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2022年度アーティスト・フェロー5組による作品発表・展覧会が都内各地で開催

CCBTコアプログラムの一つ「アート・インキュベーション・プログラム」にて活動する、2022年度 アーティスト・フェロー5組による作品発表・展覧会を都内各地で順次開催します。

東京2020オリンピックの開会式のドローン演出を手掛けた野老朝雄+平本知樹+井口皓太による新作発表を皮切りに、Tomo Kihara + PlayfoolによるAIと人間が共創するオリジナルゲーム、そして渋谷の街を舞台にしたARによる展覧会を開催。さらに、アーティストグループSIDE COREによる都市の変化をテーマにした映像シリーズの新作を公開します。AIやデジタルファブリケーション、ARなどの技術を駆使した表現や展覧会、そして都市に現れる様々な作品を通じ、アートとテクノロジーによる多様な表現をお楽しみください。

アート・インキュベーション・プログラムとは

CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション・プログラム」は、国内最大規模のアーティスト・フェロー制度として、東京から世界をインスパイアする新たなアート表現の創造・研究開発を目指すものです。CCBTのアーティスト・フェローは、CCBTにおける制作費のサポート、スペース・機材の利用、専門家によるアドバイス等を受け、作品や企画を具体化し、都内での発表を行います。あわせて、CCBTにおけるワークショップやレクチャーの講師、制作プロセスの公開などを行い、CCBTを共につくりあげるパートナーとして活動しています。

https://ccbt.rekibun.or.jp/core-programs#incubation


「Deviation Game Ver 1.0」

Tomo Kihara + Playfool

DeviationGame_mainvisual

人間には認識できるが、AIには認識できないモチーフを描くゲームを活用し、ワークショップや展覧会などを開催。昨今では、人間による表現と見分けがつかない高品質な絵や文章のAIによる生成が話題だが、本プロジェクトでは何かを生成するのではなく、過去にその表現が存在したかを識別し、そこから逸脱(deviate)するための装置としてAIを用いている。全6回のワークショップ等を通じた参加者によるデータの蓄積は、展覧会の作品群へと反映され、AIを進化させる。AIと人間の競争と共創の関係を通じて、人間がまだ探索できていない表現の領域の開拓に挑む。

「デヴィエーション・ゲーム展 ver 1.0 ー模倣から逸脱へ」

会期:2023年3月4日(土)~3月21日(火・祝)13:00-19:00 ※休館日:月曜日
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]スタジオA
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団


オープニングトーク「最新のAIがゲームとアートに与える影響について」

定員:45名(先着順)
日時:2023年3月5日(日)16:00-18:30
登壇者:Tomo Kihara + Playfool, 谷口暁彦(メディアアーティスト)、久納鏡子(アーティスト、アルスエレクトロニカ・アンバサダー)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]


ワークショップ「Deviation Game — AIと競争&共創する」【全6回】

対象:小学4年生以上 定員:各回10名(事前申込/先着順)
日時:2023年3月4日(土)、5日(日)、10日(金)、12日(日)、17日(金)、19日(日)
(金曜日:17:00~18:30、土・日曜日:13:30~15:00)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]テックラボ ほか


「Augmented Situation D」

浅見和彦+ゴッドスコーピオン+吉田山

「Augmented Situation D」は、CCBTと渋谷市街地を舞台に、展示された作品群と携帯電話に写し出されるARの融合を楽しむ展覧会。来場者は、作品や街中にあるARマーカーを携帯電話で読み込む。すると、リアルな空間と仮想空間が融合した作品表現が立ち現れてくる。
展覧会のテーマは「祝祭」。AR技術を用いて、渋谷の都市空間に祝祭性を生み出す本プロジェクトは、都市を舞台にした芸術祭、XRによるアート表現の新たな可能性を切り拓くものである。

展覧会「Augmented Situation D」

会期:2023年3月10日(金)~3月21日(火・祝)13:00-19:00 ※休館日:月曜日
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]、渋谷区内施設
公式ウェブサイト
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団
協力:ゲーテ・インスティトゥート東京


