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未来提案型キャンプ

【一般公開】Future Ideations Camp Vol.4 基調講演01|オロン・カッツ「変わりゆく生命の概念」

2024.09.21(土)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
 
淡い黄色の背景に「生態系をデータとしてとらえる/表現する」というタイトルがピンク色の文字で書かれています。画像の中央には、実験装置の写真が配置されており、その周囲には抽象的なイラストが散りばめられています。また、イベントの日時や内容が記載されており、基調講演「変わりゆく生命の概念」がテーマとして紹介されています。
開催日時
2024年9月21日(土)17:00〜18:30(開場:16:45)
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
定員
90名(先着順)
観覧料
無料
事前申込
不要
情報保障支援
日英同時通訳

データで捉え、表現することを通じ、マルチスピーシーズの視点から生態系を再認識する。CCBTにおいて2024年10月に開催する「未来提案型キャンプ」に関連し、国内外のアーティスト、研究者を招き、アート、デザイン、行動学、生命の歴史物語の4つのテーマから、基調講演を開催! 第1回目は、食用の肉片を育てる、衣服のための皮革を育てる、といった再生医学を用いた革新的なプロジェクトを展開するオロン・カッツ氏が登壇します。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、生態系のデータを取得・解析する技術と、それらをデータビジュアライゼーションやアート表現として構想する「Future Ideations Camp Vol.4|生態系をデータとしてとらえる/表現する」を2024年10月に開催します。これに関連し、アート、デザイン、行動学、生命の歴史物語の4つのテーマから、全4回の基調講演を開催します。
第1回目は、西オーストラリア大学併設のバイオアート研究センター「SymbioticA」の共同創設者であり、ディレクターのオロン・カッツ氏が登壇します。食用の肉片を育てる、衣服のための皮革を育てる、といった再生医学を用いた革新的なプロジェクトを展開する同氏が、「生命」の概念とアートをテーマに講演を行います。
「バイオメディアアート」という生命科学に係る芸術活動は、「生命」という概念をいかに問い直すことができるでしょうか。本講演では、「生命科学と芸術」がもたらす視座をオロン・カッツ氏の活動と経験からお話しいただきます。
人間の行為による生態系への負の影響が課題となる現在、私たちの生活を含む生態系全体を捉える方法と、それら全体を豊かにするための新たな指針を、国内外のアーティスト、研究者の実践から学ぶ機会です。

【基調講演01】
オロン・カッツ「変わりゆく生命の概念」

日時:2024年9月21日(土)17:00~18:30
登壇:オロン・カッツ(アーティスト/SymbioticA共同創設者)
申込不要/日英同時通訳付

本講演にあたって オロン・カッツ(アーティスト/SymbioticA共同創設者)
ほとんどの言語では、生命の存在や現象を示す概念を表現する言葉はたった一つしかありません。この言語的な不足は、人類文明が生命(科学)の様々な側面に関する知識の増加にどのように関わるか、そのあり方を制限する可能性があります。さらに重要なことは、それらの新たな知識をどのように利用するかという方向性に影響を及ぼす可能性があるということです。「生命」の概念に対する私たちの理解において根本的な変化のいくつかは、細分化された閉鎖的な認識論の枠組みの中で活動する使命感ある研究者によって実験室の中で起きています。そして、その変化は、研究が生命そのものにもたらす実質的な影響を直接体験したことのない他の研究者によって文化的に分析される傾向にあります。
生命科学に直接的に関わるアートは、私たちの文化ではまだ言葉になっていないものに光を当てるのに役立つことができるでしょう。本講演では、30年にわたりアーティスト、研究者、キュレーターとして生命科学の研究室で活動してきた自身の経験を紹介します。人工生物学という重要な分野を、文化的な文脈に紐づけるのにぜひ役立ててください。

「Tissue Culture & Art Project」 (Oron Catts & Ionat Zurr)

Future Ideations Camp Vol.4 基調講演02〜04|エリザベス・エナフ/村上久/中村桂子

開催日時:2024年10月12日(土)19:30〜21:00、2024年10月13日(日)18:30~20:00、2024年10月15日(火)19:00~20:30

淡いピンク色の背景にタイトル「生態系をデータとしてとらえる/表現する」がピンク色で書かれています。10月に行われる成果展示の情報が記載されており、日時と入場無料であることが強調されています。画像内には、さまざまな抽象的な形状やイラストが配置され、視覚的に興味を引くデザインが施されています。

Future Ideations Camp Vol.4
「生態系をデータとしてとらえる/表現する」成果展示

会期:10月17 日(木)~10月20日(日)13:00~19:00

オロン・カッツOron Catts

アーティスト/SymbioticA共同創設者

西オーストラリア大学人間科学科併設のバイオアート研究センター「SymbioticA」共同創設者兼ディレクター。「SymbioticA」は、2007年にメディアアートの国際的コンペティション「アルス・エレクトロニカ」にて、ハイブリッドアート部門初のグランプリ(ゴールデンニカ賞)、2008年に西オーストラリア・プレミアズ・サイエンス賞を受賞。1996年にはイオナ・ズールとともに「The Tissue Culture & Art Project(組織培養&アート・プロジェクト)」を立ち上げ、プロジェクトの一環として初の培養肉の作製と実食を行ったほか、2004年には「ヴィクティムレス・レザー」という、組織培養により、動物を傷つけることなく作り出した皮革を発表した。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート教授、スタンフォード大学芸術・芸術史学科客員研究員、ヘルシンキのアールト大学芸術・デザイン・建築学科客員教授を歴任。これまでに13の展覧会を監修し、書籍の出版や100件以上の寄稿・執筆を手がける。作品はニューヨーク近代美術館、ポンピドゥー・センター、森美術館、サイエンスギャラリー(ロンドンおよびダブリン)、イエルバ・ブエナ芸術センター、アルス・エレクトロニカ、中国美術館など、世界各地の美術館の展覧会に出展されている。

主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]