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未来提案型キャンプ

Future Ideations Camp Vol.3|インクルーシブな「出会いのきっかけ」を共創するワークショップ

2024.02.09(金)–14(水)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
開催日時
2024年2月9日(金曜日)〜2月14日(水曜日)
開館時間
10時〜17時(予定)
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
定員
20名程度
参加費
無料
申込受付期間
2023年12月14日(木曜日)~2024年1月17日(水曜日)

CCBT恒例プログラム・未来提案型キャンプ。Web3、ブロックチェーンにつづく3回目のテーマは「インクルーシブデザイン」!
福祉の現場と考え、つくる、インクルーシブなデザインを実践する6日間のワークショップを開催します。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、多様な人々が協働し、アートとデジタルテクノロジーによる創作活動を行う短期集中ワークショップ「未来提案型キャンプ」を開催しています。本プログラムでは、選考を経た20名程度が、思考法を身につける講義、スキルセットをつくるワークショップ、グループワークによる協働制作を複数日にわたって行うほか、トークや成果発表などを一般公開します。
第3回目となる今回のテーマは、「インクルーシブデザイン」です。

インクルーシブデザインは、1994年にイギリスで生まれたデザインの考え方であり手法でもあります。障害があるひとや高齢者などを含む普段デザインの制作プロセスで排除されがちなさまざまな人々の視点など取り入れながらアイデアを発展させ、立場や背景問わずより多くの人が活用できる商品やサービスのデザイン開発やビジネス、教育まで、幅広い分野で活用されています。そこで大事なことは、異なる人々同士の対話・コミュニケーションです。対話を通じて互いに知り合い、それぞれの違いを面白がることで、新しいアイデアを共につくっていくことだといえるのではないでしょうか。

そこで、本プログラムでは、「インクルーシブデザイン」の実践で重要な鍵となる、さまざまな文化的、認知的、身体的な多様性を持つ人々が一堂に会し、コミュニケーションのきっかけとなるツールや企画などのアイデアを共創します。参加者は、福祉施設でのフィールドリサーチを通じて、当事者と直接に出会い、交流しながら、多様性の場を作る手法やコンセプト、アイデアの出し方、ツールの作り方を実践的に学びます。さらに、グループワークとして企画の立案や、デジタルファブリケーション機器等を用いたプロトタイプ制作に取り組みます。

「インクルーシブデザイン」を学び、自ら実践するとともに、本ワークショップを通じて、インクルーシブなきっかけ作りを生み出すためのツールやアイデアを、新たに提案することを目指します。

参考写真:一般社団法人シブヤフォントにおける福祉事業所での活動
参考写真:「Cultural Future Camp:インクルーシブ・デザインで新しい文化体験を共創する」短期集中ワークショップ(2022年2月/主催:文化庁)撮影:佐藤基

開催概要

開催日時:2024年2月9日(金曜日)〜2月14日(水曜日)10時〜17時(予定)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]

プログラムディレクター

・伊藤慎一郎(京都産業大学情報理工学部准教授)
・ライラ・カセム(デザイナー、大学教員、一般社団法人シブヤフォントアートディレクター)

講師・ファシリテーター

・岩沢兄弟(体験設計&空間デザインユニット/いわさわ ひとし(立体デザイン担当、空間デザイナー/岩沢兄弟・兄)・いわさわ たかし(テクニカルディレクター/岩沢兄弟・弟))
・ジュリア・カセム九州大学・秋田美術大学客員教授、奈良女子大学アドバイザリーボードメンバー) 
・高橋鴻介(発明家)

プログラム・カリキュラム 

Day0(2月4日・日曜日)
ディレクター紹介
デザインパートナー(渋谷区内福祉施設)推しポイント紹介

Day 1(9日・金曜日) 
イントロダクション
参加者自己紹介
デザインパートナーとの交流
フィールドリサーチ
気づきの共有

Day 2(10日・土曜日)
3つのデザインクエスチョンの共創

【一般公開イベント】オープン・レクチャー
登壇者:ジュリア・カセム
会場:CCBT、オンライン配信あり
英日通訳・手話通訳あり

デザインクエスチョンのアップデート

Day 3(11日・日曜日)
ハンズ・オンワークショップ
講師:高橋鴻介
クイック&ダーティプロトタイピング制作
中間発表 

Day 4(12日・月曜日)
CCBTラボの制作機材紹介
福祉領域でのデジタルファブリケーション事例紹介
レクチャー
講師:岩沢兄弟
メンターとの制作プランニング
グループワークによるプロトタイプ共創

Day 5(13日・火曜日)
グループワークによるプロトタイプ共創

Day 6 (14日・水曜日)  
【一般公開イベント】成果発表会
登壇者:Camp参加者
講評・コメント:ディレクター、メンター
会場:CCBT、オンライン配信あり

Day 1:フィールドリサーチ
Day 1:フィールドリサーチ
Day 2:レクチャー
Day 2:デザインクエスチョンのアップデート
Day 3:ハンズ・オンワークショップ
Day 3:中間発表
Day 4:メンターとの制作プランニング
Day5:グループワーク

デザインパートナー

シブヤフォントのメンバーである渋谷区内障害者支援施設がデザインパートナーとして伴走!「もう1つの視点」に気づかせてくれるパートナーとともに、これまでの自分の思い込みや固定観念にとらわれないアイデアを共創します。

福祉作業所ふれんど


渋谷区笹塚エリアにある就労継続支援B型事業所。
普段の活動と仕事:
手作りスリッパの製作と販売、公園清掃や植栽などの仕事を行っています。
シブヤフォントを始め、スポーツ教室や伝統工芸への参加の他、ヨガ、英語、絵画など様々な活動に関わっています。
見学やボランティアのご希望などいつでも大歓迎!おもてなし力抜群のメンバーがお出迎え!

