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未来提案型キャンプ

Future Ideations Camp vol.1 基調講演03「“わたし”で認識する:メディアアートの歴史と教育、そして未来」

2023.02.20(月)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
 
開催日時
2023年2月20日(月)午後7時から午後8時30分(開場:午後6時45分)
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
定員
70名(事前申込制・先着順)
参加費
無料
配信
https://youtu.be/lJGR2M3zbjU
情報保障支援
日英同時通訳有

講師:ゴラン・レヴィン(アーティスト、エンジニア、リサーチャー、教育者)

デジタルテクノロジーを活用したデザイン手法とアート思考で東京の課題解決に取り組む未来提案型キャンプ「Future Ideations Camp vol.1: Import *」。第3回目の公開イベントには、コンピューテーショナル・デザインの分野を牽引し、国内外のアーティストに影響を与え続けるアーティスト、ゴラン・レヴィン氏が登場。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]の未来提案型キャンプ「Future Ideations Camp」の一環として開催される公開イベント第3弾は、アーティスト、エンジニア、そして教育者として、コンピューテーショナル・デザインの分野を牽引してきたゴラン・レヴィン氏が登場します。

90年代以降、アートやデザインの教育現場では、コンピューターを用いたカリキュラムが増加していますが、昨今ではSTEAM教育にあるような、テクノロジーを媒体にデザインすること、表現することの重要性が改めて注目されるようになっています。また、日本国内では小学校におけるプログラミング教育の必修化や情報教育も整備され、それらを教え、学ぶ方法が様々に試行されています。レヴィン氏は、プログラミングやコードを表現の媒体としてどのように使うのか、さまざまな作品を通じて広く提示し、次世代のアーティストに多くの影響を与えています。また、昨今では、アートやデザイン教育の場で、どのようにプログラミングを教え、学ぶのか、マニュアルとなる書籍を刊行し、日本の教育現場においても先進的なバイブルとなっています。*
本基調講演は、レヴィン氏のアートと教育活動から、デジタルテクノロジーを駆使した表現の可能性と必然性を改めて考えていくものです。コードや新しいツールを創造的に使いこなすとき、私たちはなにを得ることができるでしょうか。ラップトップ1台を手にし、世界中で活動するアーティストたちの姿には、「わたし」から広がる、他者との出会い・協働、そしてクリエイティブに生きる展望をみることができるでしょう。

* 「Code as Creative Medium[コード・アズ・クリエイティブ・メディウム]」著者:ゴラン・レヴィン、テガ・ブレイン 翻訳:澤村正樹、杉本達應、米田研一(BNN出版/2022年1月)

ゴラン・レヴィンGolan Levin

アーティスト、エンジニア、リサーチャー、教育者

1972年生まれ。機械語、視覚文化、クリティカル・メイキング(批判的ものづくり)の新しい交点を探求する。現在、カーネギーメロン大学美術学部にてエレクトロニックアートの教授を務め、その教育法は個人を表現する媒体としてのコンピューターの活用に焦点を当てている。MITメディアラボやアルス・エレクトロニカ・フューチャー・ラボなどで30年以上にわたり技術研究に携わり、近年、「Code as Creative Medium: 創造的なプログラミングの教育のための実践ガイドブック」(MIT Press、2021年/BNN、2022年)を共同執筆している。レヴィンの作品は恣意的で挑発的、かつ高尚さを併せ持ち、そのメディアはオンラインやインスタレーション、パフォーマンスなど多岐にわたる。デジタルテクノロジーに独自の仕掛けを組み込むことで、人と機械の関係性を浮かび上がらせ、人間の表現行為の裾野を広げ、参加者の創造的主体者としての可能性を呼び起こす。

http://www.flong.com/
主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団