福祉の現場と考え、つくる、インクルーシブなデザインを実践する6日間の未来提案型キャンプ「インクルーシブな「出会いのきっかけ」を共創するワークショップ」。
カリキュラムの1つであるレクチャーと、参加者が共創したアイデアをお披露目する成果報告会を公開イベントとして開催します。レクチャー講師は、インクルーシブデザインのパイオニアであるジュリア・カセムさん、成果報告は本プログラム参加者全員です。
どちらのイベントも、リアル・オンラインともに実施。ぜひご参加ください。
インクルーシブデザインは、1994年にイギリスで生まれたデザインの考え方であり手法でもあります。障害があるひとや高齢者などを含む普段デザインの制作プロセスで排除されがちなさまざまな人々の視点など取り入れながらアイデアを発展させ、立場や背景問わずより多くの人が活用できる商品やサービスのデザイン開発やビジネス、教育まで、幅広い分野で活用されています。
そんな「インクルーシブデザイン」をテーマとするFuture Ideations Camp Vol.3は、「インクルーシブデザイン」の実践で重要な鍵となる、さまざまな文化的、認知的、身体的な多様性を持つ人々が一堂に会し、コミュニケーションのきっかけとなるツールや企画などのアイデアを共創するプログラムです。参加者は、福祉施設でのフィールドリサーチを通じて、当事者と直接に出会い、交流しながら、多様性の場を作る手法やコンセプト、アイデアの出し方、ツールの作り方を実践的に学びます。さらに、グループワークとして企画の立案や、デジタルファブリケーション機器等を用いたプロトタイプ制作に取り組んでいます。
本プログラムの公開イベントとして、オープンレクチャーと成果報告会を開催します。
※終了しました。ご来場・ご視聴ありがとうございました。
#1 オープンレクチャー
「デザインで『排除』を排除する—— よいデザインの問いとインクルーシブなプロセスはどのように新たなデザインソリューションをもたらすか」
登壇者:ジュリア・カセム
(九州大学・秋田美術大学客員教授、奈良女子大学アドバイザリーボードメンバー)
インクルーシブデザインはプロセス重視の実践的なデザインのアプローチです。人間中心のデザイン原則と情報の収集を、デザインの文脈そのものにどのように合わせることができるのかを理解することに基づいています。この方法により、デザインが人々にもたらす排除を回避し、より包括的で優れた革新的なデザインの実現を可能にします。
今回のレクチャーでは、実際のケーススタディを例に、一見認識されづらいデザインの排除—感情的排除、知覚的排除、デジタル化による排除—を見ていきながら、挑戦的な課題に立ち向かうデザインの文脈そのものを問い直し、デザインプロセスから組み立て、解決策へと導いていく方法を紹介します。
日時:2024年2月10日(土)13:30-15:00
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]※オンライン配信あり
定員:30名(事前申込不要、先着順)
言語:英語、日本語
情報保障支援:英日同時通訳、手話通訳(英語ー日本手話)
#2 成果報告会
報告者:Camp参加クリエイター
本成果発表では、参加者と講師およびファシリテーターの総勢30名で取り組んだ6日間の短期集中キャンプの様子と、各グループが共創したやアイデア提案を紹介するものです。共創のプロセスをご覧いただくとともに、本カリキュラムを経て提案されるインクルーシブなきっかけ作りを生み出すためのツールやアイデアと、そこから描かれる未来のインクルーブな社会の構想をお楽しみください。
日時:2024年2月14日(水)14:00-15:30(13:45開場)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]※オンライン配信あり
定員:30名(事前申込不要、先着順)
参加クリエイター:
・TEN TONEチーム
大久保 敏之
柴田 なるみ
中島 千鶴
吉村 優一
・アトリエ福花チーム
浅沼 比奈子
猪口 陽平
式地 香織
・ストライドクラブチーム
糸川 恵美子
坂部 佑磨
佐久間 心菜
鈴木 智子
平山 理貴
・はぁとぴあ原宿チーム
稲垣 友亮
小島 千佳
小野 明日香
神田 美智
木村 正子
・福祉作業所ふれんどチーム
高橋 真
三嶋 泰生
ルミコ・ハーモニー
Henry Zhang
髙橋 隆太
・Acute Observer
Henry Zhang
デザインパートナー:
・TEN TONE
・アトリエ福花
・ストライドクラブ
・はぁとぴあ原宿
・福祉作業所ふれんど
コメンテーター:
・伊藤慎一郎(京都産業大学情報理工学部准教授/本プログラムディレクター)
・岩沢兄弟(体験設計&空間デザインユニット/いわさわ ひとし(立体デザイン担当、空間デザイナー/岩沢兄弟・兄)・いわさわ たかし(テクニカルディレクター/岩沢兄弟・弟))
・ジュリア・カセム(九州大学・秋田美術大学客員教授、奈良女子大学アドバイザリーボードメンバー)
・高橋鴻介(発明家)
・ライラ・カセム(デザイナー、大学教員、一般社団法人シブヤフォントアートディレクター/本プログラムディレクター)
言語:日本語
情報保障支援:手話通訳(日本語-日本手話)