

概要
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、多様な人々が協働し、アートとデジタルテクノロジーによる創作活動を行う短期集中ワークショップ「未来提案型キャンプ(Future Ideations Camp)」を開催しています。本プログラムでは、選考を経た20名程度が、思考法を身につける講義、スキルセットをつくるワークショップ、グループワークによる協働制作を複数日にわたって行うほか、一部プログラムおよび成果展示を一般に公開します。開催毎に設定された課題について学ぶほか、グループワークを通じた協働制作により、クリエイティブなアプローチで社会課題に取り組み、未来に向けた新たな提案を創造することを目指します。
第6回目の開催となる今回のキャンプでは、CCBTの年間テーマである「これからのコモンズ」を起点に、個人がコモンズに介入するための戦略を探るとともに、そこから生まれる新たな関係性のかたちを模索します。
Future Ideations Camp Vol.6:見えないルールの中で都市を取り戻す
開催日:2025年8月9日(土)〜8月11日(月・祝)〈3日間〉
活動報告・成果展示:2025年8月13日(水)〜8月17日(日)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]

コンセプト
見えないルールの中で都市を取り戻す
私たちの都市には、見えないルールがたくさん潜んでいます。
例えば、道路交通法や都市計画法、消防法などの法規的ルール。
ゴミ出しや放置自転車の禁止、路上喫煙禁止などの条例上のルール。
また、公共空間での静粛な振舞いや、エスカレーターの片側開けといった、明文化されていないモラル的なルールも存在します。
これらの社会的秩序が強化されてきた今、都市空間は窮屈なものになってないでしょうか。
今回のキャンプでは、CCBTが面する渋谷公園通りに実際に出向き、フィールドワークを通して、公共空間(ストリート)にコモンズとしての価値を生む仕掛けをつくっていきます。
公共空間とは、道路、広場、公園、駅などを指しますが、私たちは公共空間を利用するときに必ずルールを意識します。
本キャンプでは、個人がコモンズ(渋谷公園通り)に介入していく戦略を考え、個人と都市的ルールの間に建つ閾値を模索し、コモンズとの新しい関係によって生まれる価値を探ってみてほしいと参加者に問いかけました。
気付いたら街に関わっていて、ただ歩くだけではなくなっていて、気付いたら都市に居る共在感を感じられるような。
それは、都市と私たちの呼吸が合い、互いの存在をそっと確かめ合う瞬間かもしれません。
ルールによって縛られるのではなく、市民のナチュラルな関与によってつくられる都市とはどのようなものでしょうか。
そんなこれからのコモンズと私たちとの関わり方を、多種多様な専門性をもった皆さんとこれからも創造していきたいです。
津川恵理(建築家、ALTEMY代表)
成果発表
参加者

石井涼也
大学院生

石﨑朝子
アーティスト

猪口陽平
デザイナー、リサーチャー

上村和輝
大学院生

梅下颯真
大学院生

小林幹太
アーティスト、デザインエンジニア

志村翔太
アーティスト、プログラマー

サラ・アリ
インタラクションデザイナー

坂本大幸
デザイナー

佐野陽菜
大学生

鈴木大祐
建築家、都市リサーチャー

センバク
アーティスト、クリエイティブコーダー

辻本桜子
大学院生

竹居勇登
大学生

トモトシ
アーティスト、トモ都市美術館幹事

ながらがわ
大学生

藤本美優
大学院生

Fujiga Hinako
デザイナー、イラストレーター

松村大地
大学院生、アーティスト、キュレーター

茂谷一輝

森田瑞生
大学生

渡辺英暁
プロデューサー / NEWPARK代表

Lily Okamoto
マルチディシプリナリーアーティスト

安田存人
デザイナー、写真家
講師・ファシリテーター
プログラムディレクター
スタッフ
- プログラム・ディレクション
- 伊藤隆之(CCBT)、島田芽生(CCBT)
- プログラム・マネジメント
- 稲田駿平(CCBT)、小堀多眞恵(CCBT)
- テクニカル・スタッフ
- 三浦大輝(arsaffix)、イトウユウヤ(arsaffix)、平瀬ミキ(arsaffix)、村川龍司(arsaffix)
- アート・ディレクター
- おおつきしゅうと
- 編集
- 酒井瑛作
- 英語に関する全て
- 佐野明子
- 記録
- 阪中隆文、山本篤、乙戸将司(CCBT)
- 運営
- 冠那菜奈(オノコロ)、小泉実樹(オノコロ)、林慶一(オノコロ)
主催:東京都、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT](公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)