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アート・インキュベーション

【メンバー募集】上田麻希 嗅覚ゼミ「SMELL LAB」(10月6日事前説明会)

2025.11.08(土)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]ほか
会期
2025年11月8日(土)〜2026年2月末(予定)
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]ほか
定員
15名
参加費
無料
申込受付期間
2025年9月29日(月)〜10月12日(日)厳守

2025年度CCBTアーティスト・フェロー上田麻希によるプロジェクト「Olfacto-Politics: The Air as a Medium(嗅覚の力学 〜メディウムとしての空気〜)」の一環として、嗅覚ゼミ「SMELL LAB」を始動。共に学ぶメンバーを募集します。
現役学生の方も社会人の方も大歓迎です!

2025年度 CCBTアーティスト・フェローであり、オランダを拠点に、20年以上にわたって嗅覚アートワールドを牽引し続けてきた上田麻希によるプロジェクト「Olfacto-Politics: The Air as a Medium (嗅覚の力学 〜メディウムとしての空気〜)」が始動。
本プロジェクトは、CCBTの年間テーマである「これからのコモンズ」に呼応し、においを手がかりにコモンズとしての空気とその循環を可視化し、タンジブルに体験する(五感で知覚する)ことを試みます。

プロジェクトの始動にあたって、嗅覚ゼミ「SMELL LAB」で共に学ぶメンバーを募集します。世界を見ても、嗅覚についての教育を受ける機会はほとんどありません。嗅覚ゼミ「SMELL LAB」では、嗅覚に関する基本的な知識、記憶と感情、美学と表現、においの計測などについて学ぶレクチャーを行います。さらに、グループワークや調香ワークショップ、フィールドワークなど、ここでしか学ぶことのできない様々なカリキュラムの開催を予定しています。
においの実験や制作を通して、嗅覚について共に学んでみませんか?

みなさまのご応募をお待ちしています!

参考:調香ワークショップ
参考:嗅覚体験の様子
参考:シンガポールにおける蒸留・抽出ワークショップ
参考:調香ワークショップ

オンライン事前説明会:10月6日(月)19:00-20:00

「SMELL LAB」についての事前説明会(ウェビナー)を開催します。
説明会では、プロジェクトの趣旨や「SMELL LAB」について紹介し、質疑応答の時間を設けます。
参加を希望される方は、下記よりお申し込みください。

事前説明会 申込フォーム

「SMELL LAB」カリキュラム(予定・随時更新)


■集中勉強会 Day1:11月8日(土)16:00-18:00
-イントロダクション
-参加者活動紹介
-レクチャー(ファシリテーション:上田麻希)
・匂いと嗅覚
・嗅覚と記憶と感情
・嗅覚の美学と表現
・気候変動と匂い(芳香性揮発物質)
・渋谷の匂いのランドスケープ
★参考書籍:
[日]「においの芸術―嗅覚の美学とアートへの招待―」ラリー・シャイナー(楠尚子訳)
[英]  ART SCENTS (LARRY SHINER) 

■集中勉強会 Day2:11月9日(日)14:00-18:00
-グループワーク
-調香ワークショップ 〜二酸化窒素の調香、オゾンの調香〜

■蒸留ワークショップ:11月14日(金)17:00-19:00

■シンポジウムFAIMSデモ計測:11月15日(土)14:00-18:00 
登壇者:上田麻希、岩﨑陽子、東原和成、氏本勝也
(一般公開・詳しくはこちら

※以降も、活動は継続する可能性があります。(参加任意)

応募要項

受付期間:2025年9月29日(月)〜10月12日(日)厳守
募集人数:15名程度
年齢 18才以上
*本プロジェクトでは、写真・映像撮影のほか、新聞やテレビなど外部メディアの取材が入る可能性があります。撮影された写真や映像は、主催者による記録及び広報活動のほか、報道機関による媒体に掲載される場合があります。

こんな方へおすすめ
・嗅覚について学びたい方
・匂いや香りをメディウムとして表現に用いることに関心のある方、あるいは実践者。
・スモークやミスト、光や音、デジタルテクノロジーなどあらゆる手段を用いて、匂いを現象として表現することにチャレンジしたい方。
・異分野とのコラボレーションに関心のある研究者、学生、表現活動に携わる方。

応募・参加要件
・ディスカッションを行うための日常会話程度の英語力を有していること。
・研究や創作活動等の実績を有すること。
・今後の活動目標や活動計画を有すること。
・現在予定されているカリキュラム全日程に参加可能な方。
・積極的に嗅覚アートを学びたい方。
・Discordで嗅覚に関する議論に積極的に参加できる方。また、Google Map を使える方(匂いのマップを作ります)
・宿題・課題をこなせる方、またグループワークに参加可能な方

選考基準
応募内容をもとに主催者にて選考を行い、参加者を決定します。

選考結果の通知
2025年10月17日(予定)に応募者のメールアドレス宛にご連絡します。

応募方法
申込フォームにてお申し込みください。

プロジェクト「Olfacto-Politics: The Air as a Medium(嗅覚の力学 〜メディウムとしての空気〜)


匂いを手がかりに「コモンズとしての空気」について学び、見えない空気を見える化・体験化する複合プロジェクト。レクチャー・ワークショップからなる学びの場の創出、極めて主観的な感覚である嗅覚をテクノロジーで測ることで嗅覚世界を可視化するリサーチ、空気の循環を表現する空間作品を制作・発表する三つのフェーズから成る。人間を含む全ての生物が多種多様な情報をやりとりしている「空気」から、生物多様性やバイオームへの思考を促し、世界を捉える新たな視点を生み出すことを目指す。

プロジェクト構成

フェーズ1: 嗅覚ゼミ「SMELL LAB」

フェーズ2: リサーチ(空気の可視化)

フェーズ3: 展示


CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは

CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。

上田麻希Ueda Maki

嗅覚アーティスト

2005年以来、嗅覚とアートの融合を試み、匂いをマテリアルとした作品を発表。欧米の嗅覚アート界の先駆者的アーティストのひとりとなる。2009年よりオランダ王立美術大学など世界各地にて教鞭を取り、多くの嗅覚アーティストを輩出。世界的な嗅覚アートの殿堂、アート・アンド・オルファクション・アワード・エキスペリメンタル・カテゴリーに5回連続ノミネート。2022年には最優秀賞を受賞。令和6年度文化庁長官表彰。現在は石垣島に嗅覚アート研究所を構え、嗅覚教育や嗅覚ツーリズムに取り組む傍ら、世界各地で展示やワークショップを展開する。

楠尚子Kusunoki Naoko

調香師、嗅覚アーティスト

大学で国際政治とグラフィックデザインを学んだ後、大学院にてコンテンポラリーアートにおける嗅覚表現を研究。香りを芸術の領域でいかに位置づけ、表現し得るかを探究している。既製品に依存せず調香を行う専門ブランド「YOUR EXCLUSIVE」を創設し、実践と研究を往還しながら活動を展開。展覧会においては香りの創作のみならず、多様なメディアを通じて嗅覚の可能性を提示している。東京と京都を拠点に活動。ラリー・シャイナー著『においの芸術』(2025年、晃洋書房)翻訳者。

企画・制作
上田麻希
主催
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT](公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)