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未来提案型キャンプ

【一般公開】Future Ideations Camp Vol.5 ミートアップ「ハロー!キャンパーズ!AIは生命になり得るか?なるべきか?」

2025.01.26(日)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
 
開催日時
2025年1月26日(日)19:30〜21:00 ※終了後、交流会あり
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
定員
40名
参加費
無料
事前申込
不要
情報保障支援
日英同時通訳有

登壇者:マルティン・オリーリ(スタジオ・コミュニティ責任者/Pervasive Media Studio)、レイチェル・スミス(アーティスト、ソフトウェアエンジニア、クリエイティブテクノロジスト)、加藤優(エンジニア、クリエータ/dot-hzm)、坂本香子(宇宙戦略本部長/株式会社スペースデータ)、林祐輔(研究者、AIアライメントネットワーク理事)、升森敦⼠(人工生命研究者、東京大学大学院特任研究員/Alternative Machine Inc. 代表取締役)、土井樹(Alternative Machine Inc. シニアリサーチャー、学術博士)

AIを起点に人間とテクノロジーのこれからの関係性について検討する、未来提案型キャンプ「Future Ideations Camp Vol.5:AIは生命になり得るか?」では、2日目(1/26)にミートアップを開催します。イギリスから来日する講師陣に加え、キャンプの参加者も登壇。終了後には交流会も行います。どなたでもお気軽にお越しください。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、多様な人々が協働し、アートとデジタルテクノロジーによる創作活動を行う短期集中ワークショップ「未来提案型キャンプ」を開催しています。第5回目の開催となる今回のキャンプでは、「人工知能(AI)」を起点として「自律性」をキーワードに、人間とテクノロジーのこれからの関係性について「人工生命(ALife)」のプラクティスを参照しながら考え、提案します。

キャンプVol.5の2日目に開催される本ミートアップでは、アーティスト、デザイナー、エンジニア、研究者など多彩なキャンプ参加者から3名、そして、講師/ファシリテーターとしてイギリスのラボ型文化拠点・Watershedから来日する2名が登壇し、プログラムを通して探求する「AIは生命になり得るか?」さらには「なるべきか?」という問いについて、それぞれが有する専門性・視点から「ぺちゃくちゃ(※)」形式でプレゼンテーションを行います。

会の後半では、キャンプVol.5のディレクターである升森敦⼠、土井樹も加わりディスカッションを行い、各自の思想や考えの背景に存在する地理、歴史、文化等の違い/共通点を明らかにしながら、AIやこれから生命になり得るかもしれない人工システムとの共生を見据え、どのような未来を描くことができるかを共に考えます。

さらに、ミートアップ終了後には交流会を行います。どなたでもお気軽にお越しください。

※「ぺちゃくちゃ」とは、20枚のスライドを1枚あたり20秒でプレゼンテーションを行う形式を指します。

タイムライン(予定)

19:30〜19:40
イントロダクション:「Future Ideations Camp Vol.5:AIは生命になり得るか?」とは?

19:40〜20:20 プレゼンテーション
登壇者:
マルティン・オリーリ(スタジオ・コミュニティ責任者/Pervasive Media Studio)
レイチェル・スミス(アーティスト、ソフトウェアエンジニア、クリエイティブテクノロジスト)
加藤優(エンジニア、クリエータ/dot-hzm)
坂本香子(宇宙戦略本部長/株式会社スペースデータ)
林祐輔(研究者、AIアライメントネットワーク理事)

20:20〜21:00 ディスカッション:「AIは生命になり得るか?なるべきか?」
登壇者:上記プレゼンターに加え、
升森敦⼠(人工生命研究者、東京大学大学院特任研究員/Alternative Machine Inc. 代表取締役)
土井樹(Alternative Machine Inc. シニアリサーチャー、学術博士)

21:00〜22:00 交流会

Watershed(ブリストル、イギリス)

領域横断的にアートを展開するイギリス有数の芸術組織で、40年以上にわたってイノベーションと挑戦を実践し続けている。ヨーロッパでも屈指の、また南西イングランドで唯一マルチスクリーンを備えたインディペンデントな文化映画館であり、ロンドン以外で年間を通じて世界中の映画が鑑賞できる数少ない施設のひとつでもある。
2008年に「Pervasive Media Studio」を設立、その共同的創造活動の精神は、国際的な評価を高めネットワークを広げている。エクスペリエンスデザインとクリエイティブテクノロジーを研究する100名以上の優れたアーティスト、クリエイティブ系企業、技術者、学者から成るコミュニティ向けにスペースを提供。遊びやロボット工学、サイト・スペシフィック・メディア、食、コネクテッド・オブジェクト、インタラクティブ・ドキュメンタリーや新形態のパフォーマンスなど多岐にわたる文化的・商業的プロジェクトを展開している。

マルティン・オリーリMartin O’Leary

スタジオ・コミュニティ責任者/Pervasive Media Studio

ソフトウェア開発、学術研究、展示デザインの仕事を経て、2019年にWatershed(イギリス・ブリストル)に加わる。Pervasive Media StudioのStudio Community Lead(スタジオ・コミュニティ責任者)として、約200名のアーティスト、テクノロジスト、学者、活動家達が所属するコミュニティをサポートしている。初期段階のプロトタイピングや、制作を通じた思考、また、私たちが想像する未来像にテクノロジーがどのように影響するかに特に焦点をあてて活動している。

