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提携事業

【主催:「混沌に愛/遭い!」実行委員会】12時間展「混沌に愛/遭い!」

2024.06.01(土)–02(日)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
 
開催日時
2024年6月1日(土)〜2日(日)13:00-19:00
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
観覧料
無料
事前申込
不要

CCBTでは、街や人とつながり、国内外でのネットワークを形成し、デジタルクリエイティブの拠点を作り出すことを目指し、この実現に資する取組としてCCBTと外部団体等との提携事業を実施しています。このたび、「混沌に愛/遭い!」実行委員会との提携により、ヨーロッパと東京のサウンドアーティストやメディアアーティストが、「ケア」をテーマに各種イベントを繰り広げるプロジェクト「混沌に愛/遭い!—ヨーロッパと東京をつなぐサウンド、メディアアート、ケアの探求」のプログラムの一つ、12時間展「混沌に愛/遭い!」を開催します。


シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]提携事業
「混沌に愛/遭い!—ヨーロッパと東京をつなぐサウンド、メディアアート、ケアの探求」
主催:「混沌に愛/遭い!」実行委員会

12時間展「混沌に愛/遭い!」

2日間で12時間限りの展示は、アーティストが持参したサウンド、ゲーム、グラフィック、本などで構成されます。AI覇権主義の視線からプレイする1人用RPGゲーム、サウンドや電磁波を可視化や空間化する作品、日本語も含む複数の言葉で書き留めたアーティストブック、グラフィカルな楽譜、そして複数のアーティストにより制作されたカードゲーム「ケアのアトラス」などなど、私たちが普段気づかない自然や社会の現象を遊びと批評の精神で提示する作品たちをお楽しみください。

■開催概要
日時:2024年6月1日(土)・2日(日)13:00〜19:00
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
入場料:無料
出展作家:
アレクシア・アヒレオス(アーティスト、研究者)【フィンランド&キプロス】
ジュリエン・オッタヴィ(アーティスト、キュレーター、メディア・アクティビスト)【フランス】+ジェニー・ピケ(アーティスト&オーガナイザー)【フランス、イギリス】
マリノス・クツォミハリス(アーティスト、MADディレクター)【ギリシャ、キプロス】
johnsmith(メディアアーティスト)【日本】
ヨーゲン・テラー(電子音響作曲家、実験的ソングライター、オーガナイザー)【デンマーク】
カスパー・T・テプリッツ(作曲家、音楽家)【フランス、ポーランド】
ラヂオ Ensembles アイーダ(パフォーミング・インスタレーション・アーティスト)【日本】
ジョセフィン・リンデルブリンク(音響家、アーティスト)【スウェーデン】
「Atlas of Care」

主催/プロデュース:「混沌に愛/遭い!」実行委員会
助成:COST(European Cooperation in Science & Technology)、EU
協力:Toolkit for Care(COST)、MAD Lab、キプロス工科大学
提携:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]

○同時開催イベント

○CCBT Meetup 「ラウンドテーブル『混沌に愛/遭い!』」
日時:6月1日(土)14:00-18:30
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]

CCBT Meetup 「サウンド&メディア・デモ『混沌に愛/遭い!』」
日時:6月2日(土)13:00-15:00
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]

主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
協力:「混沌に愛/遭い!」実行委員会
詳細:https://ccbt.rekibun.or.jp/events/ccbtmeetup032

「混沌に愛/遭い!—ヨーロッパと東京をつなぐサウンド、メディアアート、ケアの探求」

「混沌に愛/遭い!—ヨーロッパと東京をつなぐサウンド、メディアアート、ケアの探求」は、ヨーロッパと東京のサウンドアーティストやメディアアーティストが、「ケア」をテーマに展示やトーク、ライブ、ワークショップを繰り広げるプロジェクトです。気候変動や戦争、自然・人為災害、科学技術の急速な進展、ジェンダーや人種・経済・年齢・障害などによる社会における非対称…現在私たちは様々な問題を抱えています。そしてそれらは、実は複雑に絡みあっているのではないでしょうか。
先行きが見えない一種混沌の時代において、アーティストはその根底にあるものを感知し、作品やプロジェクトを通して批評的かつ詩的に社会に投げかける存在です。世界の深淵に触れ、新たな希望を見出すことは、精神・社会を「ケア」することにもつながります。そして「ケア」の創出と循環は、動植物をはじめ人間以外の存在—環境や地球全体—へと及ぶことになるでしょう。
「混沌」を、さまざまな要素が混じり合うことで新たな現象へ向かう可能態と見なし、混沌に遭い(Ai)/「愛」(Ai)とともに異なるものを包摂していくこと。「混沌に愛/遭い」は、多様な社会・文化的背景を持つ人々それぞれが培ったかけがえのない知見を持ち寄り、アートを通して未来のケアへと向かう契機となるでしょう。