アトリエ福花

渋谷区笹塚・幡ケ谷エリアにある就労継続支援B型事業所。
普段の活動と仕事:
昔ながらの商店街もあるアットホームな街で、ユニークなメンバー&スタッフ=フッカーが、「ヌウ・ツクル・ツナグ」をテーマに日々アートなモノづくりをしています。絵を描く人、刺繍する人、ぬいぐるみを作る人、小説や絵本づくりに取り組んでいる人もいます!また、ミシンをかけたり、シルクスクリーンプリントもできるのでみんなのアートがオリジナルグッズになります

TEN TONE(テントーン)

渋谷区笹塚・幡ケ谷エリアにある就労継続支援B型事業所。
普段の活動と仕事:
ものづくりを行っている就労継続支援B型事業所。利用者さんが描いたイラストを使用した紙製品、刺繍・ラグマットといったアパレル製品、木工雑貨の制作・販売。施設名である「TENTONE」は、「十人十色」という言葉から。お互いの違いを認め、ありたい自分を表現でき、みんなが成長できる環境づくりを目指しています。

ストライドクラブ

渋谷区松濤にある就労継続支援B型事業所。
普段の活動と仕事:
メンバーさんとスタッフが対等な関係に立ち、それぞれの意思を尊重しつつ、「仲間同士コミュニケーションを図っていく中で、自分自身を見つめる力を育くみ、自分らしい一歩を踏み出していく」ことを合言葉に、全員でストライドを運営していくために必要なことを、メンバーとスタッフの共働で行っています。一人ひとりの個性を活かして、輝ける道を模索しています。日中活動は事務仕事やレクリエーション、キッチン業務や学び直しの講座など多岐に渡ります。

ぁとぴあ原宿

渋谷区原宿にある生活介護事業所。
普段の活動と仕事:
さまざまな障がい特性の方がいらっしゃるので、個々のぺースを尊重し、笑顔で落ち着いて過ごせるような雰囲気を大切にしています。紙すきでの和紙作成、藍染め、織物、製菓などを中心とした活動をしており、ゆっくりのんびりとした日常を過ごしています。施設での暮らしや活動を通して、一期一会の出会いや長く続いている交流があります。その中で自分自身の持ち味に気づいたり、他の人の活動への取り組み方に刺激を受けています。

応募要項

応募受付期間:2023年12月14日(木曜日)~2024年1月17日(水曜日)厳守 ※受付終了しました
募集人数:20名程度
年齢不問

応募要件:
・会期中のすべてのカリキュラムに参加可能であること。
あわせて、下記いずれかに該当すること。
・福祉や教育での活動や取り組み、アートやデザイン等の研究や創作活動等の実績を有すること。
・今後の活動目標や活動計画を有すること。


参加対象者:
・共創・協働の場づくりに興味をもつ学生、デザイナー、アーティスト、クリエイター、エンジニア、プログラマー
・教育文化施設、福祉施設の職員・関係者
・インクルーシブデザイン、テクノロジーとウェルビーイング、福祉とコミュニティ、ソーシャルインクルージョン等に興味がある方 
など

選考基準:
申込多数の場合は、応募内容をもとに主催者にて選考を行い、参加者を決定します。

選考結果の通知:
選考の結果は、2024年1月22日(月)(予定)に応募者のメールアドレス宛にご連絡いたします。

応募方法:
※受付終了しました

下記、応募フォームよりお申し込みください。

もしくは、件名を「未来提案型キャンプ応募」とし、本文に以下の内容を明記の上、メールにてrekibun.0003@gmail.comまでお送りください。

【記載事項】※は必須項目
・氏名(ふりがな)(※)
・年代(※)
・メールアドレス(※)
・職業・所属先(※)
・本ワークショップに関連し、ご自身が習得しているクリエイティブスキルを教えてください(下記よりお選びください/複数回答可)
その他を選ばれた方は別途ご記入ください。(※)
グラフィックデザイン(Illustrator、Photoshopなど)、イラストレーション、写真撮影、映像制作/編集、工作、デジタルファブリケーション、プロダクトデザイン、プログラミング、CG/CAD、サウンドデザイン/作曲、UI /UXデザイン、その他
・本ワークショップ参加を希望する理由や期待すること(200文字程度)(※)
・本ワークショップ参加にあたって希望する情報保障支援、サポートがあれば遠慮なく教えてください。
例:手話通訳、指点字通訳、触手話通訳、文字情報支援/字幕
このほか、活動履歴またはポートフォリオ(様式自由、映像資料の場合はアップロードの上リンク先を明記)を添付ください。

