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アート・インキュベーション

市原えつこ 展覧会「ディストピア・ランド」

2025.03.01(土)–16(日)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
 
会期
2025年3月1日(土)〜3月16日(日)
休館日
月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
開館時間
13:00〜19:00
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
観覧料
無料

2024年度 CCBTアーティスト・フェローである、市原えつこによる展覧会「ディストピア・ランド」を開催します。会期中は、来るべきディストピアの社会を共に考えるレクチャーシリーズや、共創ワークショップなど関連イベントも盛りだくさん。

最悪な時代に、人はどのようにしぶとく生きられるのか?
これまで日本の文化や習慣、信仰を独自の視点で読み解き、テクノロジーとの融合によって新たな価値観を提示してきた市原えつこが、CCBTアーティスト・フェローとして新たなプロジェクト「ディストピア・ランド」を展開しています。「混沌の時代を生きる私たちに必要なのは、まやかしの明るい未来像ではなく、どのような絶望的な未来が到来したとしても生き延びていけるしぶとい精神性なのではないか?」という問いのもと、「ディストピア」を予知し思い描く行為の逆説的な前向きさに着目し、市民とともに虚実が入り混じる未来像を構築するとともに、本プロジェクトを通じて、多様な課題を抱える現代社会について、不確実な未来への耐性を得ることを目指します。

展覧会「ディストピア・ランド」では、突然変異で一つ目に生まれたヤギを信仰する教団のイメージビデオ、苦難を生き抜いた市民たちによる民謡を踊り歌い続けるロボット、見たこともない生物など、奇想天外な未来の世界が描かれます。ディストピアの世界となったパラレルワールドの日本の姿を通じて、人類の愚かさだけでなく、過去の厄災や困難を乗り越えてきたしぶとさを示し、より良い未来を共に考える場を創出します。

会期中には、様々な分野の専門家を招いたレクチャーシリーズ「ディストピアの学校」や、参加者と共に「ディストピアの市民生活」を想像、創作するワークショップも開催します。テクノロジーが進化した先に待つ世界はユートピアか、ディストピアか?未来の課題に備え、共にディストピア時代を力強く生き抜くメソッドを見つけましょう!

関連イベント

レクチャーシリーズ「ディストピアの学校」

来るべきディストピアの社会を生き抜く術を、さまざまな分野の専門家と共に議論するレクチャーシリーズ。学びを深め、ディストピアの市民階級を向上しよう。

定員:50名(先着順・事前申込不要)
ホスト:市原えつこ

Day1
3月8日(土) 14:00~16:00(開場13:45)
一限「ディストピアの身体」(14:00~)
講師:田中みゆき、武田力
二限「ディストピアの宗教」(15:00~)
講師:清水知子、海老原豊

Day2
3月15日(土) 14:00~16:00(開場13:45)
一限「ディストピアの国家」(14:00~)
講師:水野祐、ほか
二限「ディストピアの市民生活」(15:00~)
講師:小沢剛、畑中章宏

ディストピアの食体験ワークショップ「Dystopian Cooking Studio」

参考:市原えつこ「未来SUSHI」

ディストピアランドで行われる儀式「ディストピアの社会を統御する架空の教団の聖餐」を体験しながら、「ディストピア時代の食」を味わおう!

日時:3月1日(土)15:00〜16:00
定員:30名
申込期間:2月6日(木)14:00〜2月20日(木)
事前申込制・申込多数の場合は抽選
※詳細・申込は2月6日(木)に公開

ワークショップ「ディストピアの市民生活を共創する」

参考:市原えつこ「ディストピア・ランド」

アーティストと共に未来社会を想像し、作品として具現化するプロセスを体験・習得します。それぞれの思い描くパラレルワールドの未来を形にしてみましょう!

日時:
アイディエイション 3月4日(火)、9日(日)
クリエイション 3月12日(水)、13日(木)
申込期間:2月6日14:00〜上限に達し次第終了
対象:どなたでも(小学生以下の参加は保護者同伴)
※詳細・申込は2月6日(木)に公開


CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは

CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。

Photo: Shino Chikura

市原えつこIchihara Etsuko

アーティスト、妄想インベンター

アーティスト、妄想インベンター。日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作する。奇想天外な発想で広く楽しめる作品性と日本文化に対する独特のデザインから、世界中の多様なメディアに取り上げられている。第20回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞、アルスエレクトロニカで栄誉賞を受賞。近年の主な展覧会に「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(森美術館)等。

https://etsuko-ichihara.com/
企画・制作
市原えつこ
主催
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
(公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)