


映像などの視覚情報がなくても楽しめる、「音からつくり、音で遊ぶゲーム」=オーディオゲーム。オーディオゲームは、ビデオゲームに音のアクセシビリティ(情報保障支援)をつけたものではなく、音から発想し、音だけでつくるゲームです。オンラインを中心に世界各地のクリエイターにより発表され、多様な人々がプレイするこれらのゲームは、音を通じた知覚や空間についての新たな認識をもたらすと同時に、私たちが日々どのように世界を聴いているのか、再発見する体験を生み出します。
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、このオーディオゲームを共創し、プレイすることを通じ、音からつくり、音で遊ぶことを考えるラボラトリー「オーディオゲームセンター+CCBT」をオープンします。ここでは、様々な種類のオーディオゲームをみんなでプレイするだけでなく、新たなゲームを創作するハッカソンの開催や、オーディオゲームをつくる体験コーナーも登場します。さらに、会期中には、多彩なゲストを招き、オーディオゲームの実践から「アクセシビリティ」や「インクルージョン」を考えるトークなどを開催します。
テクノロジーと音の表現、そして人間の知覚が導く、移動・空間認識・状況描写ーー。オーディオゲームを通じて、わたしたちの想像・創造を刺激する、音から立ち上がる新しい世界を体感してください。
★会場に設置されたキャプションや解説は、下記リンクをご持参のスマートフォンで読み込み、端末のアクセシビリティ機能で聞くことができます。
https://ccbt.rekibun.or.jp/audiogamecenter_ccbt_caption
プログラム概要
1. 一緒につくる!ハッカソン「音からゲームをつくる」
オーディオゲームをつくるハッカソンを開催! オーディオゲームの魅力と、ビデオゲームのアクセシビリティとの違い、そして創作方法を講師陣が解説。さらに、さまざまな領域で活躍するエンジニアや視覚障害のあるブラインド・ファシリテーターとともに、音の捉え方や空間認知の方法を探り、ゲームの創作に挑戦します。出来上がったプロトタイプは、会期中に「オーディオゲーム・アーカイブ+」にて紹介する予定です。
日時:2024年7月13日(土)〜15日(月・祝)[3日間]
講師・ファシリテーター:犬飼博士、石田颯人、江頭実里、大町祥輝、筧康明、加藤秀幸、白井崇陽、すずえり(鈴木英倫子)、田中みゆき、辻勝利、長島千尋、野澤幸男、真しろ、松浦知也、三浦大輝




2. 音でゲームを楽しむ! オーディオゲーム作品の展示
実空間でみんなでプレイできるオーディオゲーム作品を展示。これらの作品は、アート、テクノロジー、デザイン等の専門性と、「障害」というコンディションの中で生まれる発想や感覚を生かして創作されています。レーシング、ホラー、アクションの3種のゲームのほか、身体を使ってオーディオゲームを制作できるアプリも体験できます。

レーシングゲーム「大爆走!オーディオレーシング」
プレイヤーの進むべき方向を示す「ガイドメロディ」を頼りに、車を走らせるレーシングゲーム。ヘッドフォンの左右から聞こえるメロディを追いかけ、さらに次々に熱弁するレース実況にあわせてハンドルを切りながら、1位を目指します。音から空間を意識し、スピードを想像できれば、迷わずにゴールに辿り着けるはず!

ストーリーテリング・ホラーゲーム「幽霊のいるところ」
かつて友人だった女の幽霊に導かれながら、音で記憶を辿っていくストーリーテリング・ホラーゲーム。親しげに話しかけてくる彼女は、なぜあなたの前に再び現れたのでしょうか?立体音響技術によって構築された、様々に響き渡る音を手がかりにエピソードを辿ってみよう!

リズム・アクションゲーム「スクリーミング・ストライクneo」
ルールは、音に合わせて叩くだけ! 叩く爽快感を追求した新感覚オーディオゲーム。敵の来る方向を音で聞き分け、迫ってくる敵をひたすら殴って倒す「ゾンビ編」。そして、音を出しながら飛んでくる板や瓦を自慢のパンチでたたき割る「空飛ぶ瓦編」を楽しめます。

オーディオゲーム制作アプリ「Audio AR Game Maker」
実空間にバーチャル空間を重ねるAR技術を活用し、スマートフォンなどのデバイスを使って実空間に色々な音を置いてオーディオゲームをつくれる「Audio AR Game Maker」。目が見える人も見えない人も操作できるよう設計されたこのアプリで、仲間とルールを考えながらゲームを作ってみましょう。

3. 世界の様々な作品をプレイ! オーディオゲーム・アーカイブ+
様々なクリエイターにより制作された世界各地のオーディオゲームを集めたゲームコーナー! ここで体験できるのは、主に目が見えない人がつくり手となり、音によってつくられてきたアーケードゲーム、パズルゲーム、アクションゲームなど。聴覚や触覚を研ぎ澄ませ、音の響きから空間を予測したり、人やものの存在を認識したりしながら、みんなでゲームをプレイしてみよう。

関連イベント
オーディオゲーム体験会「音だけで世界を知覚する!」
オーディオゲームの制作を行うブラインド・ファシリテーターとともに、本プログラムを存分にプレイする体験会を開催。音とテクノロジーを用いる「オーディオゲーム」の新たな構想をみんなで考えていきます。
日時:8月25日(日)10:30〜12:00
対象:中学生以上
要事前申込(先着順)申込方法:下記応募フォームまたは、ccbt@rekibun.or.jp より申し込みください。
定員に達したため、申込を締め切りました。
ミートアップ「サウンドテクノロジーとオーディオゲームの未来」
立体音響技術を駆使してつくられた音のドライブゲームに、視覚的な補助となる映像を付与した世界でプレイされるアクションゲーム「Blind Drive(ブラインドドライブ)」。オーディオゲームの新領域を生み出したこのゲームの開発アーティストを迎え、トークを開催します。
出演:田中みゆき、野澤幸男
ゲスト:ジオリ・ポリティ(サウンドデザイナー、ゲームデザイナー/Lo-Fi Peopleメンバー)
日時:9月1日(日)14:00〜16:00
申込不要 日英同時通訳付 配信あり
DDD Project (Disability Driven Design Project)
「オーディオゲームセンター」は、2017年に活動を開始し、研究者、プログラマー、キュレーター、障害当事者から成る協働チーム「DDD(Disability Driven Design)Project」により展開されるプロジェクト。これまでに、スパイラル(2017年)、銀座ソニーパークでの展覧会(2021年)や、東京ゲームショウへの参加、日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit」でのワークショップ(2023年)等の様々なイベントを開催している。
【CCBTへのアクセスについて】
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町3-1 渋谷東武ホテル地下2階
地図をみる
電車
東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線 渋谷駅B1出口より徒歩7分
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、京王井の頭線、東京メトロ銀座線 渋谷駅ハチ公改札口より徒歩8分
バス
京王バスの新宿駅西口発【宿51】、中野駅発【渋63】【渋64】、笹塚駅発【渋69】、永福町駅発【渋68】(すべて渋谷駅行)にて、バス停「渋谷区役所」より徒歩2分、「神南一丁目」より徒歩3分
※都営バスもご利用いただけます
車いす等利用者向け推奨ルート
写真つきルート案内PDF
視覚障害者向け推奨ルート
拡大文字版ルート案内(写真つき)(PDF:3.7MB)
読み上げ対応ルート案内 (TXT: 3KB)