問い合わせ先:
ご不明な点・お困りごと・イベントにて配慮やお手伝いして欲しい点等ありましたらお気軽に下記までお問い合わせください。
問い合わせ先:ccbt@rekibun.or.jp

伊藤慎一郎Ito Shin’ichiro

京都産業大学情報理工学部准教授

“Design By People” の観点から、3Dプリンタ等を活用したデジタル創作活動とその技術である「デジタルファブリケーション」、包摂社会を目指す参加型デザイン手法「インクルーシブデザイン」を軸に教育・研究を行う。オランダ・アムステルダムでの留学経験から多様な人々が共に生きる社会の在り方に興味を持つ。2016年より国連開発計画とアムステルダム応用科学大学によるSDGsに資する国際的市民参加型ワークショップ「Global Goals Jam」を福岡・京都で開催。九州大学芸術工学部音響設計学科、同大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻修了。九州大学大学院 芸術工学研究院研究院長戦略室を経て現職。FabAcademy修了。

https://www.kyoto-su.ac.jp/faculty/professors/ise/ise_ito_shinichiro.html
ライラ・カセム氏アーティスト写真
Photo by SOLIT!

ライラ・カセムLaila Cassim

デザイナー、大学教員、一般社団法人シブヤフォントアートディレクター

障害福祉の現場の創作活動とデザインを繋げ、協働創作を通して商品開発や様々なプロジェクト企画・運営。障がいのある人々の経済自立・社会参加とデザイナーや企業の社会意識を促す活動をしている。その象徴でもある「シブヤフォント」ではアートディレクターを務め、グッドデザインや内閣府オープンイノベーション大賞、台湾のGolden Pin Design 賞でベストデザイン賞など国内外多数の賞を受賞。奈良女子大学特任准教授、東京大学特任研究員、桑沢デザイン研究所非常勤講師なども務める。2023年4月からは奈良女子大学工学部の特任准教授に就任。2022年より、グッドデザイン賞審査委員。

https://shibuyafont.jp/

岩沢兄弟Iwasawa Brothers

体験設計&空間デザインユニット

「モノ・コト・ヒトのおもしろたのしい関係」を合言葉に、人や組織の活動の足場となる拠点づくりを手掛けている兄弟ユニット。WEB・紙媒体制作から空間設計まで幅広く手がけ、特に空間・家具などの立体物設計、アナログとデジタルを活用したコミュニケーション設計を得意する。プロダクト開発やワークショップ等も多数手がけ、近年は瀬戸内国際芸術祭出品をはじめアートフィールドでも活動するなど活躍の場を広げ続けている。

https://battanation.com/

いわさわ ひとしIwasawa Hitoshi

立体デザイン担当、空間デザイナー/岩沢兄弟・兄

多摩美術大学建築学科卒業。岩沢兄弟の立体物デザイン担当。空間デザイナー、車輪家具プロデューサー。空間デザインからイノベーション家具、名刺ケースまで立体的な物をつくるのが得意。動く物が好き。

https://battanation.com/

いわさわ たかしIwasawa Takashi

テクニカルディレクター/岩沢兄弟、TMPR

体験設計&空間デザインユニット「岩沢兄弟」の弟。2002年有限会社バッタネイションを兄のいわさわひとしと設⽴。 空間デザイン/家具デザインプロジェクトのコンセプト設計、ディレクションを行う。

https://battanation.com/
Photo by Tian Khee Siong

ジュリア・カセムJulia Cassim

九州大学・秋田美術大学客員教授、奈良女子大学アドバイザリーボードメンバー

1984年から1999年までジャパンタイムズ紙のアートコラムニスト; インクルーシブ・デザインの第一人者として、インクルーシブなスキルと知識を共有するための国際的なワークショップを数多く企画・運営、 であり、2010年には英国の「デザイン・ウィーク」誌の「デザイン界で最も影響力のある50人」に選出された。 2014年から2019年まで、京都工芸繊維大学のKYOTO DesignLab-デザインイノベーションのための分野横断的デザインセンター設立を担当する特任教授として、数々の先進的プロジェクトに携わる。そこでのプロジェクトは、レッドドット・デザイン賞やオランダ・デザイン賞など、数々の国際的な賞を受賞している。

高橋鴻介Takahashi Kosuke

発明家

1993年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、広告代理店に勤務。インタラクティブコンテンツの制作や公共施設のサイン計画などを手掛け、2022年に独立。 異なる人同士をつなぐ「接点の発明」をテーマに活動中。主な発明品に、点字と文字が一体になった書体「Braille Neue」(2017年〜)、触覚コミュニケーションゲーム「LINKAGE」(2019年〜)など。WIRED Audi INNOVATION AWARD 2018にて、日本のイノベーター20人に選出。受賞歴にグッドデザイン賞、DIA Award、日本サインデザイン賞など。

https://ootori.co/
主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]