2024年度 CCBTアーティスト・フェロー 市原えつこによるプロジェクト「ディストピア・ランド」の関連トークを開催。来るべきディストピアの社会を生き抜く術を、様々な分野の専門家と一緒に学ぼう!
CCBTアーティスト・フェローである市原えつこが、「ディストピア」を予知し思い描く行為の逆説的な前向きさに着目し、展開する「ディストピア・ランド」。不確実な未来へのレジリエンスを得ることを目指す本プロジェクトでは、科学的リサーチや人類史を織り交ぜながら虚実の入り混じるパラレルワールドの日本像を具現化した展覧会を軸に、各分野の専門家を招いたレクチャーシリーズ、多様なワークショップを開催します。
レクチャーシリーズ「ディストピアの学校」Day2では、ディストピアにおける「国家」、「市民生活」をテーマに掲げます。未来国家の社会規範や刑罰はどのようなものになり、人間社会の経済活動・文化活動・言論はどう変質するのでしょうか。また、過去の厄災を生き抜いてきた市民のあり方を振り返り、私たちが未来へと活かせる知恵として継承できるものはあるのでしょうか。
「ディストピアの国家」には、法律家、弁護士である水野祐氏を、「ディストピアの市民生活」には、アーティストの小沢剛氏、民俗学者の畑中章宏氏をゲストにお招きし、ディストピア時代を力強く生き抜くメソッドを、ディスカッションを通して見出していきます。
タイムライン
14:00〜15:00 一限「ディストピアの国家」
講師:水野祐(法律家、弁護士(シティライツ法律事務所))ほか
ホスト:市原えつこ
15:00〜16:00 二限「ディストピアの市民生活」
講師:小沢剛(アーティスト)、畑中章宏(民俗学者)
ホスト:市原えつこ
市原えつこ「ディストピア・ランド」
CCBTアーティスト・フェローである市原えつこが、「ディストピア」を予知し思い描く行為の逆説的な前向きさに着目し、展開する「ディストピア・ランド」。不確実な未来へのレジリエンスを得ることを目指す本プロジェクトでは、科学的リサーチや人類史を織り交ぜながら虚実の入り混じるパラレルワールドの日本像を具現化した展覧会を軸に、各分野の専門家を招いたレクチャーシリーズ、多様なワークショップを開催します。
水野祐
法律家、弁護士(シティライツ法律事務所)
九州大学グローバルイノベーションセンター(GIC)客員教授。Creative Commons Japan理事。Arts and Law理事。グッドデザイン賞審査員。note株式会社などの社外役員。テック、クリエイティブ、都市・地域活性化分野のスタートアップから大企業、公的機関まで、新規事業、経営戦略等に関するハンズオンのリーガルサービスを提供している。著作に『法のデザイン −創造性とイノベーションは法によって加速する』(フィルムアート社)、連載に『新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕』(WIRED JAPAN)など。
小沢剛
アーティスト
1965年東京生まれ。東京藝術大学修了。代表作品に、地蔵建立、なすび画廊、相談芸術、醤油画資料館、ベジタブル・ウェポン、近年は「帰って来た」シリーズなどがある。西京人やヤギの目など新しい形態のコレクティブにも積極的だ。制作内容やスタイルは多岐にわたる。主な個展に2004年「同時に答えろYesとNo!」(森美術館)、18年に個展「不完全―パラレルな美術史」(千葉市美術館)など。19年に芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
畑中章宏
民俗学者
1962年生まれ。災害伝承・民間信仰から最新の風俗流行まで幅広い対象に取り組む。著書に『柳田国男と今和次郎』(平凡社新書)、『災害と妖怪』(亜紀書房)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)、『死者の民主主義』(トランスビュー)、『五輪と万博』(春秋社)、『廃仏毀釈』(ちくま新書)、『宮本常一』(講談社現代新書)、共著に『『忘れられた日本人』をひらく』『会社と社会の読書会』(ともに黒鳥社)ほかがある。
CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは
CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。