AIを起点に人間とテクノロジーのこれからの関係性について検討する、5日間の未来提案型キャンプ「Future Ideations Camp Vol.5:AIは生命になり得るか?」。キャンプ初日に一般公開イベントとして開催する基調講演に、人工生命(ALife)研究の第一人者である池上高志氏が登壇。
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、第5回目となる未来提案型キャンプ「Future Ideations Camp Vol.5:AIは生命になり得るか?」を開催します。「人工知能(AI)」を起点として「自律性」をキーワードに、人間とテクノロジーのこれからの関係性について考え、提案する本プログラムの基調講演に、人工生命(ALife)研究の第一人者である池上高志氏を迎えます。本講演では、池上氏によるALifeの研究と実践、その中核に存在する「エージェンシー」と「生命」の関係性について言及します。
エージェンシーをいかにサイバースペースに、あるいはロボットに、あるいは化学反応に埋め込むか、それをやってきたのが、40年に及ぶALife研究だと考える。見かけとしてのエージェンシーではない基底としてのエージェンシーはありうるのだろうか。エージェンシーは乱数に置き換えられるものではない。したがって、力学系としてのカオスでは構成できない。人工の神経細胞ネットワークで駆動されるロボットならばどうか。もしそれがダメだとしたら、なにが人工と自然の境をつくっているのか。本講演ではその点を議論したい。ー 池上高志