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未来提案型キャンプ

【一般公開】成果展示「Future Ideations Camp Vol.6:見えないルールの中で都市を取り戻す」

2025.08.13(水)–17(日)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
 
会期
2025年8月13日(水)〜8月17日(日)
開館時間
13:00~19:00
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
観覧料
無料

個人がコモンズに介入するための戦略を探り、そこから生まれる新たな関係性を模索する、「Future Ideations Camp Vol.6:見えないルールの中で都市を取り戻す」総勢約40名で取り組むキャンプの様子と成果を展示します

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、多様な人々が協働し、アートとデジタルテクノロジーによる創作活動を行う短期集中ワークショップ「未来提案型キャンプ」を開催しています。本プログラムでは、選考を経た20名程度が、思考法を身につける講義、スキルセットをつくるワークショップ、グループワークによる協働制作を複数日にわたって行うほか、トークや成果展示などを一般公開します。参加者は開催毎に設定された課題について学ぶほか、グループワークを通じた協働制作により、クリエイティブなアプローチで社会課題に取り組み、未来に向けた新たな提案を創造することを目指します。

6回目となる「未来提案型キャンプ」では、「都市とコモンズ」「見えないルール」をキーワードに、3日間にわたり都市空間に対する実験的アクションを試みます。
「制度や規範が見えないルールとなって編み込まれている都市に、個人がどのように介入できるのか?」「そこから生まれる新しい関係性とは?」これらの問いのもと、空間コンピューティングのパイオニア、身体意識から都市を捉えなおすアーティスト、都市に染み込むルールをつまびらかにする法律家など、多岐にわたる実践者と協働して、参加者とともに多様な視点から都市のあり方を探っていきます。

成果展示では、参加者と講師およびファシリテーターの総勢約40名で取り組んだキャンプの様子と、CCBTが面する「渋谷公園通り」をフィールドとしたグループワークのもと、参加者が自らつくり、提案した構想と成果を紹介します。共創のプロセスをご覧いただくとともに、都市へのさまざまな試みや視点をお楽しみください。

キャンプ参加者

・石井涼也(大学院生)
・石﨑朝子(アーティスト)
・猪口陽平(デザイナー、リサーチャー)
・上村和輝(大学院生)
・梅下颯真(大学院生)
・小林幹太(アーティスト、デザインエンジニア)
・志村翔太(アーティスト、プログラマー)
・Sarah Ali
・坂本大幸 (デザイナー)
・佐野陽菜(大学生)
・鈴木大祐(建築家、都市リサーチャー)
・センバク(アーティスト、クリエイティブコーダー)
・辻本桜子(大学院生)
・竹居勇登(大学生)
・トモトシ(アーティスト、トモ都市美術館幹事)
・ながらがわ(大学生)
・藤本美優(大学院生)
・Fujiga Hinako(デザイナー、イラストレーター)
・松村大地(大学院生、アーティスト、キュレーター)
・茂谷一輝(Speculative Urban Desinger)
・森田瑞生(大学生)
・渡辺英暁(プロデューサー / NEWPARK代表)
・リリー・オカモト(マルチディシプリナリーアーティスト)
・安田存人

プログラムディレクター

・津川恵理(建築家、ALTEMY代表)

講師・ファシリテーター

・川島優志(Niantic Spatial, Inc. 副社長)
・南後由和(社会学者、法政大学デザイン工学部教授)
・おおつきしゅうと(ポストシティボーイ)
・木原共(メディアアーティスト、ゲーム開発者)
・小西隆仁(アーキテクト/ALTEMY株式会社)
・杉田真理子(都市デザイナー)
・谷頭和希(都市ジャーナリスト、チェーンストア研究家)
・戸村陽(デジタルデザイナー /ALTEMY株式会社)
・水野祐(法律家/シティライツ法律事務所)
・宮内康乃(作曲家、つむぎね主宰、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ芸術監督)
・酒井瑛作 (ライター、エディター)

津川恵理Tsugawa Eri

建築家、ALTEMY代表

2015年早稲田大学院修了。2015〜2018年組織設計事務所勤務。2018〜2019年文化庁新進芸術家海外研修員としてDiller Scofidio+Renfro(NY)勤務。2019年に神戸市主催神戸三宮駅駅前広場コンペ最優秀賞受賞を機に帰国し、ALTEMY代表として独立。東京理科大学、法政大学、東京電機大学院、日本女子大学非常勤講師。ポーラ美術館「Spectra-pass」(2021年)、神戸市阪急神戸三宮駅前「サンキタ広場」(2021年)、山口情報芸術センターYCAM「Incomplete Niwa Archives」展示制作(2021年)、まちの保育園 南青山(2024年)などに従事。 国土交通省都市景観大賞特別賞、土木学会デザイン賞優秀賞、東京藝術大学エメラルド賞、日本空間デザイン賞、他受賞。

https://www.alt-emy.com

川島優志Kawashima Masashi

Niantic Spatial, Inc. 副社長

2013年、Googleの社内スタートアップとして発足したNiantic Labsの UX/Visual Designerとして参画。「Ingress」のビジュアル及びユーザーエクスペリエンスデザインを担当。2015年10月にNiantic, Inc.の設立と同時にアジア統括本部長に就任し、2019年に副社長となる。「ポケモンGO」では、開発プロジェクトの立ち上げを担当。2025年にゲーム事業を米スコープリーに売却し、ジョン・ハンケと共に、地理空間AIを手掛ける新会社 Niantic Spatialを設立。副社長を務める。