共同企画:マリノス・クツォミハリス+四方幸子
プロデュース:「混沌に愛/遭い」実行委員会

アレクシア・アヒレオス氏の写真。ブラウンとブロンド髪の、白い襟のついた黒いセーターを着ている女性。白い壁を背景に、正面を向いて穏やかな表情をしている。

アレクシア・アヒレオスAlexia Achilleos

アーティスト、研究者

フィンランド系キプロス人。キプロス拠点に活動。東地中海地域の歴史、地政学、テクノロジーに影響を与える権力関係に焦点を当てる。多様なメディアを駆使する彼女の作品は、支配的な物語を再解釈し、歴史や社会に加えてAI技術にも見られる偏見を、脱植民地的かつ交差的な視点で問いかける。アルスエレクトロニカ・フェスティバル、NeMeアートセンター、 CVPR(コンピュータービジョンとパターン認識に関する会議)、NeurIPS、世界知的所有権機関などで作品を発表。 CYENS Center of Excellence の PhDフェローとして植民地主義と AI に関する芸術的研究を行うほか、キプロス工科大学 MADLabの研究員も務める。

https://alexiaachilleos.com/
強烈なレッドライトで照らされたライブの瞬間を捉えた写真

ジュリエン・オッタヴィJulien Ottavi

アーティスト、キュレーター、メディアアクティビスト

サウンドアート、リアルタイムビデオ、ニューテクノロジー、ボディパフォーマンスを組み合わせたリサーチやクリエイティブな活動に携わる。1997 年以来音声を使用した作曲作品とコンピュータによる音声の変換の開発、Puredata でのオーディオ/ビジュアルプログラムやDIY 電子機器を開発、デジタル アート、A/V、ストリーミングの普及のための Gnu/Linux オペレーティング システム APODIO の主要な開発者。長年にわたり自律的な集団グループの創設における実験的実践と集団的実践の関係を考察し、「芸術イデオロギー」の著者戦略に疑問を投げかけてきた。

https://www.apo33.org/noise
鏡を用いた創造的な技法でデニムジャケットを着用し、サングラスをかける女性を写した写真、鏡をもちいて複数回反射された構造をもつ。

ジェニー・ピケJenny Pickett

アーティスト、リサーチャー、オーガナイザー

彫刻、音、ドローイング、ビデオ、インタラクティブ作品およびパフォーマンスを展開。アーティスト・コレクティブAPO33のメンバー。フランスのナント建築学校で芸術と表現技法を教える。

実験的な装置を頭に装着した男性の写真。スーツとネクタイを着用し、真剣な表情でカメラを見つめている。
Photo by Andreas Simopoulos

マリノス・クツォミハリスMarinos Koutsomichalis

アーティスト、学者、クリエイティブ・テクノロジスト、MADラボディレクター、COSTアクション議長

自己生成システムの重要性、(ポスト)デジタルの対象性、音、画像、データ、電子回路、知覚、自己性、風景/環境、そして私たちが仲介、調査し、インタラクトするメディア/テクノロジーに広く興味を持ち、国内外での展示やパフォーマンスを行う。ギリシャ、イタリア、ノルウェー、英国で研究や教職についた後、キプロス工科大学でクリエイティブ・マルチメディアの助教授を務める。

