・カッツ(アーティスト/SymbioticA共同創設者)
申込不要/日英同時通訳付

淡いピンク色の背景にタイトル「生態系をデータとしてとらえる/表現する」がピンク色で書かれています。10月に行われる成果展示の情報が記載されており、日時と入場無料であることが強調されています。画像内には、さまざまな抽象的な形状やイラストが配置され、視覚的に興味を引くデザインが施されています。

Future Ideations Camp Vol.4
「生態系をデータとしてとらえる/表現する」成果展示

会期:10 月 17 日(木)~ 10 月 20 日(日)13:00~19:00

背景に都市の風景が広がる中、笑顔でカメラに向かっている女性が写っています。彼女は黒いジャケットを着ており、風で髪が少し乱れている様子が見られます。背景には高層ビルや工事中の建物があり、都市の一角で撮影された写真であることがわかります。全体的に明るい雰囲気があり、女性の穏やかな笑顔が印象的です。

エリザベス・エナフElizabeth Hénaff

計算生物学者、アーティスト

計算生物学者としてアート活動を行う。科学論文からアート作品に至るまで作品は多岐にわたり、国内外で発表されている 。「Living Interfaces Laboratory」を主宰し、デザイン、工学、生物学の学生らと共に、人為的変化に焦点をあてながら、都市環境における微生物測定 を調査している。壁面緑化構造工学、スーパーファンド用地の改善、路上浸水が都市の微生物多様性にもたらす影響などを研究し、そのために必要なソフトウェア、ハードウェア、ウェットウェアの開発を行う。現在、ニューヨーク大学タンドン工科大学院統合デザイン&メディアプログラム科の助教授を務め、バイオデザインの授業を担当している。

男性がカメラに向かってまっすぐに見つめている。彼はライトブルーの柄シャツを着ており、背景は白い壁になっている。髪は肩までの長さで、自然なスタイルにまとまっている。

村上 久Murakami Hisashi

研究者/博士(理学)

2015年神戸大学大学院理学研究科博士後期課程修了、博士(理学)。早稲田大学基幹理工学部博士研究員、神奈川大学工学部特別助教、東京大学先端科学研究センター特任助教を経て、2021年より京都工芸繊維大学情報工学・人間科学系助教。ミナミコメツキガニ、オキナワハクセンシオマネキ、アユ、ヒトを対象としながら、群れ行動、探索行動、ナビゲーションに関する実験と計算機モデル構築を行なっている

中村桂子Nakamura Keiko

理学博士/JT生命誌研究館名誉館長

1936年東京生まれ。東京大学理学部化学科卒。同大学院生物化学博士課程修了。理学博士。三菱化成生命科学研究所部長、早稲田大学教授、東京大学客員教授、大阪大学連携大学院教授を歴任。「人間は生きもの」という事実を基本に生命論的世界観を持つ「生命誌」を構想。1993年「JT生命誌研究館」を創設し、2002年館長、現在名誉館長。著書に「科学者が人間であること」(岩波新書)、「科学はこのままでいいのかな」(ちくまQブックス)、「中村桂子コレクション全8巻」(藤原書店)、「人類はどこで間違えたのか」(中公新書ラクレ)など。

主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]