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未来提案型キャンプ

Future Ideations Camp vol.1 基調講演02「コンピューテーショナル・デザインが再編する、都市とシビック・クリエイティブ」

2023.02.19(日)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
 
開催日時
2023年2月19日(日)午後5時から午後6時30分(開場:午後4時45分)
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
定員
70名(事前申込制・先着順)
参加費
無料
配信
https://www.youtube.com/live/AqYyKGbYcZE?feature=share
情報保障支援
日英同時通訳有

講師:豊田 啓介(東京大学生産技術研究所特任教授、NOIZ、gluon)、セオ・ヒョジョン(アーティスト/Samsung Art & Design Institute教授)

デジタルテクノロジーを活用したデザイン手法とアート思考で東京の課題解決に取り組む未来提案型キャンプ「Future Ideations Camp vol.1: Import *」。2回目となる公開イベントは、データや映像メディア、さらにはXRによって変化する都市空間の様相を、コンピューテーショナル・デザインをテーマに考えていきます。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]の未来提案型キャンプ「Future Ideations Camp」の公開イベント第2弾では、コンピューテーショナル・デザインによってひらかれる都市の未来を考えていきます。
CCBTが位置する渋谷は、大型ビジョンがひしめき合い、大規模な広告投資と情報発信力、そして映像と建築物が混在する都市イメージを有しています。巨大サイネージの増加は、たくさんの情報を私たちに与える一方で、都市空間に新たなイメージを作り出すメディアとしての可能性も秘めています。本基調講演では、データや映像メディア、さらにはXRによって変化する都市空間について、建築家の豊田啓介氏とアーティストのセオ・ヒョジョン氏の活動から考えていきます。

豊田啓介氏は、コンピューテーショナル・デザインにより、建築の扱う次元を、デジタル/フィジカル/情報の世界の往来として設計し、また物理世界とデジタル世界を共有する「コモングラウンド」を提唱していることで知られています。都市空間が人々によりよく動的に変化してゆく可能性として、デジタル・クリエイティブと建築分野における技術展開についてお話いただきます。
アーティストのセオ・ヒョジョン氏は、毎日プログラミングする習慣・試作であるデイリーコーディングによって生成した画像作品をSNS等で発表し続けています。オープンソースソフトウェアによるコンピューテーショナル・デザインやアート、そしてSNSやNFTアートの潮流において、こうした活動を行うアーティストが増える一方、セオ氏が特徴とするのはこれらの表現を、都市空間に展開していることです。オランダのDEMO FESTIVAL、シンガポールのD:Art Fest、韓国の仁川国際空港における巨大スクリーンの作品からは、SNSから都市へ、個人の表現がパブリックなビジョンへと派生する状況が見えてきます。
コンピューターによるデザインは、都市空間にどのような可能性をもたらすのか。お二人の講演を通じ、アートとデジタルテクノロジーを通じた、東京の新たな可能性を、シビック・クリエイティブから考え、学んでいきます。

豊田 啓介Toyoda Keisuke

東京大学生産技術研究所特任教授、NOIZ、gluon

1972年、千葉県出身。1996~2000年、安藤忠雄建築研究所、2002~2006年、SHoP Architects(ニューヨーク)を経て、2007年より東京と台北をベースに建築デザイン事務所 NOIZ を蔡佳萱と設立、2016年に酒井康介が加わる。2020年、ワルシャワ(ヨーロッパ)事務所設立。2017年、「建築・都市×テック×ビジネス」をテーマにした領域横断型プラットフォーム gluonを金田充弘と設立。コンピューテーショナルデザインを積極的に取り入れた設計・開発・リサーチ・コンサルティング等の活動を、建築やインテリア、都市、ファッションなど、多分野横断型で展開している。2025年大阪・関西国際博覧会 誘致会場計画アドバイザー(2017年~2018年)。建築情報学会副会長(2020年~)。大阪コモングラウンド・リビングラボ(2020年~)。一般社団法人Metaverse Japan 設立理事(2022年~)。2021年より東京大学生産技術研究所特任教授。

https://noizarchitects.com/

セオ・ヒョジョンSeo Hyo-jung

アーティスト、Samsung Art & Design Institute 教授

メディアテクノロジーと身の周りの物を融合させ、日常に新しい視点をもたらすインスタレーションやパフォーマンスを制作する。メディアリテラシー教育への関心から、クリエイティブ・コンピューティングの授業を通じてコーディングの様々な可能性を追求しており、当該分野における多数のプロジェクトに携わる。最近では、アルゴリズムによってイメージを生成するジェネラティブ・アートの表現を主なテーマとし、鑑賞者の様々な感情や反応を喚起するユニークで動的なビジュアル作品を展開している。

https://www.instagram.com/seohyo/
主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団