2025年度 CCBTアーティスト・フェロー藤嶋咲子によるプロジェクト「コエノクエスト —都市に残されたセーブデータ」の成果発表として、展覧会「Re: Play」をCCBTで開催!
2025年度 CCBTアーティスト・フェローである藤嶋咲子が取り組むプロジェクト「コエノクエスト —都市に残されたセーブデータ」では、プロジェクトの成果発表として展覧会「Re: Play」を開催し、新作ゲームインスタレーション作品を公開します。
「コエノクエスト —都市に残されたセーブデータ」は、都市に埋もれた声を可視化し、これまで交わることのなかった他者との対話の場を生み出すことで、世界の見え方に揺らぎを与えるゲーム作品を制作するプロジェクトです。これまでに対話型スゴロクゲームワークショップ「SAVE 0 : マインドクエスト」などを通じて、都市に生きる人々の日常に沈む違和感や小さなつぶやきを収集してきました。
本作では都市を舞台とし、プレイヤーである来場者の声が、ゲーム内キャラクターとの対話を通じて収集され、ゲーム空間へと展開されていきます。
多様な価値観が交差し、都市に埋もれた声が浮かび上がり循環していくそのプロセスをぜひ体験してください。
※詳細は後日公開されます。
アーティスト・ステートメント
声は生まれ変わりながら、都市を循環している。
都市のどこかで、データとなり、他者となり、またあなたに戻ってくる。
仮想をプレイするうちに、現実がわずかに書き換えられていく。
誰がプレイヤーで、誰がNPCなのか。
その境界の揺らぎの中で、『Re:Play』は、都市そのものを再生していく。
藤嶋咲子
プロジェクト「コエノクエスト —都市に残されたセーブデータ」
都市に埋もれた声を可視化し、これまで交わることのなかった他者との対話の場を生み出すことで、世界の見え方に揺らぎを与えるゲーム作品を制作するプロジェクト。ゲーム内に登場するアバターは、実在する都市生活者の語りをもとに生成され、プレイヤーはその営みや痛みに触れながら、自身の輪郭の外側にある価値観や生き方に出会っていく。体験はインスタレーションとして展開され、記録された対話のログは再編集のうえ公開される。年齢、性別、国籍、経済状況、思想などに起因する分断を背景に、すれ違う声が交差する状況から、新たなコモンズの可能性をひらく手がかりを探る。

CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは
CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。




