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アート・インキュベーション・プログラム

【会期延長!】Tomo Kihara + Playfool「Deviation Game ver 1.0」

2023.03.04(土)–26(日)
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]
  
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AIと人間の相互進化のあり方をゲームを通して探求するプロジェクトの展示とワークショップを開催
CCBTのコアプログラムのひとつ「アート・インキュベーション・プログラム」では、選ばれた5組のアーティスト・フェローがCCBTを創作環境とした企画や作品を制作。その成果として、CCBT初代アーティスト・フェローのTomo Kihara + Playfoolによる「Deviation Game ver 1.0」の展示を開催します。また、関連イベントとしてオープニングトークとアート×テックラボワークショップも実施します。

あらゆる人間の表現をAIが簡単に模倣できるいま、新しい表現とはなにか?

圧倒的な発達を遂げた現在のAI(人工知能)の分野は、画像生成や文章執筆など人間の一部の知的活動をほぼ完璧に「模倣(Imitation)」できるようになってきました。このように人による表現を容易に再生産できるAIの台頭は多くの可能性に満ちていると同時に、創作を生業にするひとからは自らの仕事が奪われてしまうと強い反発を招いています。

しかし、19世紀に写真機の台頭が画家を写実性から解放し、モネやゴッホに代表される印象派の流れが開拓されたように、人の表現行為を代替する技術が生まれるたびに、人はその新しい技術では簡単に模倣できないような表現を「逸脱(Deviation)」する形で作り出してきました。

ここの模倣と逸脱の繰り返しによって、技術と表現は相互進化してきたとも言えます。このプロジェクトではコンピューター科学の父と呼ばれる、アラン・チューリングのイミテーションゲーム(1950)を参照したデヴィエーションゲーム (Deviation Game)を提案します。過去の模倣が得意なAIを使って何かを生成するのではなく、その表現が過去に存在したかどうかをAIに識別させることで、過去から逸脱した表現の可能性を探ります。

開催情報

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デヴィエーション・ゲーム展  ver 1.0 ー模倣から逸脱へ

開催日時3月4日(土)〜3月26日(日) 13:00~19:00 ※月曜休館日
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]スタジオA
料金:入場無料
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団

「Deviation Game」 特設サイト

関連プログラム

アート×テックラボワークショップ005

「Deviation Game ーAIと競争&共創する」【全6回】 

ワークショップの様子の写真

アーティストたち自らが講師となる全6回ワークショップを行います。展示では体験できない新しいゲームのルールを先駆けて遊ぶことができます。とあるお題の絵を、人間には当てられるがAIには理解されないように描く協力型のゲームや、AIが「愛」だと認識するような絵を参加者で協力して描くゲームなど、毎回違ったワークショップを開催。ゲームを通じて、AIが世界を認識する方法を遊びながら紐解いていきます。

開催日時:
4日(土)13:30~15:00 ※定員に達したため、受付終了しました。
5日(日)13:30~15:00(手話通訳付き※定員に達したため、受付終了しました。
10日(金)17:00~18:30 ※定員に達したため、受付終了しました。
12日(日)13:30~15:00(手話通訳付き※定員に達したため、受付終了しました。
17日(金)17:00~18:30※定員に達したため、受付終了しました。
19日(日)13:30~15:00※定員に達したため、受付終了しました。

会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]テックラボ
対象:小学4年生以上 
定員:各回10名(事前申込/先着順)
参加無料

◆情報保障支援
文字情報保障(UDトーク、日英併記)つき
※そのほか希望する情報保障支援やサポートがある方は、CCBTお問合せ先までご連絡ください

◆申込方法 
※定員に達したため、受付終了しました。お申し込みいただき、ありがとうございました。
下記申込みフォームから、必須事項をご記入の上、お申込みください。
参加者には、各回前日の17時までにご連絡いたします。
申込フォーム

