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連携事業

「Art as Catalyst – 創造性を触発するアーティストたち」

2023.12.15(金)–24(日)
SusHi Tech Square 1F Space(〒100-0005東京都千代田区丸の内3-8-3)
Art as Catalyst – 創造性を触発するアーティストたち
開催日時
2023.12.15(金)~2023.12.24(日)
休館日
2023.12.18(月)
開館時間
平日11:00~21:00(最終入場20:30)/土休日10:00~19:00 (最終入場18:30)
会場
SusHi Tech Square 1F Space(〒100-0005東京都千代田区丸の内3-8-3)
観覧料
無料
事前申込
ワークショップのみ事前申込制(先着順)
申込受付期間
ワークショップのみ2023年12月13日(水)まで。但し、定員に達し次第受付終了。

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]を運営する東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京は、オーストリアのリンツ市を拠点に活動する文化機関「アルスエレクトロニカ(Ars Electronica)」との事業連携のもと、Pop-up 展示「Art as Catalyst – 創造性を触発するアーティストたち」を開催します。
※本イベントはSusHi Tech Square 1F Space(有楽町駅前)にて開催します。

開催趣旨

2022年に人々のための新しい創造拠点「シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]」が渋谷に生まれました。クリエイティブ×テクノロジーで東京をより良い都市に変えることを目指し、そのためのアイデアを人々と共に創り出しています。
「Art as Catalyst – 創造性を触発するアーティストたち」は、CCBTのパートナーであり世界的なクリエイティブ機関であるアルスエレクトロニカに見られるシビック・クリエイティブなプロジェクトを紹介する「Ars Electronica Inspiration」と、日本で活躍するクリエイティブ×スタートアップのプレイヤーたちによるトークセッションを通して、アートとイノベーションの関係を探ります。
アーティストが触媒となって生まれたマテリアルやテクノロジーのイノベーションは、ファッショナブルでありながら、多様な人々と共にある持続的な未来の姿を私たちに提案します。
人々の創造性を社会に発揮するシビック・クリエイティビティはどのようなものでしょうか。
イノベーションを加速させるアートの役割とは。
社会のための経済のサイクルはどのように創り出せるのか。
持続可能な未来を共に考え想像するこの場所から、これからのシビック・クリエイティビティを探究します。

■作品展示「Ars Electronica Inspiration」

Yuima Nakazato/中里唯馬

ファッションデザイナー。1985年、東京生まれ。2009年、自身のブランドYUIMA NAKAZATOを設立。2016年よりパリ・オートクチュール・ファッションウィークにて公式ゲストデザイナーとしてコレクションを発表している。ベルギーアントワープ王立芸術アカデミーで修士号を取得。卒業コレクションでヨーロッパの数々の賞を受賞。

Biosmocking/バイオスモッキング

バイオスモッキングは、YUIMA NAKAZATOのために特別に設計されたBrewed Protein™️素材の超収縮(形状変容)する特性を、デジタルファブリケーションにより精密にコントロールすることで、衣服に全く新しい奥行きをもたらすことを可能にする、3次元のテクスチャーを生み出すテキスタイル技術である。度重なる試行とファブリケーション技術によって製造プロセスが飛躍的に進化した結果、表面に3次元のテクスチャーを作り出すだけでなく、生地自体を自由に変形させられるようになった。この技術を用いれば、生地を無駄にすることなく、各個人に合わせた衣服を製造できる。

Anouk Wipprecht/アヌーク・ヴィプレヒト

オランダを拠点とするハイテク・ファッションデザイナー、イノベーター。ファッションデザイン、エンジニアリング、サイエンス、そしてインタラクション/ユーザーエクスペリエンス・デザインが融合する新興分野「ファッション・テック」で活動する。斬新な方法でファッションとテクノロジーを組み合わせ、テクノロジーを駆使したデザインの数々で注目を集める。それらは人工知能につながるシステムを身体の周りに搭載した、テクノロジー・クチュールといえる。

