デジタルテクノロジーを活用したデザイン手法とアート思考で東京の課題解決に取り組む未来提案型キャンプ「Future Ideations Camp vol.1: Import *」。第3回目の公開イベントには、コンピューテーショナル・デザインの分野を牽引し、国内外のアーティストに影響を与え続けるアーティスト、ゴラン・レヴィン氏が登場。
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]の未来提案型キャンプ「Future Ideations Camp」の一環として開催される公開イベント第3弾は、アーティスト、エンジニア、そして教育者として、コンピューテーショナル・デザインの分野を牽引してきたゴラン・レヴィン氏が登場します。
90年代以降、アートやデザインの教育現場では、コンピューターを用いたカリキュラムが増加していますが、昨今ではSTEAM教育にあるような、テクノロジーを媒体にデザインすること、表現することの重要性が改めて注目されるようになっています。また、日本国内では小学校におけるプログラミング教育の必修化や情報教育も整備され、それらを教え、学ぶ方法が様々に試行されています。レヴィン氏は、プログラミングやコードを表現の媒体としてどのように使うのか、さまざまな作品を通じて広く提示し、次世代のアーティストに多くの影響を与えています。また、昨今では、アートやデザイン教育の場で、どのようにプログラミングを教え、学ぶのか、マニュアルとなる書籍を刊行し、日本の教育現場においても先進的なバイブルとなっています。*
本基調講演は、レヴィン氏のアートと教育活動から、デジタルテクノロジーを駆使した表現の可能性と必然性を改めて考えていくものです。コードや新しいツールを創造的に使いこなすとき、私たちはなにを得ることができるでしょうか。ラップトップ1台を手にし、世界中で活動するアーティストたちの姿には、「わたし」から広がる、他者との出会い・協働、そしてクリエイティブに生きる展望をみることができるでしょう。
* 「Code as Creative Medium[コード・アズ・クリエイティブ・メディウム]」著者:ゴラン・レヴィン、テガ・ブレイン 翻訳:澤村正樹、杉本達應、米田研一(BNN出版/2022年1月)