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未来提案型キャンプ

Future Ideations Camp Vol.2 【基調講演02】藤幡正樹「芸術と耕文活動」

2023.08.26(土)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT] ※オンライン配信あり
 
開催日時
2023年8月26日(土)19:30〜21:00(開場:19:15)
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT] ※オンライン配信あり
定員
40名
参加費
無料
情報保障支援
日英同時通訳

「ブロックチェーン」の仕組みを用いて「お金」「NFT」「DAO(分散型自律組織)」を新たに構想する、5日間の未来提案型キャンプ「Future Ideations Camp Vol.2|setup():ブロックチェーンで新しいルールをつくる」。第2回目の基調講演には、日本のメディアアートのパイオニアである藤幡正樹が登壇。一般公開イベントとして、ライブ配信も行います。

Future Ideations Camp Vol.2 【基調講演02】
藤幡正樹「芸術と耕文活動」

日時:2023年8月26日(土)19:30-21:00
定員:40名
登壇:藤幡正樹(メディアアーティスト)

「ブロックチェーンで新しいルールをつくる」をテーマとするFuture Ideations Camp Vol.2では、約20名の参加者と国内外の講師・ファシリテーターが、ブロックチェーンの仕組みを用いて「お金」「NFT」「DAO(分散型自律組織)」の新たな構想にチャレンジします。本プログラムの公開イベントとして開催する第2回の基調講演には、アーティストの藤幡正樹氏が登壇します。

藤幡氏は、80年代以降、コンピューターグラフィックス、インターネット、仮想空間、GPS等のテクノロジーに対し、それらの「メディア」としての本質に焦点を当て、独自のアプローチで作品を発表してきました。2021年からは、デジタル画像のNFTによる販売と所有のあり方から作品の価値を考えるプロジェクト「Brave New Commons」を、そしてその派生プロジェクトとして「My First Digital Data」(2022年)を発表しています。
メディアアートのパイオニア的存在である藤幡氏は、こうした時代のテクノロジーとともにある表現活動を通して、社会における芸術、そして日本にある文化形成のあり方を問い続けています。
本レクチャーでは、CCBTにおけるFuture Ideations Campが目指すべき意義ともなる、新たなテクノロジーそのものをよく知り、新しい情報環境を探究することの可能性を考えていきます。 デジタルメディアにおける創造性を、新しい〈アート〉へ、そして文化へと発展させていくためにはなにが必要となるのでしょうかー。そして、そのためには歴史的・多文化的にどのような批評的な視点が大切なのでしょうかー。
ここでは、カルチャー(Culture/文化)の語源でもあるカルティベイト(Cultivate /耕す)から、新しい〈アート〉を通じて、社会、未来をカルティベイトしていくことを改めて考えていきます。ブロックチェーンによる新しい価値創造が再編する、新しい〈アート〉とは? CCBTの施設名/ミッションである「シビック・クリエイティブ」の根底にある”Citizen Cultivate”(市民社会をカルティベイトしていくこと)とアートの関係性にも迫ります。

本講演参照資料:
1. 藤幡正樹「この国で表現すること:技術模倣と芸術概念の受容」
デジタル・スタディーズ【全3巻】『メディア哲学』(石田英敬 編、吉見俊哉 編、マイク・フェザーストーン 編)東京大学出版社, 2015, 第7章メディアアートとの対話
2. 藤幡正樹「「なぜ、自分はここにいるのか」という問い。」
 初出:藤幡正樹. “KagaKuukan[かがく宇かん準備室]「すべては、気付きからはじまる。」” https://kagakuukan.org/jpn/texts/subete2019

村松正博

藤幡正樹Fujihata Masaki

メディアアーティスト

日本のメディア・アートのパイオニア。80年代は「Mandala 1983」などのコンピュータ・グラフィックス作品、その後「Geometric Love」等の彫刻作品を経て、90年代は「Beyond Pages」などのインタラクティブ・アート作品を制作。同時期の1996年にネットワークをテーマにした作品「Global Interior project」で、アルス・エレクトロニカ・ゴールデンニカ受賞。2000年に入って、「Morel’s Panorama」「無分別の鏡」「Ruska’s Room」「Eternity of Visions」等のイメージと仮想空間の問題を扱ったインスタレーション作品を展開するが、同時に、より公共性の高いプロジェクト方の仕事をはじめる。2001年に始まった、GPSを使ったフィールドワーク・シリーズは、「Field-work@Hayama」から、「Field-work@Alsace」、そして2012年の「Voices of Aliveness」まで展開する。2018年には香港で、また2022年にはロスアンゼルスで、歴史をテーマとした大型のARのパブリック・アート・プロジェクト「BeHere / 1942」を実現。ここ数年は、「Brave New Commons」「My First Digital Data」と、NFTを扱ったプロジェクトを展開している。

http://www.fujihata.jp/
主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]