SCREENDRESS/スクリーンドレス

スクリーンが埋め込まれたこの3Dプリントドレスは、着用者と周囲の環境との間にテクノロジーが媒介するつながりを生じさせる。g.tec社との共同開発による先進的なEEG(脳波)センサー「ユニコーン・ヘッドバンド」が、ウェアラブルなブレイン・コンピューター・インターフェースとして、着用者の脳が無意識に出すシグナルを読み取り、スクリーンドレスを動作させる。機械学習を利用し、着用者の心理的負荷を計測して、ドレスの首飾りから伸びる6枚の円形スクリーンに視覚化する。心理的負荷が強まると、スクリーンに映し出される瞳孔が拡張していき、不思議な効果を生み出す。


■ワークショップ

イノベーションを触発するカードゲームや創造性を刺激するものづくりワークショップを開催します。(参加無料/事前申込制)

Bridge2040/ブリッジ2040

ブリッジ2040 は、未来への架け橋として短時間で楽しめるカードゲームです。参加者は、2040 年に生きる多様な登場人物にまつわるイノベーティブな物語を作り、語り合います。そこでは、社会、経済、テクノロジー、都市計画、気候変動、健康などに関するさまざまな変化や疑問、アート作品に向き合うことになります。このゲームは異なる世代のコミュニケーションのために開発されました。今回はさらに進化し、「Art as Catalyst ー創造性を触発するアーティストたち」の会期中にイノベーター・ワークショップとして日本で初公開されます。

  • 開催日時:2023年12月15日(金)19:00~20:15
  • 参加資格:高校生以上
  • ファシリテーター:Denise Hirtenfelder(アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ リサーチャー)、久納鏡子(アルスエレクトロニカ・アンバサダー)
  • 定員:20名
  • 申込期間:2023年12月13日(水)まで

Bridge 2040のクリエイターたち

2023年のはじめ、フューチャーラボのメンバーであるペーター・ハイダー、デニス・ヒルテンフェルダー、ニコラス・ナヴォー、マリア・プファイファーは、フューチャーラボ・アイデア・エクスペディションの一環として、ブリッジ2040のアイデアを構想した。アイデア・エクスペディションは毎年フューチャーラボ内のコンペティションとして開催され、2つの受賞プロジェクトを表彰している。この4人の多様なクリエイターは、未来のトピックに関する議論にはさまざまな世代のグループをもっと取り込むべきだというビジョンを共有している。

▼公式ウェブサイトよりお申し込みください。

アナログゲームを作ってあそぼう

木、紙、布、革、プラスチックなどの墨田区の町工場で使われている素材に、みんなの自由な発想をかけ合わせ、世界に一つだけのゲーム作りにチャレンジしよう!
迷路、陣取り、記憶、推理、パズル、バトル、バランス…世の中には色々なテーマのアナログ(卓上)ゲームがあり、今でも次々と新しいゲームが生み出されています。
そんなアナログゲーム作りを通じて、調査、分析、アイデア出し、試作といった、創作に大切な作業を経験してもらい、自分で考えた事を自分の手で生み出す楽しさを感じてもらうワークショップを開催します。

  • 開催日時:第1回 12月16日(土)13:00~17:00/第2回 12月17日(日)13:00~17:00
  • 参加資格:小学校3年生から6年生まで
  • 企画・実施:あそび大学(特定非営利活動法人Chance For All、一般社団法人SSK、Seki Design Lab.、千葉大学環境デザイン研究室)
  • 後援:千代田区教育委員会
  • 定員:各回20名
  • 申込期間:12月13日(水)まで

あそび大学

「生まれ育った家庭や環境に関わらず、だれもがしあわせに生きていける社会の実現」をめざして学童保育などの居場所づくりを行っている特定非営利活動法人Chance For All。日常とは違うこどもの体験の場づくりをしている一般社団法人SSK。デザイン事務所を“てらこや“としても開放し、こどもたちがあそびや興味を持った事に夢中になれる機会を提供しているSeki Design Lab.。そして、こどもが主体的で自由に過ごせる遊び環境のデザインを研究している千葉大学環境デザイン研究室の4団体で運営している。

▼公式ウェブサイトよりお申し込みください。

■トークセッション

アーティストやクリエイティブ×スタートアップのプレイヤーたちが、アートとイノベーションの関係を考え、共にシビック・クリエイティビティを探究するトークセッションを開催します。(各回定員40名、事前申込不要・先着順

