「生き続ける細胞から揺らぐ、『個』の実在」ーSuper Cells Infinite 関連トーク②

2024年度 CCBTアーティスト・フェローHUMAN AWESOME ERRORによる展覧会「Super Cells Infinite」のオープニングトークを開催。「わたしの細胞≠わたし」なのか。人の体を離れて生き続ける細胞を、再生医療とフィールドワークの実践から考えます。 2024年度 CCBTアーティスト・フェロー HUMAN AWESOME ERRORによる展覧会「Super Cells Infinite」のオープニングトークを開催します。 HUMAN AWESOME ERRORのメンバー福原による乳がん罹患をきっかけに2021年より開始したプロジェクト「Super Cell」は、自身ががんを認識していく渦中に生まれた「がんとは何なのか」「全ての人間が毎日のように生成するがん細胞のしくみ」といった問いを理解するプロセスであり、それらを他者と共有、オープンにするための活動です。その最終章となる「Super Cells Infinite」では、がん細胞をただ病として捉えるのではなく、その可能性や力強さに目を向け、 私たちの身体、命、そしてアイデンティティの意味を新たに考える場を創出しています。 1951年にがんで亡くなったアメリカ人女性、ヘンリエッタ・ラックスの組織由来の、不死化細胞株(長期間培養される細胞の集団)である「HeLa細胞」は、ポリオワクチンの開発から大規模ゲノム研究まで、生命科学の発展に大きく貢献してきました。つまり、HeLa細胞はラックス本人の人生よりも長く、研究という世界で生き続けているのです。このように、細胞とは個人の体の一部でありながら、切り離し培養することで、「わたし」の想像を超えて全く新しい生を辿る可能性もあるのです。 本トークでは、「Super Cells Infinite」で2種類の細胞の作製を担った再生医療専門の金子新氏と幹細胞研究者であ … 続きを読む 「生き続ける細胞から揺らぐ、『個』の実在」ーSuper Cells Infinite 関連トーク②