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アート・インキュベーション

市原えつこ レクチャーシリーズ「ディストピアの学校 Day1」

2025.03.08(土)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
 
開催日時
2025年3月8日(土)14:00〜16:00(13:45開場)
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
定員
50名(先着順・事前申込不要)
参加費
無料
事前申込
不要

2024年度 CCBTアーティスト・フェロー 市原えつこによるプロジェクト「ディストピア・ランド」の関連トークを開催。
来るべきディストピアの社会を生き抜く術を、様々な分野の専門家と一緒に学ぼう!

CCBTアーティスト・フェローである市原えつこが、「ディストピア」を予知し思い描く行為の逆説的な前向きさに着目し、展開する「ディストピア・ランド」。不確実な未来へのレジリエンスを得ることを目指す本プロジェクトでは、科学的リサーチや人類史を織り交ぜながら虚実の入り混じるパラレルワールドの日本像を具現化した展覧会を軸に、各分野の専門家を招いたレクチャーシリーズ、多様なワークショップを開催します。

レクチャーシリーズ「ディストピアの学校」Day1では、ディストピアにおける「身体」と「宗教」をテーマに掲げます。科学技術の発展の果てに、私たちの人類の身体や生理的欲望のあり方は、どのように変わっていく・あるいは変わらないのでしょうか。また、共同体をかたちづくる未来の信仰や社会的通念のあり方はどのように変化していくのでしょうか。

「ディストピアの身体」には、キュレーター、プロデューサーの田中みゆき氏、民俗芸能アーカイバーである武田力氏を、「ディストピアの宗教」には、東京藝術大学教授である清水知子氏、SFライター、文芸評論家の海老原豊氏をゲストにお招きし、ディストピア時代を力強く生き抜くメソッドをディスカッションを通して見出していきます。

タイムライン

14:00〜15:00 一限「ディストピアの身体」
講師:田中みゆき(キュレーター、プロデューサー)、武田力(演出家、民俗芸能アーカイバー)
ホスト:市原えつこ

15:00〜16:00 二限「ディストピアの宗教」
講師:清水知子(文化理論、東京藝術大学教授)、海老原豊(SFライター・文芸評論家)
ホスト:市原えつこ

市原えつこ「ディストピア・ランド」

CCBTアーティスト・フェローである市原えつこが、「ディストピア」を予知し思い描く行為の逆説的な前向きさに着目し、展開する「ディストピア・ランド」。不確実な未来へのレジリエンスを得ることを目指す本プロジェクトでは、科学的リサーチや人類史を織り交ぜながら虚実の入り混じるパラレルワールドの日本像を具現化した展覧会を軸に、各分野の専門家を招いたレクチャーシリーズ、多様なワークショップを開催します。

田中みゆき

キュレーター、プロデューサー

「障害は世界を捉え直す視点」をテーマにカテゴリーにとらわれないプロジェクトを企画。表現の見方や捉え方を障害当事者含む鑑賞者とともに再考する。近年の仕事に、映画「ナイトクルージング」(2019年)、「音で観るダンスのワークインプログレス」(2017〜、KAAT神奈川芸術劇場劇場ほか)、「ルール?展」(2021年、21_21 DESIGN SIGHT)など。2022年、ACCの助成を得てニューヨーク大学障害学センター客員研究員としてニューヨークに滞在。共著に『ルール?本 創造的に生きるためのデザイン』(2024年、フィルムアート社)、単著『誰のためのアクセシビリティ?』(リトルモア)を出版予定。

武田力

演出家、民俗芸能アーカイバー

「警察の説教」「たこ焼き」「小学校の教科書」など、日常のモノコトから社会課題を捉え、観客とそれを楽しく思索する参加型の作品を多く手掛ける。また、過疎高齢化した山間集落での暮らしに継がれる民俗芸能の復活や継承に携わる。ソトモノとして当地の祈りの価値を見出し、そうした祈りの所作をどう後世へと繋げられるかを現地住民と対話しながら展開している。

清水知子

文化理論、東京藝術大学教授

愛知県生まれ。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授。専門は文化理論、メディア文化論。著書に『文化と暴力—揺曳するユニオンジャック』(月曜社)、『ディズニーと動物——王国の魔法をとく』(筑摩選書)、共訳にジュディス・バトラー『アセンブリ』(青土社)、『非暴力の力』(青土社)、アントニオ・ネグリ+マイケル・ハート『叛逆 マルチチュードの民主主義宣言』(NHKブックス)、デイヴィッド・ライアン『9・11以後の監視』(明石書店)など。

海老原豊

SFライター・文芸評論家

1982年生まれ。「グレッグ・イーガンとスパイラルダンスを:「適切な愛」「祈りの海」「しあわせの理由」に読む境界解体の快楽」で第2回日本SF評論賞優秀賞を受賞。著書に、単著『ポストヒューマン宣言:SFの中の新しい人間』(小鳥遊書房)、共編著『3・11の未来:日本・SF・創造力』(作品社)、共著『ポストヒューマニティーズ:伊藤計劃以後のSF』(南雲堂)ほか。


CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは

CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。

Photo: Shino Chikura

市原えつこIchihara Etsuko

アーティスト、妄想インベンター

アーティスト、妄想インベンター。日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作する。奇想天外な発想で広く楽しめる作品性と日本文化に対する独特のデザインから、世界中の多様なメディアに取り上げられている。第20回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞、アルスエレクトロニカで栄誉賞を受賞。近年の主な展覧会に「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(森美術館)等。

https://etsuko-ichihara.com/
企画・制作
市原えつこ
主催
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT](公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)