混沌とした現代を映すパラレルワールドの日本を舞台に、未来社会をしぶとく生き抜くヒントを探る。
市原えつこの「ディストピア・ランド」が、アルスエレクトロニカ・フェスティバルのテーマ展示に登場!
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、ミッション「Co-Creative Transformation of Tokyo」を体現するため、国内外の分野を超えた多様なパートナーと連携する「CCBTx」を実施しています。
2025年9月3日(水)からは、2024年度CCBTアーティスト・フェローである市原えつこが、世界最大規模のメディア・アートの祭典「アルスエレクトロニカ・フェスティバル(Ars Electronica Festival)」で、新たな未来像を模索する作品「ディストピア・ランド」を展示します。
本プロジェクトは、「最悪な時代に、人はどのようにしぶとく生きられるのか?」という問いを起点に、災厄や不安が渦巻く社会において、人々がいかにフィクションやユーモアを手がかりに前向きな未来像を描けるかを探求する作品です。展示ではディストピア化したパラレルワールドの日本を描いた没入型インスタレーションを展開。さらに、会期中には展示空間の中で、アーティスト本人と一緒に体験することができる小規模な儀礼的プログラムを実施します。ささやかな儀式を通じて、実際にディストピア的になりつつある現実世界や、未来の社会を強く生き延びるためのヒントを世界中の観客と共創することを目指します。
■本事業について
CCBTは、事業協力の連携協定(2025年4月~2026年3月)を結んでいるオーストリア(リンツ市)の文化機関「アルスエレクトロニカ(Ars Electronica)」が毎年実施しているフェスティバルへ、CCBTのコアプログラム「アート・インキュベーション」の成果を出展しています。
本事業は、「Co-Creative Transformation of Tokyo~クリエイティブ×テクノロジーで東京をより良い都市に変える~」を掲げるCCBTの取組を世界に紹介し、認知拡大を図るとともに、クリエイティブ・トランスフォーメーションのインスピレーションやシナジーとなる国際的なネットワークを広げ、今後の事業展開に生かしていくことを目的としています。
■Ars Electronica(アルスエレクトロニカ)とは
オーストリアのリンツ市が創設した、アートと先端テクノロジーのクリエイティブ拠点。世界最大規模のメディアアートのフェスティバル「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」を40年以上にわたり、毎年開催。企業、行政、文化・教育・研究機関などと共同で、アートや技術の未来を研究する「フューチャーラボ」も設置。この他、未来の美術館、未来の学校として知られる「アルスエレクトロニカ・センター」と、世界で最も長い歴史を持つメディアアートの国際コンペティション「プリ・アルスエレクトロニカ」などで構成。
公式HP:https://ars.electronica.art/news/en/
■クレジット
企画・制作:市原えつこ
撮影・映像生成・編集:坂本麻人、田中和也
ヤギ神特殊造形:株式会社メイクアップディメンションズ
民謡歌唱:音弥
モーション開発:渡部知香
空気ビニール人形製作:ワヨー株式会社
鉄フレーム・什器制作:YANG SEHWAN
設営施工・照明:上條信志
ぬいぐるみ用インタラクション開発:中村耕士
グラフィックデザイン:畑ユリエ
取材協力:三島雄太、福島真人、原田裕規
編集協力:原田優輝
指導教員:小沢剛、西尾美也、山城知佳子(東京藝術大学)
メンター:清水知子 、田中みゆき
翻訳:ウィリアム・アンドリューズ
スチル撮影:川島彩水
記録動画:丸尾隆一
プロジェクトコーディネーター:鹿又亘平
プロジェクトマネジメント:山室あまね(CCBT)、佐藤健太郎(CCBT)、渡部里奈(CCBT)
記録撮影:乙戸将司(CCBT)
■会場
Ars Electronica Festival 2025
POSTCITY Linz, Bunker
(Waldeggstraße 41, 4020 Linz, Austria)