南後由和Nango Yoshikazu

社会学者、法政大学デザイン工学部教授

1979年大阪府生まれ。社会学、建築・都市論。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。博士(学術)。東京大学大学院情報学環助教、特任講師、明治大学情報コミュニケーション学部専任講師、准教授を経て、現職。デルフト工科大学、コロンビア大学、UCL客員研究員などを歴任。都市とメディア、建築と社会、物理空間と情報空間に関する理論的・実践的研究に従事。主な著書に『ひとり空間の都市論』(2018年、筑摩書房)、『商業空間は何の夢を見たか』(2016年、平凡社)、『建築の際』(2015年、平凡社)など。

おおつきしゅうとOtsuki Shuto

ポストシティボーイ

東京生まれ。東京藝術大学大学院デザイン科視覚伝達研究室修士課程卒業。 グローバル資本主義におけるビジュアルマスコミュニケーションの再構築を主題に、グラフィックデザイン・アートディレクションを行う。主なクライアントは三菱商事、東京藝術大学、AVEX、東京ビエンナーレ、LVSYM等。

木原共Kihara Tomo

メディアアーティスト、ゲーム開発者

新たな問いを人々から引き出す遊びをテーマに、実験的なゲームやインスタレーションの開発を行う。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、オランダのデルフト工科大学院のインタラクションデザイン科を修了。その後、アムステルダムに拠点を置く研究機関Waag Futurelabや米国のMozilla FoundationとAIの社会的影響に焦点を当てたプロジェクトを行う。近年の作品はアルスエレクトロニカ STARTS PRIZE(リンツ、2021年)にノミネートされたり、Victoria & Albert Museum(ロンドン、2022年)で展示された。

https://www.tomokihara.com

小西隆仁Konishi Takahito

アーキテクト/ALTEMY株式会社

1995年大阪府生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程建築専攻修了。デザインにおける「その前」と「その後」にも焦点を当て、建築的実践を通じた状況の構築に関心がある。個人の活動として、観光地である熱海を舞台に複数の主観的地図を用いた都市の様相を捉える実践や、東京郊外の超高齢化ニュータウンに移住し、生活を通じた私的空間の公的活用のための小さな建築の企画・提案を連続的に行う運動などのデザインリサーチがある。

杉田真理子Sugita Mariko

都市デザイナー

ブリュッセル自由大学アーバン・スタディーズ修了。都市体験のデザインスタジオfor Cities共同代表理事。都市・建築・まちづくり分野でのキュレーションや新規プログラムのプロデュース、ディレクション、ファシリテーション、アーティストとしての表現活動ほか、京都左京区にて元小児科の洋館を改修したアート・アーバンセンター「Bridge Studio」の運営や同エリアでのまちづくり活動を行う。

https://marikosugita.com/

谷頭和希Tanigashira Kazuki

都市ジャーナリスト、チェーンストア研究家

1997年生まれ。「いま」だけでなく「むかし」にも着目して、チェーンストアやテーマパークといった対象を語る。著作に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(2022年、集英社新書)、『ニセコ化するニッポン』(2025年、KADOKAWA)。テレビ・動画出演は「ABEMA Prime」「めざまし8」「DayDay」など。ウェブ連載に東洋経済オンライン、現代ビジネス、ITメディアビジネスオンライン、楽待新聞など多数。

戸村陽Tomura Yo

デジタルデザイナー/ALTEMY株式会社

1991年東京都生まれ。SCI-Arc(南カリフォルニア建築大学) M.Arch II修了、Gehry Technologiesで複雑な大型建築の3Dモデルを構築・合理化を担当。 その後、建築を軸にデザイン・モデリング・アニメーション・ビジュアライゼーション・コーディングを横断し、技術が創造にもたらす新領域を探求している。

https://www.yotomura.com/

水野祐Mizuno Tasuku

法律家、弁護士/シティライツ法律事務所

九州大学グローバルイノベーションセンター(GIC)客員教授。Creative Commons Japan理事。Arts and Law理事。グッドデザイン賞審査員。note株式会社などの社外役員。テック、クリエイティブ、都市・地域活性化分野のスタートアップから大企業、公的機関まで、新規事業、経営戦略等に関するハンズオンのリーガルサービスを提供している。著作に『法のデザイン −創造性とイノベーションは法によって加速する』(フィルムアート社)、連載に『新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕』(WIRED JAPAN)など。

https://twitter.com/TasukuMizuno

宮内康乃Miyauchi Yasuno

作曲家、つむぎね主宰、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ芸術監督

作曲家・音楽パフォーマンスグループ「つむぎね」主宰。人の声や身体などに焦点を当てた、楽譜を用いない独自の作曲法に取り組む。主宰するグループ「つむぎね」での声や空間を用いたパフォーマンスの発表や、老若男女様々な人たちと世代、人種、言葉の壁を越えて声を重ねるワークショップ活動「わ・つむぎプロジェクト」などを、国内外で多数実施。その他、聲明や邦楽器、ガムランなど、アジアの伝統音楽をもとにした新しい創作にも取り組んでいる。2025年より富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ芸術監督。

https://www.yasunomiyauchi.com/

酒井瑛作Sakai Eisaku

ライター、エディター

1993年、神奈川県生まれ。主に写真家へのインタビュー、展覧会レビューなど写真をはじめとした視覚文化・芸術にまつわる執筆活動を行う。近年は、エディターとして展覧会の企画・制作、アートブックの出版などに携わる。

主催
東京都、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT](公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)