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未来提案型キャンプ

【一般公開】シンポジウム「見えない都市をさわる方法」(Future Ideations Camp Vol.6 関連企画)

2025.08.09(土)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
 
開催日時
2025年8月9日(土)19:00〜21:00
会場
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
定員
60名
参加費
無料
事前申込
不要

登壇者:津川恵理(建築家、ALTEMY代表)、南後由和(社会学者、法政大学デザイン工学部教授)、水野祐(法律家/シティライツ法律事務所)、谷頭和希(都市ジャーナリスト、チェーンストア研究家)、川島優志(Niantic Spatial, Inc. 副社長)

個人がコモンズに介入するための戦略を探り、そこから生まれる新たな関係性のかたちを模索する、「Future Ideations Camp Vol.6:見えないルールの中で都市を取り戻す」では、関連企画としてシンポジウムを開催します。「都市への介入」をテーマに、国内外の実践者、研究者、法律家など異なる領域の5名が登壇。どなたでも、ぜひお気軽にお越しください。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、多様な人々が協働し、アートとデジタルテクノロジーによる創作活動を行う短期集中ワークショップ「未来提案型キャンプ」を開催しています。第6回目となる今回は、具体的なフィールドとして渋谷公園通りを挙げて、個人と都市的ルールの間に建つ閾値を模索し、個人がコモンズに介入していく戦略を考えます。

キャンプVol.6の初日に開催される本シンポジウムでは、「都市への介入」をテーマに、国内外の実践者、研究者、法律家など異なる領域の5名を迎えます。

前半では、キャンプVol.6のプログラムディレクターであり、「渋谷公園通り2040デザインコンペ」にて最優秀賞を受賞した建築家・津川恵理氏をはじめ、社会学・都市論を専門とし、ひとりで過ごす空間や都市空間に注目して実践的な研究を行う社会学者・南後由和氏、都市におけるルールや制度の構造に切り込み、法のデザインを通じて都市をクリエイティブに捉える法律家・水野祐氏、『渋谷はなぜ嫌われるのか』の著者であり、ドン・キホーテやニセコなどのリサーチを通して、都市と消費、文化の関係を読み解く都市ジャーナリスト・谷頭和希氏、そして「Ingress」「Pokémon GO」などのヒットゲームを手がけ、人々を都市空間へと導いてきたNiantic Spatial, Inc. 副社長・川島優志氏が登壇します。
個人、団体、コミュニティなど、それぞれの立場から都市とどう関わり、どのような課題意識をもって向き合ってきたのか——その実践や考察を事例とともに紹介します。

後半のクロストークでは、「都市を面白くするには?」「多様なプレーヤーが都市をハックする状況をいかに生み出せるか?」といった問いを起点に、わたしたちと都市の関わりしろについての新たな視点と、そこから想像できる真に創造的な都市の姿について議論を深めていきます。

どなたでもお気軽にお越しください。

タイムライン(予定)

19:00〜19:05
イントロダクション:「Future Ideations Camp Vol.6:見えないルールの中で都市を取り戻す」とは?

19:05〜19:55 プレゼンテーション
登壇者:
津川恵理(建築家、ALTEMY代表)
南後由和(社会学者、法政大学デザイン工学部教授)
水野祐(法律家/シティライツ法律事務所)
谷頭和希(都市ジャーナリスト、チェーンストア研究家)
川島優志(Niantic Spatial, Inc. 副社長)

20:00〜20:45 クロストーク

20:45〜21:00 質疑応答

津川恵理Tsugawa Eri

建築家、ALTEMY代表

2015年早稲田大学院修了。2015〜2018年組織設計事務所勤務。2018〜2019年文化庁新進芸術家海外研修員としてDiller Scofidio+Renfro(NY)勤務。2019年に神戸市主催神戸三宮駅駅前広場コンペ最優秀賞受賞を機に帰国し、ALTEMY代表として独立。東京理科大学、法政大学、東京電機大学院、日本女子大学非常勤講師。ポーラ美術館「Spectra-pass」(2021年)、神戸市阪急神戸三宮駅前「サンキタ広場」(2021年)、山口情報芸術センターYCAM「Incomplete Niwa Archives」展示制作(2021年)、まちの保育園 南青山(2024年)などに従事。 国土交通省都市景観大賞特別賞、土木学会デザイン賞優秀賞、東京藝術大学エメラルド賞、日本空間デザイン賞、他受賞。

https://www.alt-emy.com

南後由和Nango Yoshikazu

社会学者、法政大学デザイン工学部教授

1979年大阪府生まれ。社会学、建築・都市論。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。博士(学術)。東京大学大学院情報学環助教、特任講師、明治大学情報コミュニケーション学部専任講師、准教授を経て、現職。デルフト工科大学、コロンビア大学、UCL客員研究員などを歴任。都市とメディア、建築と社会、物理空間と情報空間に関する理論的・実践的研究に従事。主な著書に『ひとり空間の都市論』(2018年、筑摩書房)、『商業空間は何の夢を見たか』(2016年、平凡社)、『建築の際』(2015年、平凡社)など。

水野祐Mizuno Tasuku

法律家、弁護士/シティライツ法律事務所

九州大学グローバルイノベーションセンター(GIC)客員教授。Creative Commons Japan理事。Arts and Law理事。グッドデザイン賞審査員。note株式会社などの社外役員。テック、クリエイティブ、都市・地域活性化分野のスタートアップから大企業、公的機関まで、新規事業、経営戦略等に関するハンズオンのリーガルサービスを提供している。著作に『法のデザイン −創造性とイノベーションは法によって加速する』(フィルムアート社)、連載に『新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕』(WIRED JAPAN)など。

https://twitter.com/TasukuMizuno

谷頭和希Tanigashira Kazuki

都市ジャーナリスト、チェーンストア研究家

1997年生まれ。「いま」だけでなく「むかし」にも着目して、チェーンストアやテーマパークといった対象を語る。著作に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(2022年、集英社新書)、『ニセコ化するニッポン』(2025年、KADOKAWA)。テレビ・動画出演は「ABEMA Prime」「めざまし8」「DayDay」など。ウェブ連載に東洋経済オンライン、現代ビジネス、ITメディアビジネスオンライン、楽待新聞など多数。

川島優志Kawashima Masashi

Niantic Spatial, Inc. 副社長

2013年、Googleの社内スタートアップとして発足したNiantic Labsの UX/Visual Designerとして参画。「Ingress」のビジュアル及びユーザーエクスペリエンスデザインを担当。2015年10月にNiantic, Inc.の設立と同時にアジア統括本部長に就任し、2019年に副社長となる。「ポケモンGO」では、開発プロジェクトの立ち上げを担当。2025年にゲーム事業を米スコープリーに売却し、ジョン・ハンケと共に、地理空間AIを手掛ける新会社 Niantic Spatialを設立。副社長を務める。

主催
東京都、シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
(公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京)