https://marinoskoutsomichalis.com/

johnsmithアーティスト、研究者

johnsmith

美術大学を卒業後、芸術の非言語的性質に興味を持ち、物理学を背景にもつ東京大学池上高志研究室へ入学し、“いずれ科学が、そして人文知が到達するものとしての芸術”をテーマに活動する。哲学や科学的解析ではアプローチできない非言語的な領域に対し、それを形にする手段として芸術を用いる。2023年大阪大学中之島センター「人工知能時代の芸術:創造性・ 影響・課題」シンポジウム登壇、2019年ドイツのZKMにリサーチのために滞在。東京大学総合文化研究科博士課程、学術専門職員。東京藝術大学非常勤講師。ALTERNATIVE MACHINE Inc.所属。

http://johnsmithstudios.com/
StaticDub

ヨーゲン・テラーJørgen Teller

電子音響作曲家、実験的ソングライター、オーガナイザー

ヨーゲン・テラー(デンマーク):電子音響作曲家、実験的ソングライター、オーガナイザー。1958年コペンハーゲン生まれ。彼の作品とプロジェクトは、電気音響、ラジオ作品、サウンド彫刻、MIDI ギター、グレイン、ドローン ポップ、歌、都市や屋外のサウンドスケープ、国際的なダンス、演劇、詩、ビデオ、映画、建築のサウンドトラックに焦点を当てる。コペンハーゲンおよび海外でフェスティバル、イベント、レジデンシーの企画も行う。

https://www.jorgenteller.dk/
コントラバスを演奏している男性をうつすモノクロ写真

カスパー・T・トゥープリッツKasper T. Toeplitz

作曲家、ベースプレイヤー、音楽家

オーケストラ、アンサンブル、オペラなどの「学術的な」作曲と電子的な「ニューミュージック」や「ノイズミュージック」の間の未踏の領域を切り開き、受賞や栄誉に輝く。 1997年度ヴィラ九条山(京都)の滞在アーティスト。 フランス政府やラジオ、そして Ircam、GRM、GMEM、CRFMW、EMS などの電子スタジオからの委嘱による作品多数。コンピュータを思考と作曲のツールとして根幹に据えつつ、ライブでは必要に応じてより伝統的な楽器を組み込みんだり、純粋な電子ノイズを使用する。

https://www.sleazeart.com/
ライブパフォーマンスをしている女性の写真

ラヂオ Ensembles アイーダRadio ensembles Aiida

ラジオアーティスト、パフォーミング・インスタレーション・アーティスト

ラジオを用いた作品制作やパフォーマンスを国内外で展開。環境に存在する様々な境界をクロスオーバーさせ、実験音楽、現代美術、演劇など様々な分野で活動を行う。VLZ PRODUKTより1st album「IN A ROOM (Radio of the Day#1)」、φononより2nd album「FROM ASIA (Radio of the Day#2)」3rd album「by chance ≒ by choice」をリリース。

https://aiidaxaiida.net

ジョセフィン・リンデルブリンクJosephine Linderbrink

音響家、アーティスト、リサーチャー

音楽と物理学の背景を持つ彼女は、エマージングテクノロジーと身体との出会いを批評的に探求する。建築音響学、サウンドアート、音響心理学、聴覚に基づく知覚について、建築家、音響技師、聴覚学者、都市計画家、パフォーマンスアーティスト、ミュージシャンを教える顔も持つ。

http://www.josefinlindebrink.com/
四方幸子氏ポートレート写真

四方幸子Shikata Yukiko

キュレーター、批評家

「対話と創造の森」アーティスティックディレクター。美術評論家連盟会長。多摩美術大学・東京造形大学客員教授、武蔵野美術大学・情報科学芸術大学院大学(IAMAS)・京都芸術大学非常勤講師。「情報フロー」というアプローチから諸領域を横断する活動を展開。1990年代よりキヤノン・アートラボ(1990-2001)、森美術館(2002-04)、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](2004-10)と並行し、インディペンデントで先進的な展覧会やプロジェクトを多く実現。国内外の審査員を歴任。著書に『エコゾフィック・アート 自然・精神・社会をつなぐアート論』(2023)。共著多数。

http://yukikoshikata.com
企画・制作
企画:マリノス・クツォミハリス+四方幸子 プロデュース:「混沌に愛/遭い」実行委員会
主催
「混沌に愛/遭い!」実行委員会
協力
Toolkit for Care(COST)、MAD Lab、キプロス工科大学

助成:COST(European Cooperation in Science & Technology))、EU