CCBTと大学・研究機関との協働事業「音楽デバイス開発プロジェクト」

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]では、大学や研究機関との協働事業として、アートやデザイン、テクノロジー分野の学術研究を活用する、都立文化施設における新しい鑑賞体験や情報保障支援等の開発に取り組んでいます。 「音楽デバイス開発プロジェクト」は、東京藝術大学芸術情報センター(AMC)と東京文化会館と協働し、さまざまな身体的特徴や文化的背景、考えを持つ人々の協働を通じて新しい芸術文化の楽しみ方を探求するものです。本プロジェクトでは「音楽の新しい捉え方や共有方法の共創」をテーマに、音の可視化や触覚技術、情報視覚化技術を活用し、音楽体験の新しいかたちを模索し、実現化するデバイスやコンテンツの開発を目指しています。 2023年度は、デバイスの開発に取り組む開発チームと、音楽の専門家を招いてデバイスを検証・活用方法を探る全体チームに分かれ、交互にミーティングや研究会を展開しました。・開発チーム:全体チームでの意見を基にデバイスの開発・試用を実施。あわせて、当事者へのアウトリーチ活動を通じて、体験者の反応や感想をもとにデバイスの効果を検証・改良。・全体チーム:定期的に全体研究会を行い、けろう当事者および音楽/音楽教育の専門家との意見交換を行いながらデバイスの方向性を探ると同時に、音楽ワークショップに組み込むために必要なシステムについて検討。あわせて、チャットサービス「Discord」を用いてオンライン上で意見交換・情報共有に取り組む。 ここでは、全体の流れとともに、プロジェクトにおけるデバイスやコンテンツ開発に向けた研究会の様子をレポートとして紹介します。 レポート執筆者:・多田伊吹(筑波技術大学学生、CCBTインターン生(2022-23年)/ろう者)・榮咲季(東京文化会館)・松浦知也(SoundMaker、東京藝術大学芸術情報センター特任助教) 第1回全体研究会 実施日: … 続きを読む CCBTと大学・研究機関との協働事業「音楽デバイス開発プロジェクト」