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アート・インキュベーション

藤嶋咲子 展覧会「Re: Play」

2026.03.07(土)–21(土)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
 
会期
2026年3月7日(土)〜3月21日(土)13:00〜19:00
休館日
月曜日
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
観覧料
無料

2025年度 CCBTアーティスト・フェロー藤嶋咲子によるプロジェクト「コエノクエスト —都市に残されたセーブデータ」の成果発表として、展覧会「Re: Play」をCCBTで開催!

2025年度 CCBTアーティスト・フェローである藤嶋咲子が取り組むプロジェクト「コエノクエスト —都市に残されたセーブデータ」では、プロジェクトの成果発表として展覧会「Re: Play」を開催し、新作ゲームインスタレーション作品を公開します。

「コエノクエスト —都市に残されたセーブデータ」は、都市に埋もれた声を可視化し、これまで交わることのなかった他者との対話の場を生み出すことで、世界の見え方に揺らぎを与えるゲーム作品を制作するプロジェクトです。これまでに対話型スゴロクゲームワークショップ「SAVE 0 : マインドクエスト」などを通じて、都市に生きる人々の日常に沈む違和感や小さなつぶやきを収集してきました。

本展ではその成果として、ゲームインスタレーション作品「Re:Play」を中心に、「SAVE0:マインドクエスト」など複数の作品を展示・発表します。仮想都市を舞台にした体験や対話型のゲームを通して、都市に潜むさまざまな声に触れ直す機会をひらきます。

アーティスト・ステートメント

この都市に生きていると、割り振られた「ロール(属性)」を演じることに追われ、自分自身の声が、どこか他人事のノイズのように聞こえることがあります。

性別、肩書き、家族での立ち位置、経済的・身体的な境遇——私たちは、背負わされる「ロール(属性)」のもとで、言葉にならない違和感や息苦しさを、ときに抱え込まされてはいないでしょうか。

制作を通して、私は「母になる」という身体の変化を迎え、その特権性を引き受けると同時に、求められる社会的役割のなかで生まれる行き場のない感情のただ中にいました。

「Re:Playは、社会的な「正しさ」に埋もれた個人的な声を、遊び(Play)を通して掬う試みです。

ふとこぼれ落ちたノイズはデータとして編み直され、都市を巡りながらあなたへと響きはじめます。

NPCとPlayerの境界が揺らぐこの場所で、あなたの現実は少しずつ更新(Re:Play)され始めるはずです。

藤嶋咲子

プロジェクト「コエノクエスト —都市に残されたセーブデータ

都市に埋もれた声を可視化し、これまで交わることのなかった他者との対話の場を生み出すことで、世界の見え方に揺らぎを与えるゲーム作品を制作するプロジェクト。ゲーム内に登場するアバターは、実在する都市生活者の語りをもとに生成され、プレイヤーはその営みや痛みに触れながら、自身の輪郭の外側にある価値観や生き方に出会っていく。体験はインスタレーションとして展開され、記録された対話のログは再編集のうえ公開される。年齢、性別、国籍、経済状況、思想などに起因する分断を背景に、すれ違う声が交差する状況から、新たなコモンズの可能性をひらく手がかりを探る。


CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは

CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。

藤嶋咲子Fujishima Sacco

アーティスト

アート×ゲーム×社会問題を軸に、絵画やインタラクティブな手法を用いて、現代社会との関係性を探る多面的な表現を試みている。代表作「WRONG HERO」では、RPG的構造を通じてジェンダーや社会的役割に潜むステレオタイプを問い直し、鑑賞者を“プレイヤー”として巻き込む批評的体験を構築。仮想空間で声を集め、現実の「出来事」として立ち上げた「バーチャルデモ」では、鑑賞者の主体性とともに、現実と仮想の境界そのものを揺さぶっている。

企画・制作
藤嶋咲子
主催
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT](公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)