[終了]関連ワークショップ「ARと合唱する!声楽ワークショップ」

対象:小学1年生~6年生 定員:20 名(事前申込/先着順)
日時:2023年2月12日(日)11:00~14:00
会場:渋谷 7thFLOOR(〒150-0044 東京都渋谷区円山町2­3 Owestビル)
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団


「rode work ver. under city」

SIDE CORE

震災復興や都市開発など、都市の変化をスケートボードの視点で切り取る映像作品シリーズ「rode work」の新作を発表。2017年より発表されてきた同シリーズの待望の新作となる今回は「都市の地下空間」がテーマ。普段目に触れられることは少ないが、都市の発展とともに増殖を続ける地下空間は東京の基盤である。本作は都内の野外空間や地下空間で発表することを計画しており、鑑賞体験においても普段目に触れることが少ない場所に訪れ、東京という都市に対して新しい視点を切り拓くプロジェクトとなっている。

インスタレーション展示「rode work ver. under city」

会期:2023年3月18日(土)~3月26日(日)
会場:都内某所
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団


関連イベント

日時:2023年3月23日(木) 19:00〜 ※詳細は順次公開
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団


「未来の東京の運動会」

犬飼博士とデベロップレイヤーたち

未来の渋谷の運動会の様子
「未来の東京の運動会」 撮影:佐藤基

CCBTのオープニングイベントとして10月に開催した「未来の東京の運動会」。子どもからおとなまで総勢200名が参加し、テクノロジーを活用した新しい競技種目やツール、スポーツゲームのルールを共創し、世界にひとつだけの東京の運動会が実現した。運動会本番までの一連の活動をつぶさに追 った記録映像を1本のドキュメンタリー映像として制作。その完成披露上映会をCCBTにて開催する。

未来の東京の運動会ムービー 完成披露プレミアム上映会

日時:2023年2月26日(日)14:00~16:00
登壇:犬飼博士、(株)MODOCチーム(企画制作会社)、山城大督(美術家・映像作家)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団


「FORMING SPHERES」

 野老朝雄+平本知樹+井口皓太

写真:ただ(ゆかい)

東京2020オリンピックの開会式のドローン演出を手掛けた3名による新作プロジェクト。今回は、エンブレムにも採用された野老朝雄氏による組市松紋様を、3Dプリンターを用いて球体の彫刻として再構築。さらにこの彫刻群に光を投影することで、光と影によるインスタレーション作品へと変貌させる。本作品は、2023年2月3日より開催の恵比寿映像祭2023の屋外展示として発表するほか、CCBTでは創作過程や本作のプロトタイプを紹介する関連展示を実施する。

インスタレーション展示 恵比寿映像祭2023 オフサイト展示
野老朝雄+平本知樹+井口皓太《FORMING SPHERES》

会期:2023年2月3日(金)~2月19日(日)※ 6日(月)・13日(月)は休止 10:00~20:00(最終日は18:00まで)
会場:恵比寿ガーデンプレイス センター広場
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館


[終了] 関連展示「FORMING SPHERES」プロトタイプ公開

会期:2023年2月7日(火)~2月16日(木)13:00~19:00 ※休館日:月曜日
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 企画協力:東京都写真美術館


2022年度 CCBTアーティスト・フェロー 活動報告会

次期フェローの募集を前に、アーティスト・フェローと作品制作に伴走したメンターが登壇し、本年度の活動を振り返る報告会を開催。5組のクリエイターによる活動発表を行います。

日時:2023年3月21日(火・祝)15:00~19:00
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT] ※事前申込不要
プレゼンター:犬飼博士(未来の東京の運動会)、平本知樹(FORMING SPHERES)、Tomo Kihara + Playfool(Deviation Game)、浅見和彦+ゴッドスコーピオン+吉田山(Augmented Situation D)、SIDE CORE(rode work ver. under city)
登壇者(本プログラムメンター):いすたえこ(アートディレクター・グラフィックデザイナー)、岩屋民穂(グラフィックデザイナー)、齋藤精一(パノラマティクス主宰)、細川麻沙美(札幌国際芸術祭事務局統括マネージャー) ほか