CCBTでは、街や人とつながり、国内外でのネットワークを形成し、デジタルクリエイティブの拠点を作り出すことを目指し、この実現に資する取組としてCCBTと外部団体等との提携事業を実施しています。このたび、「混沌に愛/遭い!」実行委員会との提携により、ヨーロッパと東京のサウンドアーティストやメディアアーティストが、「ケア」をテーマに各種イベントを繰り広げるプロジェクト「混沌に愛/遭い!—ヨーロッパと東京をつなぐサウンド、メディアアート、ケアの探求」のプログラムの一つ、12時間展「混沌に愛/遭い!」を開催します。
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]提携事業
「混沌に愛/遭い!—ヨーロッパと東京をつなぐサウンド、メディアアート、ケアの探求」
主催:「混沌に愛/遭い!」実行委員会
12時間展「混沌に愛/遭い!」
2日間で12時間限りの展示は、アーティストが持参したサウンド、ゲーム、グラフィック、本などで構成されます。AI覇権主義の視線からプレイする1人用RPGゲーム、サウンドや電磁波を可視化や空間化する作品、日本語も含む複数の言葉で書き留めたアーティストブック、グラフィカルな楽譜、そして複数のアーティストにより制作されたカードゲーム「ケアのアトラス」などなど、私たちが普段気づかない自然や社会の現象を遊びと批評の精神で提示する作品たちをお楽しみください。
■開催概要
日時:2024年6月1日(土)・2日(日)13:00〜19:00
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
入場料:無料
出展作家:
アレクシア・アヒレオス(アーティスト、研究者)【フィンランド&キプロス】
エキソニモ(アーティスト・デュオ)【日本&アメリカ】
ジュリエン・オッタヴィ(アーティスト、キュレーター、メディア・アクティビスト)【フランス】+ジェニー・ピケ(アーティスト、オーガナイザー)【フランス、イギリス】
マリノス・クツォミハリス(アーティスト、MADディレクター)【ギリシャ、キプロス】
johnsmith(メディアアーティスト)【日本】
ヨーゲン・テラー(電子音響作曲家、実験的ソングライター、オーガナイザー)【デンマーク】
カスパー・T・テプリッツ(作曲家、音楽家)【フランス、ポーランド】
ラヂオ Ensembles アイーダ(パフォーミング・インスタレーション・アーティスト)【日本】
ジョセフィン・リンデルブリンク(音響家、アーティスト)【スウェーデン】
カードゲーム「ケアのアトラス」
主催/プロデュース:「混沌に愛/遭い!」実行委員会
助成:COST(European Cooperation in Science & Technology)、EU
協力:Toolkit for Care(COST)、MAD Lab、キプロス工科大学
提携:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
○同時開催イベント
○CCBT Meetup 「ラウンドテーブル『混沌に愛/遭い!』」
日時:6月1日(土)14:00-18:30
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
○CCBT Meetup 「サウンド&メディア・デモ『混沌に愛/遭い!』」
日時:6月2日(土)13:00-15:00
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
協力:「混沌に愛/遭い!」実行委員会
詳細:https://ccbt.rekibun.or.jp/events/ccbtmeetup032
「混沌に愛/遭い!—ヨーロッパと東京をつなぐサウンド、メディアアート、ケアの探求」
「混沌に愛/遭い!—ヨーロッパと東京をつなぐサウンド、メディアアート、ケアの探求」は、ヨーロッパと東京のサウンドアーティストやメディアアーティストが、「ケア」をテーマに展示やトーク、ライブ、ワークショップを繰り広げるプロジェクトです。気候変動や戦争、自然・人為災害、科学技術の急速な進展、ジェンダーや人種・経済・年齢・障害などによる社会における非対称…現在私たちは様々な問題を抱えています。そしてそれらは、実は複雑に絡みあっているのではないでしょうか。
先行きが見えない一種混沌の時代において、アーティストはその根底にあるものを感知し、作品やプロジェクトを通して批評的かつ詩的に社会に投げかける存在です。世界の深淵に触れ、新たな希望を見出すことは、精神・社会を「ケア」することにもつながります。そして「ケア」の創出と循環は、動植物をはじめ人間以外の存在—環境や地球全体—へと及ぶことになるでしょう。
「混沌」を、さまざまな要素が混じり合うことで新たな現象へ向かう可能態と見なし、混沌に遭い(Ai)/「愛」(Ai)とともに異なるものを包摂していくこと。「混沌に愛/遭い」は、多様な社会・文化的背景を持つ人々それぞれが培ったかけがえのない知見を持ち寄り、アートを通して未来のケアへと向かう契機となるでしょう。
共同企画:マリノス・クツォミハリス+四方幸子
プロデュース:「混沌に愛/遭い」実行委員会