アート、テクノロジー、デザインの多様なトピックを学ぶCCBT Meetupの「Web3.0と創造性」を考える連続シリーズ第2回!
今回は、旧山古志村(現新潟県長岡市)による「Nishikigoi NFT」をリードしたプロジェクトメンバーをゲストに、NFTの自治体での導入・活用方法をご紹介します。
ブロックチェーン技術によってデータを個人に分散させることを目指したインターネット概念・Web3.0。ユーザーが自分でデータを共有し、管理しながら運用することができるこの新しいインターネットの登場は、ブロックチェーンを利用する金融や機械学習、人工知能(AI)のほか、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)やメタバースの利用としてアートの分野でも注目されています。
本イベントは、Web3.0の技術・社会的背景と、それが可能にするアート・表現の未来につき、様々な専門家やクリエイターとともに考えていくものです。グローバル化とWeb3.0の加速により、アート市場や作品価値自体が変化し、さらには個人による作品の創作・発信方法までがますます多様化していくことが予想されます。
シリーズ第2回となる今回は、自治体公認のNFTプロジェクトの先駆けである、旧山古志村(現新潟県長岡市)による「Nishikigoi NFT」を事例に、行政におけるNFT導入事例や導入方法を紹介します。
2021年にスタートした「Nishikigoi NFT」プロジェクトは、山古志発祥の錦鯉をモチーフとしたNFTを電子住民票として発行し、NFTの販売益による地域財源の活用や、800 人の住民と 10,000 人のデジタル住民による新しいコミュニティを生み出しました。錦鯉をテーマにした多彩で変化する独自のジェネラティブアートの表現が注目されたほか、本プロジェクトは、Web3.0におけるブロックチェーン上で世界中の人々が協力して運営される組織=DAO(分散型自律組織/Decentralized Autonomous Organization)を体現する新しい自治圏の可能性を提示するものと言えます。
本イベントでは、同プロジェクトのメンバーをゲストに、地域のモデルケースとも言えるこの先行事例を背景に、NFTの自治体での導入方法やアートとしての魅力、その意義について、参加者のみなさまとともに考えていきます。