レイチェル・スミスRachel Smith

アーティスト、ソフトウェアエンジニア、クリエイティブテクノロジスト

アーティスト、ソフトウェアエンジニア、クリエイティブテクノロジストとして活動し、ユーモラスな装置を用いたパフォーマティブ・インスタレーションを制作している。新興技術、あるいは一般に普及する技術を、批判と親しみ双方の眼差しをもって問い直し、人間と機械の関係性への関心から、物理的・デジタル的な環境や他者とのつながりを生む有意義なインタラクションの創出を目指している。作品はこれまでに、Science Gallery Melbourne(オーストラリア・メルボルン)、アルスエレクトロニカ(オーストリア・リンツ)、ティーアガルテン美術協会(ドイツ・ベルリン)やアムステルダム・ノールト(アムステルダム北地区)など世界中で展示されている。ワイマール・バウハウス大学にてメディアアートの修士号(MFA)を取得。イギリスのSouth West Creative Technology Networkプロジェクトでは、オートメーション分野のフェローを務めた。現在、ブリストルの「Pervasive Media Studio」にて、滞在作家として活動している。

https://rachelsmith.xyz/about.html

加藤優Kato Yu

エンジニア、クリエータ/dot-hzm

1998年東京都出身。モノ、空間、まちが持つ文脈に新たな視点をもたらす仕組みを、人工知能や人工生命の技術を用いて創出する。「思想より実装」をモットーに、ファッション、建築、エンジニアリングの枠を超え、楽しく表現活動を展開。未踏スーパークリエイタ。主な受賞歴として、生成AIを用いたリメイクデザインシステム「HIZUMI」や、東京の下町・京島に1ヶ月間AIを設置したプロジェクト「まちに擬態したいAI」により、GOOD DESIGN NEW HOPE AWARD 優秀賞を受賞している。

坂本香子Sakamoto Kaoruko

宇宙戦略本部長/株式会社スペースデータ

大学卒業後、2017年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入社。ISS退役後を見据えた宇宙ステーションの官民連携プログラムを推進。NASAやESA等とのISS国際パートナーとの宇宙利用における国際調整を主導するとともに、Artemis計画の一環として整備が進む月周回有人拠点の日本分担のプロジェクト立ち上げを担当。2024年よりスペースデータの宇宙戦略本部長として、宇宙空間をデジタル上に再現する取り組みを推進。宇宙や生命が自律的に発展したモデルを理解し、自らの手で「再現」することを目指す。

https://www.wantedly.com/id/kaoruko_sakamoto

林祐輔Hayashi Yusuke

研究者、AIアライメントネットワーク 理事

エージェントの数理的/物理的構成に強い関心を持つ。大学院在籍時には初期宇宙やブラックホールの内外における量子もつれをテーマに研究を進め、「観測者は物理モデルとして位置づけられていない」という問題意識を抱く。その後、日本銀行に就職。経済主体—すなわち国民や企業—の合理的な意思決定モデルがいまだ確立されていない現実を痛感する。現在はAIアライメントネットワークの一員として、人間とAIエージェントが共生的に振る舞う条件(共生的アライメント)を探究。京都大学の谷口忠大教授が提唱する「集合的予測符号化」を用いながら、人間とAIが対等に相互作用し、適切な意思決定を分かち合える社会のデザインに寄与すべく研究を続けている。

升森敦⼠Masumori Atsushi

人工生命研究者、東京大学大学院特任研究員、Alternative Machine Inc.代表取締役

人工生命の領域で、主に、培養神経細胞や植物などの生体とロボットをつなげたハイブリッドシステムやヒューマノイドロボットを用いて、自律性、Agencyに関するテーマで研究を行うとともに、デジタルファブリケーションの領域でも自己組織的にかたちが組み上がるセルフアセンブリシステムの研究を行っている。人工生命の理論、AI、デジタルファブリケーションやブロックチェーンの技術などを統合することで人工生命を社会に実装することを目指す。エンジニアとしても多数のアート作品の制作やシステム開発に参加している。



土井樹Doi Itsuki

Alternative Machine Inc. シニアリサーチャー、学術博士

1989年、兵庫県生まれ。研究者/音楽家。大学にて分子生物学を学んだ後、人工生命(Artificial Life)の研究に従事。 人工システムを含む「他者」の経験を「他者の経験」として理解する手段をテーマに研究するとともに、アート/音楽作品の発表を行っている。 主な展示に「MONAURALS」(2023年、WHITEHOUSE、東京)、「海の見方を忘れた」(2022年、JINNAN HOUSE、東京)、「ALTERNATIVE MACHINE」(2021年WHITEHOUSE、東京)、「Bee Wee」(2021年、TALION GALLERY、東京)。主な音楽作品に「Peeling Blue」(2017年、CD)。また近年は、映像や舞台のための音楽/音響システム制作も行っている。

https://cotofu.com/
主催
東京都、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
(公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 )