出張ワークショップ開催決定*
あらゆる世代が集まり、寄り添う居場所としてオープンしていてる「景丘の家」でのワークショップが開催決定!
ぜひ景丘の家ウェブページからお申し込みください
◆開催概要
日時:3月26日(日) 14:00~15:30
会場:景丘の家
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4-5-15  アクセス情報
※JR山手線「恵比寿」駅東口より徒歩5分、東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅B1出口より徒歩8分
対象:小学4年生以上*こどものみ
定員:8名
申し込み期間:2023年2月28日(火) 11:00から3月11日(土)18:00まで
イベント詳細はこちら:https://kageoka.com/artschool/20260/

<終了しました。ご来場ありがとうございました>

CCBT Meetup 011 「Deviation Game ver1.0」オープニングトーク

「最新のAIがゲームとアートに与える影響について」


3月4日に始まる展示に合わせてオープニングトークを開催。画像から音楽まで、ありとあらゆるものをAIが生成できるようになったいまアートとゲームの表現はどこに向かうのか?ゲストを交えたパネルトークを通してこの問いと向き合います。

開催日時:3月5日(日)16:00~18:30
登壇者:Tomo Kihara + Playfool、谷口暁彦(メディアアーティスト)、久納鏡子(アーティスト、アルスエレクトロニカ・アンバサダー)
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]オープン・スペース
定員:45名
情報保障:日英同時通訳つき、手話通訳(日本語-日本手話言語)、文字情報支援(UDトーク)あり
入場無料、申込不要

谷口暁彦

メディアアーティスト

ゲームアート、ネットアート、映像、彫刻など、さまざまな形態で作品を発表している。主な展覧会に「SeMA Biennale Mediacity Seoul 2016」(ソウル市立美術館、2016年)、「超・いま・ここ」(CALM & PUNK GALLERY、東京、17年)など。企画展「イン・ア・ゲームスケープ:ヴィデオ・ゲームの風景、リアリティ、物語、自我」(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]、東京、18–19年)にて共同キュレ―ターを務める。

久納鏡子

アーティスト、アルスエレクトロニカ・アンバサダー

これまでインタラクティブアート分野における作品を手がける一方、公共空間、商業スペースやイベント等での空間演出や展示造形、大学や企業との共同技術開発など幅広く活動している。作品はポンピドゥセンター(フランス)、SIGGRAPH(アメリカ)、文化庁メディア芸術祭など国内外で発表。東京都写真美術館(日本)に所蔵。

アーティスト・プロフィール

Tomo Kihara木原共)

メディアアーティスト、インタラクションデザイナー

「思索のための玩具」をテーマに、社会に新しい視点をもたらすゲームや実験的ソフトウェアの開発を行う。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、オランダのデルフト工科大学院のインタラクションデザイン科を修了。その後、アムステルダムに拠点を置く研究機関Waag Futurelabに参加し、人工知能が社会に与える影響についての研究に携わる。近年の作品はアルス・エレクトロニカ STARTS PRIZE (リンツ、2021年)にノミネートされたり、Victoria & Albert Museum(ロンドン、22年)で展示された。
木原共ウェブサイト

Playfool

デザイナー、アーティスト、YouTuber

Daniel CoppenとSaki Coppenによる実験的なユニット。共にイギリス・ロンドンのRoyal College of Artを修了し、以来「あそび」 をテーマに、年齢問わず体験者の創造性を育む道具としての制作の在り方を探究している。YouTube上でも精力的に活動している他、過去作品はVictoria & Albert Museum(ロンドン、2022)、MAK – Museum of Applied Arts (ウィーン、19〜 )で展示されている。
Playfoolウェブサイト

◆CCBT「アート・インキュベーション・プログラム」とは
CCBTのコアプログラムのひとつである「アート・インキュベーション・プログラム」は、国内最大規模のアーティスト・フェロー制度として、東京から世界をインスパイアする新たなアート表現の創造・研究開発を目指すものです。CCBTのアーティスト・フェローは、CCBTにおける制作費のサポート、スペース・機材の利用、専門家によるアドバイス等を受け、作品や企画を具体化し、都内での発表を行います。あわせて、CCBTにおけるワークショップやレクチャーの講師、制作プロセスの公開などを行い、CCBTを共につくりあげるパートナーとして活動しています。