2026年度アーティスト・フェロー高橋鴻介によるプロジェクト「多元性の展望台」の公開実験第1弾を渋谷・MIYASHITA PARKにて開催!異なる身体や背景をもつコラボレーター、そして訪れた人たちと共に、ブルーシートを素材に「居場所」となる仮設建築を立ち上げます。
2026年度アーティスト・フェローである高橋鴻介のプロジェクト「多元性の展望台」は、異なる身体・知覚・経験をもつ人々の視点を収集し、その多元的な世界の眺め方を体験できる仮想建築「展望台」を都市に実装する試みです。その一環として、MIYASHITA PARK4階の多目的運動広場(サンドコート)を舞台に、居場所のあり方を探る公開実験「居場所の練習」を2日間にわたり開催します。ここで集められる多元的な視点や気づきは、今後「多元性の展望台」を展開していくための手がかりとなります。
今回用いるのは、ブルーシート。
切り、吊り、立ち上げる。シンプルな操作によって既存の空間に介入することで、平坦だった広場に、囲われた場所や影のできる場所、腰を下ろしたくなる場所、思わず遊びたくなる場所が次々と生まれていきます。この場所は一度も同じ状態にとどまりません。座る、寝転ぶ、話す、遊ぶ──そこで生まれる人々のふるまいを観察し、その反応から、空間はさらにかたちを変えていきます。
この操作を繰り返しながら、「どのような場所に人は集まるのか」「どのような場所を人は自分の居場所だと感じるのか」を考え、居場所を確かめていきます。
会場に滞在する異なる身体・知覚・文化的背景をもつコラボレーターやその場に訪れた人たちもまた、観客であると同時に実験の参加者です。
ぜひ気になる場所を見つけ、自由に留まってみてください。
※状況に応じて適宜休憩を行う場合があります。開催時間内は自由に入退場いただけます。
※天候により、内容を変更または中止する場合があります。
※汚れてもよい服装でお越しください。
※砂場での実験であるため、足場が悪い可能性があります。サポートが必要な方は事前にccbt@rekibun.or.jpまでご連絡ください。
「居場所」という言葉は、私の制作において非常に重要な意味をもちます。
私の制作は、そのすべてが他者とのコラボレーションですが、共通するテーマを挙げるとすれば、自分にも、相手にも「居場所がある」状態をつくることです。気を遣ったり、緊張したり、気疲れしたり、逆に過剰に配慮されたりせずに、心穏やかに、対等に、他者と居心地よく居られる工夫を探してきました。
今回の実験の中で見つけたいのは、多様な人たちが、どんな場所を居心地が良いと感じ、どのような工夫で居場所をつくり、どんな場所を自分の居場所だと認識しているのか、ということです。それをリサーチし、私とその人たちが「ともに居られる居場所」について考えたいと思っています。
今回の実験は、来場者とお話をしながら空間の形を変えていく、即興的かつ、半ば好奇心で様々なアイデアを試してみる場でもあります。気軽にお越しいただいて、楽しんでいただけたらと思います。
高橋鴻介
プロジェクト「多元性の展望台」
都市に対して異なる身体・知覚・経験を持つ人々の視点を採集し、その多元的な眺め方を体験できる仮設建築「展望台」を都市に実装するプロジェクト。市民参加型のフィールドワークによる「発見」、採集した視点を体験へと変換する「変換」、都市空間へのインストールを行う「実装」の3フェーズで構成される。異なる身体性から立ち現れる都市の豊かさをひらき、硬直した都市への眼差しを更新することを目指す。

CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは
CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション」は、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、そのプロセスを市民(シビック)に開放することで、都市をより良く変える表現・探求・アクションの創造を目指すプログラムです。公募・選考によって選ばれる5組のクリエイターは、「CCBTアーティスト・フェロー」として、企画の具体化と発表、創作過程の公開やワークショップ、トークイベント等を実施し、CCBTのパートナーとして活動します。




