芸術文化領域のみならず、行政、金融、医療など様々な分野における応用が検証されている「ブロックチェーン」の仕組みを用いて、「お金」「NFT」「DAO(分散型自律組織)」を新たに構想する5日間の集中キャンプを開催します。
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、多様な人々が協働し、アートとデジタルテクノロジーによる創作活動を行う短期集中ワークショップ「未来提案型キャンプ」を開催しています。本プログラムでは、選考を経た20名程度が、思考法を身につける講義、スキルセットをつくるワークショップ、グループワークによる協働制作を複数日にわたって行うほか、トークや成果展示などを一般公開します。
「クリエイティブ×テクノロジーで東京をより良い都市に変える」とのCCBTのミッションのもと、開催毎に設定された課題について学ぶほか、グループワークを通じた協働制作により、クリエイティブなアプローチで社会課題に取り組み、未来に向けた新たな提案を創造することを目指します。CCBTでは、本プログラムを通じ、技術とアイデア・知識の双方から、それらを表現へと結びつけるスキルセット(Making with Thinking)を育むカリキュラムにより、アート&テクノロジーのスキルと応用能力を持った次世代の人材育成に取り組みます。2023年2月に開催した第1回目では、コンピューターによるデザイン手法やアルゴリズム思考の基本概念を学び、「社会にimport*(持ち込む)する」ことをテーマに、未来の子育てや遊び、街のシンボルやプロダクトの開発を共創しました。
第2回目では、分散型ネットワークと暗号技術を組み合わせ、取引情報などのデータを同期して記録する手法・ブロックチェーンの仕組みをテーマとします。ブロックチェーンは行政、金融、医療やマーケティング分野での応用が検証されていますが、芸術文化の領域でも、作品価値につながる情報等の管理と証明を永続的に保存し、作品の保護や継承に役立つ技術として注目されています。また、ブロックチェーンを中心的な技術とするweb3の領域では、DAO(分散型自律組織)やNFT(非代替性トークン)によるアートの新たなエコシステムや表現動向が生まれています。
本カリキュラムでは、オープンカルチャーや共創をはじめとする、インターネットがもたらす文化の変遷を改めて参照し、ブロックチェーンの仕組みを実践的に学びます。これにより、データの管理と流通、ガバナンスや信用などを考えながら、未来の社会に向けた新たな提案や構想を作り出すことを目指します。
CCBTでは、Web3とクリエイティビティとの関係性を探求する様々なイベントを開催していますが、本カリキュラムでは、より実践的にブロックチェーンを用いて「お金」「NFT」「DAO」を新たに構想し、制作にチャレンジします。
講師・ファシリテーター
・Erick Calderon(Art Blocks創業者、CEO)【会期前のプレレクチャーにて登壇予定】
・会田 大也(ミュージアムエデュケーター)
・eziraros(アーティスト)
・Jo-Lin Hsieh (Volume DAOコントリビューター、Sandwishes Studio共同設立者)
・Shih-Tung LO(Volume DAOメンバー、アーティスト、キュレーター)
・菅沼 聖(山口情報芸術センター[YCAM]社会連携担当)
・髙瀬 俊明(株式会社TART 代表取締役)
・田中 薫(ジェネラティブアーティスト)
・永嶋 敏之(デザインエンジニア、ディレクター/株式会社メタファー代表取締役)
・0xhaiku(アーティスト)
・藤幡 正樹(メディアアーティスト)
・松橋 智美(株式会社メルカリ 政策企画、Arts and Law所属)
・水野 祐(法律家、弁護士(シティライツ法律事務所))
・You-Sheng Zhang(Volume DAO共同創設者)
・wildmouse(ブロックチェーンエンジニア)
プログラムディレクター
・高尾 俊介(アーティスト、ジェネラティブアート振興財団代表理事)
開催概要
開催日時:2023年8月26日(土)〜8月30日(水)11:00〜19:00頃(予定)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
応募要項
応募受付期間:2023年7月14日(金)~2023年7月30日(日)厳守 ※受付終了しました
募集人数:20名程度
年齢不問
応募要件:
・会期中のすべてのカリキュラムに参加可能であること。
・協働制作を行うための日常会話程度の英語力を有していること。
・研究や創作活動等の実績を有すること。
・今後の活動目標や活動計画を有すること。
参加対象者:
・ブロックチェーン、NFT、DAOの仕組みを用いて、新しい創作にチャレンジしたい方
・表現活動のみならず、Web3における法制度やシステム開発、教育等に興味がある方
・現在、創作活動に取り組んでいて、今後ブロックチェーンの仕組みを導入したいと考えているアーティストやクリエイター
・デジタルトランスフォーメーションにおける思考、マインドセットに興味がある方
選考基準:
申込多数の場合は、応募内容をもとに主催者にて選考を行い、参加者を決定します。
選考結果の通知:
2023年8月4日(金)(予定)に応募者のメールアドレス宛にご連絡します。
応募方法:
※受付終了しました応募フォームにてお申し込みください。
もしくは、件名を「未来提案型キャンプ応募」とし、本文に以下の内容を明記の上、メールにてccbt@rekibun.or.jpまでお送りください。
このほか、ご自身の活動を紹介するポートフォリオ、映像資料、ウェブサイトや GitHub アカウントなどがありましたら、リンクを記載ください。
【記載事項】
・氏名(ふりがな)(※)
・年齢(※)
・居住都市(※)
・メールアドレス(※)
・職業・所属先(※)
・専門分野・領域(下記よりお選びください/複数回答可)その他を選ばれた方は別途ご記入ください。(※)
(アート・現代美術、デザイン、プロダクト開発、事業開発、エンジニア、建築、教育、行政、金融、その他)
・未来提案型キャンプへの参加を希望する理由・期待すること(400文字以内)(※)
・未来提案型キャンプ参加にあたり希望する情報保障支援、サポートがあればご記載ください。
例:指点字通訳、触手話通訳、字幕
・ご自身の活動を紹介するポートフォリオ、映像資料、ウェブサイトやGithubなどがあればリンクを記載ください。