「FORMING SPHERES」
野老朝雄+平本知樹+井口皓太
採択年度
2022年
活動名
FORMING SPHERES
活動概要
東京2020オリンピックの開会式のドローン演出を手掛けた3名による新作プロジェクト。エンブレムにも採用された野老朝雄氏による組市松紋様を、3Dプリンタを用いて球体の彫刻として再構築し、その彫刻群に光を投影することで、光と影によるインスタレーション作品へと変貌させました。本作品は、2023年2月に開催された恵比寿映像祭2023の屋外展示として発表、CCBTでは創作過程や本作のプロトタイプを紹介する関連展示を開催しました。
成果発表
恵比寿映像祭2023 オフサイト展示
会期:2023年2月3日(金)~2月19日(日)10:00-20:00 ※ 最終日は18:00まで/6日(月)13日(月)は休止
会場:恵比寿ガーデンプレイス センター広場
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団
野老朝雄+平本知樹+井口皓太「FORMING SPHERES」プロトタイプ公開
開催日時:
2023年2月7日(火)〜2月16日(木)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団
企画協力:東京都写真美術館
プロフィール
野老朝雄
美術家
1969年東京生まれ。幼少時より建築を学び、江頭慎に師事。2001年9月11日より 「つなげること」をテーマに紋様の制作を始め、美術・建築・デザインなど、分野の境界を跨ぐ活動を続ける。単純な幾何学原理に基づいた定規やコンパスで再現可能な紋と紋様の制作や、同様の原理を応用した立体物の設計/制作も行なっている。主な作品に東京2020オリンピック・パラリンピックエンブレム、大名古屋ビルヂング下層部ガラスパターン、TOKOLOPATTERN MAGNETなど。2016年より東京大学工学部非常勤講師、2018年より東京大学教養学部非常勤講師を務める。
平本知樹
空間デザイナー/建築家
Spatial Designer / Architect 1987年生まれ、慶応義塾大学大学院(SFC)政策・メディア研究科エクスデザイン専攻修士課程修了。学生時代にFabLab Japanの発足に携わり、2015年にwipを設立。デジタル技術を駆使しプロダクトから空間デザインまでスケールを横断したデザインを行う。東京2020オリンピック・パラリンピックでは、表彰台プロジェクトを手がけ、オリンピック開会式ではドローン演出3Dアニメーション制作にも加わった。書籍『3D Printing Handbook/オライリージャパン』の執筆やデザイン誌で連載などを行う。
井口皓太
映像デザイナー/クリエイティブディレクター
1984年生まれ、NYと東京を拠点に活動。2008年武蔵野美術大学基礎デザイン学科在学中に株式会社TYMOTEを設立。2013年にクリエイティブアソシエーションCEKAIを設立。動的なデザインを軸に、モーショングラフィックスから実写映像監督、また、チームビルディング型のクリエイティブディレクションを得意とする。2020年にはオリンピック・パラリンピック大会史上初となる「東京2020 動くスポーツピクトグラム」の制作を担当。開会式典ではVideo Directorとして参画し、ドローン演出3Dアニメーション等を制作している。
CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは
CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。
詳細ページ:CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」