Anouk Wipprechtアーティストトーク【日英逐次通訳付】

  • 日時:12月15日(金)11:00~12:00
  • 登壇者:Anouk Wipprecht(ハイテク・ファッションデザイナー)、小川秀明(CCBTクリエイティブディレクター/アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ共同代表)

最新のテクノロジーを融合させ、ファッションを単なる見かけを超えた体験にするAnouk Wipprechtが、本展に出展しているSCREENDRESSの制作背景やプロセス、仕組みなどについてお話しします。

Ars Electronica Inspirationギャラリーツアー【日英逐次通訳付】

  • 日時:12月16日(土)17:30~18:30
  • 登壇者:久納鏡子(アルスエレクトロニカ・アンバサダー)、Denise Hirtenfelder(アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ リサーチャー)

「Ars Electronica Inspiration」プランニングチームの久納鏡子とDenise Hirtenfelderが、皆さんと一緒にスペースを巡り、展示の見所や作品の魅力についてお話しします。

ラウンドテーブル|美大発スタートアップ企業の可能性

  • 日時:12月19日(火)19:00~20:30
  • 登壇者:加藤晃央(CEKAI)、ハヤカワ五味(株式会社ウツワ)、横石 崇(&Co.)
  • モデレーター:渡辺有紗(スタートバーン株式会社)
  • 企画・実施:スタートバーン株式会社

近年、美術大学出身者のスタートアップ起業に期待が高まる一方、そのプレイヤーがほとんど出てきていません。アーティストとしてのバックボーンがある起業家たちに、社会からはどのような期待が寄せられているのでしょうか? 「激レア」な美大出身のスタートアップ起業家たちが経験談を交えながら現状について考えます。

イノベーションを触発するアート

  • 日時:12月20日(水)17:30~19:00
  • 登壇者:戸村朝子(ソニーグループ株式会社)、齋藤帆奈(現代美術作家)、齋藤精一(パノラマティクス主宰)、小川秀明(CCBTクリエイティブディレクター/アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ共同代表)

アートやテクノロジー、デザインで創造性を触発し、様々な化学反応を促すアーティストたちは、どのようにイノベーションを刺激しているのでしょうか。一方、ソーシャルイノベーションはアートにどのような影響をもたらしているのでしょうか。各分野の第一線で活躍する多彩なゲストとともに、アートとイノベーションの関係を探ります。

中里唯馬アーティスト・クロストーク

  • 日時:12月21日(木)15:00~16:30
  • 登壇者:中里唯馬(ファッションデザイナー)、関山和秀(Spiber株式会社)
  • モデレーター:久納鏡子(アルスエレクトロニカ・アンバサダー)

YUIMA NAKAZATOの独自技術であるBiosmockingには、Spiber株式会社が開発した素材Brewed Protein™️が欠かせない存在です。 出展アーティストの中里唯馬とSpiber株式会社代表の関山和秀が、二人の出会いからBiosmockingの開発秘話や失敗談、未来への展望まで、イノベーションの軌跡をお話しします。

クリエイティブ✕スタートアップの未来

  • 日時:12月22日(金)17:00~18:00
  • 登壇者:懸谷直弓(美術作家)、施井泰平(スタートバーン株式会社)
  • 企画・実施:スタートバーン株式会社

アート・クリエイティブ領域にイノベーションを起こすために、スタートアップという手段を用いるということには大きな可能性があります。その一方で、このような活動が、スタートアップ・ビジネスに新しい刺激をもたらします。「TOKYO STARTUP GATEWAY2019」ファイナリストの懸谷直弓をゲストに招き、これまでの挑戦の過程や今後の展望などをうかがいます。

From Creativity to creativities: Lessons from the Pluriverse【日英同時通訳付】

  • 日時:12月22日(金)19:00~20:30
  • 登壇者:Betti Marenko(トランスディシプリナリー・セオリスト)

創造性を再考することで、現在の社会の混乱や激しい変化、不確実性に向き合えるでしょうか。21世紀にはどのような創造性が必要とされるのでしょうか。本レクチャーでは、近年の西洋社会における創造性の歴史の事象をひもときながら、単数の「創造性」から、複数的、多角的、状況的で人類以外も含めた創造性へとシフトすることの重要性を論じます。

主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
後援
オーストリア文化フォーラム東京、日本経済新聞社

事業連携:アルスエレクトロニカ